なぜモラハラ人間に成長したのか、モラ夫の親を見て考えたこと

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コアラの親子

モラハラをする人間は、自己肯定感が低いといわれます。

モラハラをされる人間もまた、自己肯定感が低いといわれます。

自分がモラハラを受けていると気づいたあなたは、いろんな本を読んだり、ネットの情報を調べたりして、モラハラのメカニズムを研究したことと思います。

わたしも必死になって、モラ夫がモラハラをするようになった原因はなんだろうと考えまくったことがあります。

そして、どうもモラハラは連鎖していて、モラハラする側もされる側も育った家庭でモラハラが行われていたことが多いことが分かりました。

でもうちの両親は、やや亭主関白な父ではあるけど母が決定権を握っているようなところがあってモラハラではないようだし、モラ夫の両親もDVやモラハラという感じはありません。

わたしは、モラ夫の両親のことは好きでした。

モラ夫は女きょうだいがいないこともあって、とくに義母はわたしのことをかわいがってくれました。

お義母さんはもちろん、無口なお義父さんからも嫁へのイヤミみたいなことを言われたことは一度もありません。

おだやかでやさしくて、年金でつつましくも豊かに暮らしている感じがあこがれにも感じるほどでした。

だから、少しずつモラハラの牙を見せてきたモラ夫の陰湿で残虐な行動を見るにつけ、なぜあんな両親に育てられたのにモラ夫はこんな風になってしまったのだろうと不思議でした。

モラハウスから脱出した瞬間から、義父母ともいっさい連絡を取っていないので、あんなによくしてやったわたしのことをどう思っているのか心苦しいけれど、いわゆる毒親でもなさような家庭からなぜモラ夫が誕生したのか、わたしなりに考えてみました。

毒親、機能不全家族、アダルトチルドレンという言葉がピンとこない

モラハラのことを調べるといろんな用語が出てきます。
その中で、モラ夫自身が「自己愛性パーソナリティー障害」というのはものすごく納得できるんだけど、親もまたモラハラとか、だからアダルトチルドレンなんだとか、そういう例が多いとはいえどれもしっくりこないわたしは、イマイチすっきりしません。

とにかく夫のモラハラが一生なおることはないということは理解できたから、あとは子どもをなんとかまともに育てたいという思いだけがあります。

モラハラの家で育った子どもが、モラハラする側かされる側になる可能性がとても高いと聞くと、いてもたってもいられない。

しかしながら、モラハラ親を見て育っても、モラハラを忌み嫌う健全な精神をもつ人間に育った人もいる。

なにがこの運命を分けるのか、知りたくてしかたありませんでした。

一見ふつうに見える親の育て方に、なにかの傾向がありはしないか。

モラハラされる側のわたしの家庭にも問題があった?
だけど、親をかばうわけではないけど、わたしは末っ子長女としてかわいがられ、躾にはきびしかったけどほめられることが多く、つらい記憶がありません。

だから自分のことは棚に上げて、モラ夫の親子関係を考察してみます。

モラ夫が大好きなお母さんはわたしにもやさしい

まず、モラ夫はお母さんが大好きで、それを妻にもかくそうとしません。

それは結婚前から分かっていて、ドライブに行ったとき(旅行ではなくその辺のドライブ)に立ち寄った土産店でよさげなお菓子があるとその場でお母さんに送ったりすることがありました。

また、お母さんから電話がかかってくるとモラ夫はうれしそうに話していて、用件のみでさっさと電話を切るわたしや兄とはちがってやさしい人だなと思っていました。

そして、結婚の話はまだ出ていなくて、わたしがモラ夫のお母さんに会ったことがないころ、
「やさしくておもしろいお母さんだからきっと会ったら楽しく話せるよ」
とモラ夫は言っていました。

「おもしろいといっても、キミとはちょっと感性がちがうと思うけど、まあ(母はキミを)気に入ってくれると思うよ。」
と、ちょびっと引っかかる言い方をしたのですが、まだモラ夫を好きになったばかりのころだったので、気にしないようにしました。

そして、モラ夫のお母さんに初対面したとき、わたしはとても歓迎されました。

たいしたことは何もないわたしの外見から経歴まで、何もかもほめてくれました。

結婚したあとも、こんなによくしてくれるお姑さんはなかなかいない、自分はなんて恵まれているんだろうと思ってました。

モラ夫はほめられて育ったけど叱られてない?

いいこいいこ

結婚して数年たち、モラハラに悩みはじめてから、モラ夫の実家に行くと、あいかわらずやさしい義母を、モラ夫との関係性はどうだろうという視点で観察するようになりました。

すると、気づくことがありました。

義母は、モラ夫を叱りません。あ、大人だし同居してるわけじゃないから叱る必要はないんだろうけど、何ひとつ注意しないんです。

もはやふつうが何なのかわからなくなってるので自信がないんだけど、手伝ってほしいのにボーっとしてたり、まちがったことをしたりすると実の母親なら注意したりしませんか?

