モラハラに耐えることをやめ、モラ夫の家から脱出して別居5年目。
子どもたちはすっかり成長し、上の子が大学進学するにあたって久しぶりにゴタゴタモラモラあったのですが ↓
モラ夫が急に「今すぐ離婚する」と言ってきました。
連絡手段はもちろんモライン、いつものように改行のない長文です。
本来は2年後の下の子が高校卒業のときに離婚することに決まっていました。
なぜそんな先かというと、モラ夫が
「どうしても親権を妻に渡したくないから離婚しない」
と言ったからです。
それがなぜ急に離婚を早める提案をしてきたかというと、やっぱり理由はお金でした。
ひとり親の収入として授業料免除を受けたらいんじゃね?
2週間前のLINEで、
「子どもを私立大学に行かせたら訴える」
と言ってたモラ夫。
わたしが貯金をしていることと授業料免除制度を利用することを明かすと、私立大の入学をモラ夫が認めました。
わたしとしては完全に負け試合になってしまったけども。
その時のわたしの説明で、離婚をすればわたしの扶養控除が増えて所得が下がり、より多くの授業料免除を受けられることを知ったのでしょう。
また、離婚すれば婚姻費用ではなく養育費を払えばいいので、モラ夫は毎月の支払いが減ります。
より確実に、自分が学費を出さなければいけないリスクを減らせるし、同時に月々の妻への送金も減らせるので、親権にこだわるよりオトクだと判断したんでしょうね。
「あなたは貯金があると言ったけど、それをなるべく減らさずにすむように、自分が離婚に応じることによって受けられる支援を受けてください」
と、まるで
「オマエのためにオレがゆずる」
みたいな文面になっていました。
急に離婚して大丈夫なのかなと不安になる
もともと、モラハウスを脱出してすぐ
「離婚してください」
と内容証明を送りつけたことから始まった別居状態です。
とにかく離婚したかったんです、わたしは。
熟考したうえで離婚調停を起こさず、そのまま長期の別居を続けていたので、モラ夫から離婚すると言ってきたのは願ってもないチャンス!
でも、なにごとも即答はよくない。
だれかに相談したほうがいいし、ひとりで決断するにしても一晩は考えたほうがよい。
そう思って、翌日もじっくりと
「なにかワナがありやしないか、離婚することでデメリットがないか」
を考えました。
婚姻費用調停でお世話になった弁護士さんに聞いてみたいけど、去年メールしたときに退所したと聞いたからなぁ…。
あらたに相談すると、またお金がかかるのかなぁ…。
だとしたら市の無料法律相談とかを利用すべき?
いろいろ考えたけど、やっぱり公正証書をつくってもらった弁護士事務所に相談するのがいいかなと思って、去年奨学金申請の証明書類をつくってもらった同じ事務所の別の弁護士さんにメールしました。
すると、自分は離婚担当ではないので担当に相談してくださいと返信がありました。
だから久しぶりに事務所に電話すると、話はとおっていて、
「離婚の件で相談があると聞きました。ぜひ一度いらしてください。」
と言ってくれました。
おそるおそる「相談料がかかるのか不安」と打ち明けると、ありがたいことに無料で聞いてくれるとのこと。
そのため、予約を入れて数日後に弁護士事務所に行くことになりました。
2年ぶりの弁護士事務所
弁護士事務所のインターホンを鳴らして玄関で待っていると、
「お久しぶりでございます」
とドアを開けて迎えてくれ、相談室に案内されました。
弁護士さんの席は遠く離れていて間にはアクリル板も設置。
ドリンクも紙コップで提供され、すっかりコロナ対策仕様になっていました。
わたしは念のため公正証書を持っていき、今回の経緯をレジュメにまとめていきました。
モラインはスクショをプリントアウトして。
長文のクレイジーモラインからクマさんスタンプまでの一連も全部。
今回ははじめて会う弁護士さんだったけど、離婚部門で相当数経験している方。
また、コロコロコミックばりに分厚いわたしの案件のファイルも読みこんでくれていて、すごくたよりになる感じでした。
その弁護士さんはプリントアウトしたモラインを読んでひとこと。
「クセが強いですね~。」
モラハラ離婚取り扱いが多い弁護士さんでも驚くうちのモラ夫です…。
弁護士さんのアドバイス
「公正証書の内容とちがうことを言ってきたら即裁判すれば勝ちます。
だけど、離婚の時期だけ早めるのは別にいいと思います。
しかしこちらが不利にならないよう注意深く返事する必要があります。
なので安易に受ける前に相談してくれてよかったです。」
「婚姻費用を滞納したら即給料差し押さえできます。
もし勝手に養育費分しか振り込まなくなったらそうできるということです。
厳密にいえば、離婚の時期が早まったとして、それに際してこの公正証書のとおりにしますと再度公正証書を作成したほうがいいです。
しかしそれにはお互いに来てもらって、費用も10万円ほどかかります。」
「公正証書をまたつくるのはむずかしいとなると、私文書をつくるという手もあります。
いわゆる念書ってものですね。
公正証書と効力は同じなんです。
ちがうのは、公正証書は不払いが起こったら即差し押さえできるけど、私文書の場合はいったん裁判を起こしてから差し押さえというプロセスが必要。
とはいっても、今おおごとにして公正証書をつくるのか、万が一の未来におおごとになるのかだったら今しなくても同じかもしれません。
書類の作成にはどうしても料金が発生しますが、私文書なら自分で書けますし。
まあ、内容を確認はしたほうがいいから、それなら30分5000円という相談のメニューでできます。」
「念書を書くことすらモラ夫を刺激することになると恐れるなら、LINEの履歴でも証拠にはなります。
今ある公正証書とLINEの履歴をもとに裁判を起こせば差し押さえは可能ですから。」
こんなふうにアドバイスをしてもらって、わたしはとにかくおだやかにすませたいと希望しました。
「念書も書かないのなら、いざというときにLINEの履歴を証拠にしやすいように、公正証書の内容を転記して復唱する形でまとめて
「これでいいですね?」
と送っておくのがよいでしょう。」
わたしは言われたことを一生懸命メモして帰りました。
それにしても、弁護士さんはモラ夫に驚きあきれてました。
「学費を払わないとか、学費の安い国立大でも授業料免除見越して自分の負担は少しとかゼロですまそうとかありえない!
実際もう授業料とか払って費用負担生じてるんでしょ?
公正証書もとにすぐに差し押さえてもいいんですよ?
なんなら当時より養育費算定額上がってるから、公正証書つくりなおしてもいいんですよ?」
そんなふうに弁護士さんはいろいろ心配して怒ってくれました。
だけど、いったん安心安全な生活になれてしまい、お金もなんとかなるしとわかったので、また弁護士入れて争ったりとかしたくないし。時間も費用もかかりますから。
結局モラ夫の思いどおりになってしまうけど、わたしは離婚を早めることに合意することを決めました。
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