人にきらわれないように生きてきた?
誰からも好かれる人になりたいですよね。
ま、それはムリとしても
誰からもきらわれない人でありたいです。
いつも笑顔を心がけて、
人に不快な思いをさせないよう
イヤな気持ちを顔に出さない。
「ヤダ」「ムリ」と即答するような
自分の気分を最優先する人ではいけない。
そんな理想像をもっているから。
しかし、そういう信念をもって行動している人を
めざとく見つけて利用しようとする人間がいます。
そうです、モラハラ人間です。
その理想像はモラハラ人間が好むタイプだった
そもそもがそういう理想像があるのに
加えて自分に自信がなかったりすると、
もう自分の意思を人に示すことがこわくなってしまいます。
そのうえ想像力が豊かというか
起こってもいないよくない未来を想像するのが得意で
「こう言ったら嫌われるかも」
「ああしたら雰囲気が悪くなるかも」
とムダに頭の中でいろいろと考えてしまうから
怒らない、断らないという
❝いい人❞という印象を与える実績を重ねていきます。
❝いい人❞と思われたい自分にとっては、満足な状態です。
でも、その❝いい人❞と評価されるふるまいは
❝都合がいい人❞と思われるリスクがある
ことを知っておかなければなりません。
なぜなら「都合がいい人」を
死ぬほど欲しがっている人間がいるからです。
そうです、モラハラ人間です。
「感じがいい」「温厚」「なんでも快諾してくれる」
努力した結果そんな評価を得られると、
人間関係がうまくいって
どこでもそつなくやっていけたりします。
でも、そのいっぽうで、
ひそかにモラハラテストの一次試験に合格してることも…。
❝都合がいい人❞の素質をかぎつけ近づいてきたモラハラ人間は、
よそゆきの外ヅラがすごくいい。
だから親しくなる過程ではなんの疑いもなく
とてもいい人と思ってしまいます。
その後の展開はもう知ってのとおり。
これは耐えられるかな?
これも許してくれるかな?
と、ちょっとずつモラテストのレベルを上げていかれて
いつのまにかありえない力関係が形成され、
マインドコントロールされて逃げられなくなってしまいます。
モラハラされない人間になりたいなら
今まさにモラ夫の支配下というならむずかしいけど、
モラハラ人間に目をつけられたくなければ、
そもそもふだんからのキャラを工夫しないといけません。
❝きらわれる勇気❞とまでは振り切れなくても、
❝だれにでもきらわれない人間❞である必要はないと割り切って。
感じ悪いとかこわいとか思われることもあるかもしれないけど、
機嫌が悪い時は笑顔をつくる必要はないし、
イヤだと思うことは不快感を示したほうがいいし、
ムリだと思う仕事はムリですって断ったほうがぜったいイイ。
わたしはモラ夫から逃げて別居してるので
このようなモラハラ対策をする必要はほぼないですが、
家庭内ではなくても職場などで
モラハラパワハラっぽい人はいくらでもいます。
要は、安易に笑顔をふりまき、ビクビクへりくだった態度を取ったりせず
悠然とかまえる感じでなめられないような雰囲気をかもし出すことが
この先ハラスメントを受けにくくする防御策になるということです。
わたしの職場は横のつながりがほとんどないので
あまり深いつきあいになることも少ないですが
だからこそ、ムダに職場で消耗しないように、
ただすれちがうだけで満面の笑みで会釈したり
ちょっとしたときに必要以上にすみませんと謝ったり
そういうことをしないように強く心がけています。
無愛想でリアクションの薄い人が苦手だったけど、
二度とモラハラに遭いたくないから
あえてそういう人になりにいってる感じです。
一言でいえば「とっつきにくそうな人」っぽくしておく感じです。
それでも、メリハリというか、
ちゃんとしかるべきときにあいさつと笑顔を欠かさなければ
全然きらわれないし、仲いい人とのつきあいは変わりません。
だから意外とそんな自分もイヤじゃないし
顔で笑って心で泣いてみたいな精神疲労も減り、ラクになりました。
なりたい自分になるために、なりたくない自分になる。
モラハラ対処には、
これまでの自分の理念さえもぶっこわすことも必要です。
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