「夫からのDVはないから、なんとかガマンできる。」
ずっと、これだけはマシだと思っていた自分の境遇がくずれ落ちた日…
ついに、モラ夫から叩かれた。
事件現場は、まだ子どもたちが起きていないある日の朝のキッチン。
前日の夜のモラハラがきっかけだった
ことの発端は前日の夜。
いつも「お金がないない」と言って生活費を出ししぶる夫が、ネットで5000円ぐらいで売れそうなものを持ってきて、わたしに売るように指示した。
「5000円で売れたら、1000円あげるよ!」
と、ニコニコして言うので、
「ちょうど年賀状買って5000円かかったのよね。」
と、うっかり返答してしまった。
みるみるモラ夫の顔が鬼のように変化した。
しまった!!
と後悔しても後の祭り。
「なんて奴だ!利益全部よこせと言うのか!」
とモラ夫は大激怒。
「ちがう、5000円かかったから1000円でも足しになって助かると思った」
と説明するもムダだった。
「全額取るような奴にはもう頼まない!自分で売る!」
と言うので、
怒らせたし1000円ももらえなくなってしまったけど、
ネットで売るというメンドウな仕事もなくなったし
「ま、いいか…」
と思っていると。
「家計が苦しいのに協力しない」
「態度と言葉づかいが悪い」
「目標を持って努力しない」
「子どもにはえらそうに言うくせに自分は楽をしている」
、、、等々。
数々の暴言非難をあびせられて、気分悪く就寝することになった。
翌日、モラハラ暴言炸裂し心が折れる
そして翌日の早朝キッチンでモラ夫のお弁当をつくっていると、昨日のことを土下座して謝るように要求される。
さすがに土下座はしなかったが、
「ごめんなさい」
と謝ると、次の瞬間。
「二度とそんなことをするな!」
という言葉とともに本で頭をバーンと叩かれた。
初めての暴力に頭がまっしろになり、痛かったのかどうかも覚えていない。
その後も、台所仕事の手を休めるなと怒鳴られ、泣きながら料理をしている横でずっと責められる。
「稼がないのにえらそうだ」
「なまけてないで資格を取れ」
「妥協していっしょにいてやってるんだから言うことに従え」
「これから生活費を減らすから足りない分は自分で稼げ」
「今まで甘やかしすぎた」
「誰も言う人がいないが、おまえはみんなに迷惑をかけている」
「気づかせてもらえて感謝するべき」
徹底的にわたしを否定するような言葉のシャワーをあびせ、
「お前の頭の中は、雑草がボーボーだ!」
と極めつけ。
こんな言葉、どうしたら思いつくんだろう?
しかも、よりによって家族に投げつける?
あまりにインパクトのある暴言なので、調停のときにも使った(笑)
「つらかったり、傷ついたことばはどんなものですか?」
と聞かれると、あまりにもありすぎて言い出すと止まらないのだけど、
これはなかなかない破壊的ワードなので、ゲスノートに書きとめておいてよかった。
それにしても、のちにモラハラのことを検索しまくると、代表的なモラハラ暴言集に入っているモラワードのすべてをこの日に言われた気がする(笑)
夫に憎まれていると気づき、自分も夫が嫌いだと認める
このできごとは今から5年以上前のことなので、こうしておかしげにも書けるけど、当時はこれで心が折れた。
今、これを書くために当時のメモを開いたけど、読み返すと胸から上にグーっと圧が上がってきて、のどの奥につっかえたような苦しさを感じる。
❝夫は機嫌が悪い時はひどいことを言ったりするけど、妻のわたしがおおらかな心で受け流しているからうまくいってる❞
ずっとそんな考えで、「良妻たるもの」という心意気で忍耐強く「顔で笑って心で泣いて」で耐えてきた。
夫だって、「不機嫌をコントロールできない大人げなくて自分」を許してくれる妻に感謝しているはず。
なんとなくそう思っていたというか、そう信じていないと日々生きていけなかったけど、この日にその妄想はムリがあるとわかった。
夫は、わたしのことが憎いのだ。
大嫌いだから、生活費を渡さないし暴言も吐くし暴力もふるうのだ。
わたしだって、お金もくれずひどいことを言って暴力をふるうような人は嫌いだ。
わたしは、わたしの本心ではこう思っていることを認めた。
この日から数日のできごとが、ここから3年後にモラ夫から逃げ出す大きなきっかけとなった。
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