「ヒマなら手伝ってくれない?」
とか、
「これじゃなくてあれを買ってきてって言ったじゃない」
とか。

でも、義母はいっさいモラ夫に注意しません。

上げ膳据え膳あたりまえ、40過ぎても子どものようにあれこれ世話を焼く。
わたしや孫にも同じようにしてくれるので見えてなかったけど、息子に対しても気を使い過ぎてる感じ。

小さいころの思い出話は、モラ夫がどうしてもほしいと言ったものを町中探して買ってあげたとか、幼稚園のときの先生が怖いといったから抗議しに行ったとか。
高校のときの先生がよくなかったから進路決定がおかしくなったとかそんな昔のことをいまだに2人して文句言ってます。

そして、実家帰省中にモラ夫が運転して出かけると、目的地につくたびに義母はモラ夫にありがとうございます、おつかれさまとねぎらいの言葉。
近くの駐車場が停めにくいと言って遠くになっても、道をまちがえて時間がかかってしまっても、義母は運転してるあなたが大変なんだから気にしなくていいのよと声をかける。

蝶よ花よと育てられたんだろうというのは感じていたけど、義母はモラ夫にすごく気を使っているかのように感じました。

モラ夫が過去にキレて大変だったとか、義母がモラれ気質のような❝空気を読み過ぎて先回りする❞性格なのか、そうなるまでの過程や背景はわからないんだけど、なんかバランスが悪い。

母息子相思相愛で仲がいいんだけど、母が息子に異常に気を使っているというか。

そんなお母さんをモラ夫は信頼し敬愛し人目をはばからず大切にする。

モラ夫は、結婚してから義母に月1万円ずつ送金してたんだけど、結局義母からも月1万送金されて、プラマイゼロ運動してたことも知ってます。

意味ないじゃん、やめやめ! ってわたしは思うんだけど、モラ夫は気持ちの問題だから親に冷たいオマエなんぞにはわからない、超越した高尚な行為と思っています。

そして、義父は無口で不器用だけどまじめでやさしい人です。
けど、モラ夫は、お父さんはお母さんにひどいことを言ったり冷たかったりしたのでキライだったと悪口ばかり言います。

モラ夫の妄想なのか、年を取って丸くなったのか、わたしには義父がとてもそんなふうには見えませんでした。

だって、義父がちょっとKY発言をしただけで、モラ夫と義母はそこまで言う? ってぐらい義父を口撃するんです。

もしモラ夫のするお父さんの昔話が本当なら、義父へのモラハラ対策で立場逆転した義母が、成長した息子(モラ夫)と結託して、晩年仕返しされてるという構図に見えます。

それはそれで、モラ夫自身の将来として自分に置き換えて戒めようとは思わないのかな?

結局、モラ夫の親子関係に問題があるかどうかわからない

子どもが幼稚園のころ行った子育て講演会で、非行少年のうち、放任だった子より溺愛されたこの方が更生がむずかしいと聞きました。
放任されて育った子は、後で愛情を注ぐことでわりかし満たされるけど、小さいころ溺愛された記憶はたちが悪いとかなんとか。

モラ夫については、溺愛かどうかはわからないけど、何をしてもあなたは悪くない、ちょっとしたことでもあなたはすごいと言われて育ったから、自分こそが正義というモラハラ思考になったのかなと思います。

結局、モラ夫の育った家庭になにか問題があるのかどうかはわかりませんでしたが、事実としては以下のとおりです。

モラ夫はほめられて育ったけど、叱られることは皆無だった。

そして、お母さんは実の息子であるモラ夫にも、小さなことでも常に感謝ねぎらいの言葉をかける気づかいの人。

モラ夫はそんなお母さんが大好きで、理想の女性像と思っているようだ。

モラ夫のお父さんはかつては妻にモラっぽかったけど、今では逆転してモラ夫と義母に文句を言われている。

モラ夫は、母と妻は女性の家族として同列と考え、オレ様には常に気を使って感謝しほめるべきだとカンちがいして成長したのかもしれません。

そういうことに気づいたので、義母のことはやさしくて好きだったけど、
あのようになんでも受け入れてほめ持ち上げて育てると、オレ様モラ夫2世になってしまうかもとおそれるあまり、

わたしは息子にはできそうな家事をドンドンやらせ、何か失敗した時は「2度とすんなよ!」って叱りつけ、必要以上にきびしい母親になってしまってる気がします(笑)

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