この団地にやってきて5年目になりました。
よくよく考えると、脱出前のモラハウスは家を建ててから7年しか住んでませんでした。
このまま県営団地にハズレ続け、なんだかんだで引っ越ししないでいれば、実家を出たのちでいちばん長い住まいになるかもしれません。
そんな気に入ってるわけじゃないのに!!
でもね、元の家は一軒家で2階建てだったし、駅の近くでマンションに囲まれてたから景色がよくなかった。
それにくらべて、元家から1㎞郊外へ離れたこの団地の4階の部屋からの夕焼けはとてもきれい。
このページの画像はわたしが撮影した先日の夕焼け空です。
コロナ前には夏の花火が見えることもありましたよ。
古くて汚くて不便なUR団地だけど、家賃が激安だし、短期間ガマンして住んでお金を貯めようと思っていただけなのに、いったん住めば落ち着いてしまう不思議。
思えば、モラ夫といっしょに生活していると毎日毎日が試練で、時が過ぎるのが遅かった…。
しかし、毎日がモラハラのストレスなく気楽に生きていると、あ~っという間に5年も過ぎてしまうんですね。
昭和から時が止まったような風情の団地ですが、人づきあいは希薄で、うちに夫がいないということは誰も気づいてないかも。
とはいえ同じ棟や階段の人はよく顔を合わせるので、あいさつをしたりして気持ちよく暮らせます。
3階以下はとくに高齢者が多くて、うちの団地では、500円でちょっとしたお手伝い(模様替えや買い物など)を頼めるサービスがあるようで、安心して住めるようです。
といっても、令和の時代も地方では顔見知りならタダで助け合いがあたり前。
たとえば、高齢者宅の玄関前に、ゴミの日や資源の日にコメントもなく物が出されていて、それを上階の若い世帯が降りるついでに運んであげるということが常態化しています(笑)
あるとき、わたしが仕事から帰ると、一階のドアが半開きになっていました。
「来た来た!」
という声が中からしたかと思うとバーンとドアが開いて進路をはばまれ、
「助けてください!」
と老夫婦が言うので、どうしたんだろうと中をのぞきました。
すると、玄関の電球を替えようとイスが置かれています。
それを使っても照明に届かなかったという小柄な老夫婦が誰か通るのを待っていたのです。
お安いご用ですよと電球をキュキュッと取り付けると、パッと明るくなりました。
スイッチがオンになっていたので、熱っ!となったのですが、明るくなってうれしそうに拍手してお礼を言ってくれた老夫婦の笑顔を見るとうれしくなったものです。
またある時は、最寄りのスーパーからの帰り道、前を歩く老婦人が3歩歩いては買い物袋をおろし…というふうに亀の歩みで進んでいました。
スルーできずに荷物を運んであげ、到着した玄関の前で
「あなた様にご加護を」
と拝まれてしまいました(笑)
こんな感じで、なんだかんだいって和やかに団地ライフを楽しんでいます。
ところで、団地の役員の件です。
会議は年に数回しかないようですが、配布物(団地新聞とか)を毎月取りに行き、30戸分を仕分けして折り込みして配るという作業があります。
今年はコロナで中止になってますが、今ごろは夏祭りで忙しかったはずで、次の行事は敬老の日の景品配布と思われます。
この後どのくらいの仕事があるのかわかりませんが、先日配布物を取りに行ったときについに団地のLINEグループに招待されました。
どうしてもの連絡はこれまでどおりSMSでいいのにな…。
なんの連絡がグループLINEで行われるというのか…。
最近のUR団地暮らしはこんな感じです。
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