【体験談】モラハラ脱出で迷う住民票問題。移動するとしないのちがいと注意点

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グッバイ! 運命の人はモラ夫じゃない! とばかりに家を出るあなた。

住民票はどうするか決めてますか?

モラハラからこっそり脱出することは、ふつうの引っ越しとは違います。

住民票の移動にひもづく手続きがなんなのかをしっかり把握して、どう行動するか計画をしてください。

住民票情報をもとに受けられる行政サービス

住民票

まず基本情報として、転居したら14日以内に転入届を出さないといけないことが法律で定められています。

とはいえ、引っ越ししたことがある人ならわかると思いますが、住民票を移さなくてもふだん支障を感じることはないですね。

だから一人暮らしの学生とか単身赴任の夫とか、住民票はそのままにして転々と引っ越すこともよくあるようです。

だけど、住民票の写しを取得するときとか、免許証の更新とか、確定申告とか、そういうときに旧住所が遠かったら不便です。
引っ越し先が遠かったら選挙にも行けないですね。

住民票情報をもとに送られるいろんなお知らせについても、郵便局で転送手続をしていれば届きはします。

ただし、郵便物の種類によっては「転送不要」という扱いで送ってくるものがあります。
たとえば、銀行のキャッシュカードなど。
旧住所のままの免許証を本人確認書類として申し込んだら、その住所でしか受け取ることしかできないように指定して発送されるわけです。

それに健康保険が国民保険だったら、住民票の移動と国民保険の変更はセットだし、そうしないと病院にも行けません。
子どもの医療補助も住んでいる市町村からの支援だし、児童手当も原則住民票の世帯主が受け取ります。

このたびのコロナによる10万円の給付金申請書も、住民票のデータで送られてきましたよね。

モラハラ脱出よくある手続のひとつ「住民票閲覧制限」をしよう

このように、住民票ベースでひもづいた制度やサービスが多々あるわけなので、やっぱり決まりどおりに住民票を移したほうが後々発生する手続がスムーズです。

だけど、せっかくモラ夫に秘密で脱出したのに、住民票の転出記録でモラ夫に行先がバレたら意味がありません。

だから、「住民票閲覧制限」を忘れないようにしましょう。

住民票のある市区町村に「住民基本台帳事務における支援措置申出書」というものを提出することで住民票閲覧制限ができます。

DV等支援措置の必要性について確認されるため、基本的に警察とかDV支援機関の証明書が必要となります。
相談した実績がある人はその機関に、ない人は自治体の窓口に相談してみるといいです。

ちなみにわたしのモラ友が脱出したときに相談したときには、やはり警察へ行く必要があると言われたそうです。

総務省 住民基本台帳等

子どもの通う学校を変えたくないときは越境通学のための手続きが必要

公立の小中学校に子どもが通っている場合は、住民票がある校区の学校に行かないといけません。

校区内で引っ越ししたなら問題はないけれど、校区が変わる場合、元の学校に通いたいなら手続きが必要です。

わたしの場合、どうしても校区内で引っ越し先が見つからずに道路一本だけ校区外になってしまいました。

でも、同級生には遠くに引っ越したのにそのまま学校に来ている子や、入学のときから校区外だったけど越境通学している子もいたので、希望すれば簡単なのかと思ってましたが実は意外と大変でした。

住民票を移動する前に、学校で担任の先生同席で校長先生と面談して、転校せずに通わせたい理由を述べる必要がありました。
いっぽう校長先生からは、子どもが安全に通学できるように校区が定められているから、できればそうしてほしいという説明がありました。

家庭の事情で特殊な引っ越しになってしまったので、子どもの環境は変えないであげたいと思ってることや、道一本渡れば校区内の友だちがいて、いっしょに登下校できることなどを訴えることで許可証を出してもらいました。

校区外の通学については、自治体とか学校とかによって扱いにかなり差があるみたいなので、もしかしたら大変かもしれないと思っておくといいですよ。

「住民票移動しないつもり→1ヶ月後移動」だったわたしの体験談

わたしは、引っ越し先が近かったし、子どもの学校はそのまま通いたかったし、モラ夫に住所がバレたくなかったので住民票は移していませんでした。

だけど、脱出の翌日にはモラ夫に家がバレてしまい、住民票移動とか閲覧制限とかの問題はなくなりました。

脱出から1ヶ月後に住民票を移動しようと思ったのは、モラ夫が別居後の婚姻費用請求に応じないので、せめて児童手当だけでもこちらに振込みに変更できないかなと思ったから。

市役所に児童手当のことを相談すると、住民票を移動する必要があると言われたんです。

ちょっと複雑ですが、もともとモラ夫は単身赴任先に1人で住民票を移していたので、元の家にわたしと子どもで3人の住民票でした。
なので、住民票を移動しなくても世帯主であるわたしの口座へ児童手当の振込先を変更すればいいいかなと軽い気持ちでした。

でも、児童手当の手続で住民票を確認してもらったら、窓口の担当者さんが怖いことに気づいたんです。
「モラ夫さんが転入してきて4人家族になってます…。」

なんとモラ夫は連れ戻した上の子と生活を始めたから、単身赴任先から自宅に住民票を移していたんです!
知らぬ間に4人家族になっている住民票を見たときはゾッとしました。

そんなわけで、わたしが子ども2人を新しい住所に転出することが、児童手当を受給する必須条件だと突然わかったわけです。

それならと、住民課の窓口に行くと、子どもの学校区が変わるから住民票移動した瞬間に転校になると告げられ。

転校したくないと相談すると、奥で話を聞きましょうと言って通された部屋には運悪く子どものクラスで顔見知りのお母さん!
友人知人というレベルならまだしも、顔は知ってるというレベルがいちばん気まずいですね。もう開き直って事情を話しましたよ…。

そして学校に行って校長先生と面談し、書いてもらった書類を持って再び区役所に戻って児童手当の申請をしました。
その足でもう一回市役所からの書類を学校に出しに行ったと記録に書いてますが、何を出したのかは覚えてません…。

とにかく、わたしが無知でダンドリ悪かったばかりに、市役所と学校を2往復もしたわけです。

市町村の役所で相談すると期待以上に満足できる

市役所

住民票を移動したほうがなにかと後々の手続き関係がラク。
だけど閲覧制限をかけたほうがいい場合は、公的なDV相談の履歴のあるなしをチェック。

子どもの学区が住所で決まっている場合は住民票の移動に注意。
転校したくないなら、事前に市役所や学校への相談が必要です。

以上がモラハウス脱出における住民票の注意点です。

ですが、わたしやモラ友たちの経験をふりかえると、脱出の予定の段階で一度市役所の窓口に相談するのが最善と思われます。

DV相談という名目の窓口が最寄りの役所内にないとしても、総合受付とか、住民課や子ども課の窓口でいいんです。
夫が怖いから引っ越しを考えてると相談すれば、すぐにくわしい人が出てきて個別に対応してくれます。

そして、役所内でする手続きについては何をどういう順番でどうやればいいのかを必ず親身になって教えてくれます。

わたしなんて、子どもの国民保険はどうしようかって相談は、地元では知り合いに会うのがこわくて他の地区の窓口で相談しました。
素直に、地元ではバツが悪いから質問したいって言ったけど、親切丁寧に対応してくれましたよ。

住民へのサービスの仕事をしているみなさんは、想像以上に頼りになります。
DVにまつわる手続きなんかも慣れっこの印象だし、素人がモヤモヤ悩んでることをスパンスパンと回答してくれてスッキリします。

ちゃんとした人を信じて頼れば、あなたを助けてくれるんですよ。モラ夫とちがって。

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