チャンスは突然やってくるから逃さないためにイメトレを
夫の表情がほんの少しけわしいとか、ため息をついたとか、そういう些細なことがこわいと思うあなた。
きっと、モラハラに悩んでいるのですね?
わたしは、夫がモラ夫だということに10年ちかく気づかなかったので、不意打ちでおとずれる突然の無視や不機嫌が怖くて怖くてたまりませんでした。
そしてモラルハラスメントという存在を知り、さらに自分がその被害を受けていることを知り、モラハラのことを調べるにつけ、モラ夫と別居するのが最善策ということを理解しました。
とはいっても、わたしは当時専業主婦。
離婚や別居をするために、まず仕事をして自分で収入をもつようにならないと何ひとつ始まらないと思いこんでた状態です。
そのころはまだ子どもも小さかったし、遠い将来、熟年別居とか卒婚とか、なるべく穏便にできたらいいなというイメージしかなかったです。
いつかモラ夫とは離れて暮らしたいけど、アクションを起こすことなんてできないし、ずっと先で自然に別居できたら、なんて。
でも、モラハラはほおっておくと必ず悪化します。
自分と子どもを守るためには、やっぱり別居するしかないと思い知らされる時が高い確率でおとずれます。
わたしの場合は、手を上げられた時と生活費を渡されなくなった時でした。
自分の人生ってなんなんだろう・・・なんのために生きているんだろうとさえ考えてしまいました。
でも逆に、家を出る以外に選択肢がないというほど追い詰められた状況こそが、別居のチャンスになりました。
人生におけるチャンスって、多くはないけど何回かはあります。
だけど、その時こそがチャンスだったと気づくのはおしなべて過ぎてから振りかえったときだったりします。
チャンス到来だと瞬時に判断するには、前もってイメージしておくことが有効です。
モラ夫から逃げたいと毎日毎日悩んでいる人は、チャンスはいつか必ずくるから、できる準備をしておいてほしいと思うんです。
別居後の生活をイメージしてみる
とにかくモラ夫がいない生活をイメージしてみましょう。
楽しくて楽しくて脳内に幸せなホルモンが分泌されるのを感じませんか?
まずはお金のことは度外視して、理想の家でモラ夫がいない毎日を過ごす自分を想像してみます。
朝起きた瞬間から夜寝るときまで、モラ夫の顔色やスマホの着信を気にする現在と比べてどんなにハッピーなことか!
わたしなんかは、子どもの学校を変えたくなかったので校区内で別居したいと思ってました。
あのマンションだったら住みやすそうだわとか、
あのハイツだったらスーパー3つも徒歩圏だわとか、
散歩中にキョロキョロ見上げては脳内別居して癒されてました。
もちろん、現実的に別居生活したらお金はどれくらいかかるだろうかとよく計算もしてました。
家賃、光熱費、食費、子ども費・・・。
モラ夫さえいなければ習い事もレジャーもいらないと思うと、大した出費もない気がして、
「すごく少ない生活費でやっていけるじゃん!」ってわけもなく自信がもてたりもしました。
最低これだけあれば生活できる、という金額を頭に入れておくのはだいじです。
もしも年表を書いてみる
ファイナンシャルプランナーがつくってくれるようなライフプラン年表を、「もしもモラ夫と別居したら」版でつくってみます。
モラ夫と自分と子どもたちの年齢もそれぞれ書きこんで、子どもの入学とか住宅ローンの完済とかモラ夫の退職とか入れていきます。
その中で、思うところにモラ夫と別居というイベントを差しこんで、そのときだったら養育費がいくらもらえるとか目星をつけてみるんです。
自分が40歳とすれば、一生モラ夫と暮らすとなるとまだ人生折り返してもないことも年表では一目瞭然。(怖)
これからの人生の節目なんかも視覚ではっきり分かって、危機意識が高まりますよ!
たとえば子どもの進学のたびにモラ夫と話し合いができず苦しむこととか、子どもが結婚したり子どもが生まれたりすると、さらにモラハラ家庭ならではの苦悩が増すだろうとか。
そういう未来がつくづく耐えがたいなと、わたしはあらためて認識することができましたよ。
モラ夫と自分のモノをきっちり分けて管理する
それまでは一般的な仲よしファミリー向けのモノの管理のしかたや収納方法をとっていたので、モラ夫とわたしのモノが混在していました。
使う場所別とか、使う場面別とか、モノの機能別とか、そういうグルーピング収納ですね。
たとえば、下着やパジャマなんかは脱衣室のタンスに入れていたし、ウォークインクローゼットは夫婦の服を収納してました。
ある時、家を出たいな~と思って家を見回すと、荷造りのときにあちこちから取り出してまとめないといけないことに気づきました。
だから、ぼんやり家を出たいと思い始めた脱出3年前から、まずは服をきっちり分けるようにしました。
ウォークインクローゼットはどんどん服を買うモラ夫のモノでパンパンだったこともあり、まだ使っていない子ども部屋のクローゼットにわたしの服を移動させました。
下着やパジャマやハンカチなども、わたしのものは脱衣室に入れずにいちいちクローゼット内の引き出しにしまうようにしました。
書類関係も、口座・年金・保険などとジャンル別にわけていたファイルを、人別に分けました。そのほうが管理がしやすいとモラ夫には説明して。
いざ家出するときはわたしのファイルをパッともって出れるので便利です。
本とか、趣味のモノとか、個人的使用する家電とかも置き場をわけました。
ドライヤーは洗面台に出しておくけど、ヘアアイロンやくるくるドライヤーはわたしのメイク用品収納場所にいちいちしまうとかです。
さらには押し入れとか納戸に入れてるあまり使わないモノも、右側と左側みたいにゾーン分けしました。
写真のアルバムとか季節モノなんかですね。
一見、モノが詰め込まれてるように見える押し入れですが、わたしの目を通すとピーっと境界線が引かれてる状態です。
こういった地味な準備をしていたので、実際にモラハウスを脱出するときもスピーディーに準備できてラクでした。
それに、モラ夫と生活していても家の中のモノたちに境界線ができていくのを感じることは、ひそかな喜びになっていって精神的にもよかったです。
災害への備えより気分が上がる
地震にそなえてモノを重ねず減らしましょうとか、非常時のために備蓄しましょうとかよく言われますよね。
いつ起こるかわからない天災は怖いけど、いつ怒るかわからないモラ夫は同居人にしてみたらもっと怖いです。
どちらにしたって、命の危険がせまったら、すみやかに避難しないといけません。
そこは災害とちがってモラハラなので、逃げた先の生活のほうが快適なのはまちがいなし!
脱出するその日を夢見て、ゆるく準備をすすめることは、実際に役に立つのはもちろんモラ夫と物理的な境界線ができて気分が上がるのでおすすめです。
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