大学卒業後すぐから子ども2人を産んで育てながらも、ずっと保険会社で働いている古くからの友だちがいます。
そんな、ベテラン保険レディでFPの友だちに、離婚の報告とともに保険をどうしたらいいか相談してみました。
保険レディの友だちのアドバイス「保険いらないっしょ~」
やっと離婚できたから、保険とかどうしたらいいのかなって友だちに聞いたら、ひとこと。
「いらないっしょ~!」
笑。
理由は、うちはもう子どもたちが大学生と高校生という年齢だから、
「生活費も学費もちょっと預金もってれば大丈夫っしょ」
とのこと。
また、医療費自体、そもそも健康保険があるから高額払うことはないし、入院しても今時みんなすごく期間が短いからそんな負担にならないからと。
「もうすぐ自立しなきゃいけない年齢の子どもに、
住む家の心配とかしすぎて3千万の生命保険に入るとかいらんいらん!
若くして大金手にしたら感覚おかしくなるよ。」
だそう。う~ん、ごもっとも。
それより、今の主流は収入保障・所得補償の保険とのこと。
入院はしなくても、自宅療養とか、病気で働けなくなったとか、「生きてるけど収入がない」って事態に備える人が多いらしいです。
だけどこれも、子どもが小さい時にあったらいいなという保険かなと思いました。
そして、ガン保険を解約して県民共済の医療保険に入るべきか気になっていたので聞いてみました。
すると、
「医療保険はいらないけど、ガン保険については逆になぜ今その年齢でやめる?」
と言われてしまいました。
ガンの治療は医療保険でカバーできる部分もあるけど、抗ガン剤治療特約とか初回診断時の一時金特約とかはあったらいいかもと。
もちろん、ガン保険はいらないって考えもあるからムリクリすすめないけど、今すでに入ってるんならやめることもないのかなと思うそう。
わたしの入ってるガン保険は悪くはないけど、5年もたてばガン保険は古くなるし掛け金安くなってるから、調べて乗り換えてもいいかもよ、とアドバイスを受けました。
といっても、ガン保険は月1900円の安いやつなんだけど、それすらもったいなく思えていたので、これから調べてみようと思いました。
入りっぱなしはよくないですね。
2年に1回は見なおすべきなり、ケイタイ会社とネットプロバイダと保険。
シングルマザー家庭の医療保険?
医療保険に入らないと不安だし、お金がないなら掛け捨ての県民共済とかに入っておくなど、どうにかして保険には入っておかないといけないような意識の人も多くないでしょうか。
しかし、みんな加入している健康保険では高額医療費制度があり、1ヶ月の自己負担額の上限が決められています。
低所得のシングルマザー世帯だと、57600円がせいぜいの月上限と思われます。
さらに、健康保険組合によっては、付加給付といって自己負担額を減らしてくれる制度があったりします。
わたしの会社の健保はこの付加給付があるので、病気やけがでどんなに医療費がかかっても自己負担額は1ヶ月あたり2万円しかかかりません。
そしてごぞんじ、ひとり親家庭で低所得だと公的助成制度が手厚いですよね。
ひとり親家庭医療費助成を受けている場合は、子どもが18歳になるまでは子ども本人も母親も病院にかかったときの自己負担金はほとんどありません。(自治体によって助成額がちがう)
我が家の場合、上の子は大学生だから通院した場合は健保を使って月上限2万円、わたしと下の子はあと2年は月上限800円しかかからないということです。
もし入院した場合でも、わたしと下の子は月上限3500円しか自己負担はありません。
まー、ケガや病気で数ヶ月通院とかしてもふつうに払えるよね。
県民共済の月2千円の掛け金すらもったいし、不要だなって思います。
シングルマザー家庭の生命保険?
わたしが死んだら、子どもたちの生活が心配!
とは実はあんまり思いません。
だって離婚したモラ夫とはいえ、子どもの父親はいるわけだから養ってくれるでしょう。
また、うちのように上が大学生ともなるともう自活できなくもないし、生活費と学費くらいあれば下の子の面倒だってみれます。
なので、あと6年分ぐらいの生活費と学費の概算から、いろいろもらえるお金と貯金を引いて不足する分だけ生命保険に入ればいいのです。
まず、生計維持者が死亡したら、遺族年金がもらえます。
ひとり親家庭の場合は子どもが年金受給者になるのですが、これも18歳までです。
現時点でどうかと考えると、うちの場合は下の子1人分だけになるので年間約80万円。
ただし厚生年金に加入しているので、この金額に少しプラスはあるみたいですね。
年に200万円もあれば今ぐらいの生活はできるから、遺族年金の不足分が1年で100万円ぐらいとしてあと6年で600万円ぐらいあればいい?
学費については、子どもたち2人とも授業料免除と給付奨学金を最大額受けられるとしたら、今ある学費用の貯金と合わせると国立大ならよゆうな気がします。
足りない分は、子ども本人がさらに貸与奨学金を借りればいいし。
健康保険組合や、子どもの学校のあっせんで入っている保険の育英保障とかも死んだら20万とか100万とか少額だけど出るみたいなので、貯金もしてるし離婚による財産分与も近々入るから、生命保険は必要ないという結論が出ました。
公的制度と貯金と子どもの年齢によって必要な保険はちがう
母子家庭は貧しいし、塾や大学なんてムリだし、でも子どもたちのために生命保険や医療保険だけは苦しくてもしっかりかけておかねばならない、と思ってました。
いやほんと、無知でした。
自分の人生にDVだとか離婚だとかふりかかってくると思ってなかったので。
いざその境遇になってみて、ちょっと調べてみると、母子家庭って案外心配ないんだなってわかりました。
公的な支援制度と貯金と子どもの年齢によって、保険が必要かどうか、どんな補償の保険が必要かがちがってくるけど、場合によっては保険はいらないってこともあります。
だけど、子どもがまだ小さくて貯金もないって人はやはり少しの保険は必要でしょうね。
あるいは子どもが中高生ぐらいで、就学支援金や給付奨学金をもらえるよう所得控除を増やすために保険に入るというワザもあります。
いずれにしても、保険にムダなお金を払うことなく、自分に必要な保険がなにか調べてあたりをつけてから、どの会社にするかを選んでいくとよいでしょう。
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