自分の好きなアーティストのほうがすごいと主張する
モラ夫と結婚する前は、音楽を聴くことがけっこう好きでした。
ジャンルはいろいろ好きだったけど、モラ夫と結婚するころは浜崎あゆみさんの歌を好んで聴いていました。
自伝小説のドラマ化で、今はなんか残念な扱いをされているあゆですが、全盛期の人気は本当にすごかったんです。
顔もスタイルも完璧で、歌は歌詞に涙するほど共感するもので、透き通った高音の歌声が胸を打つ、大好きなアーティストの一人でした。
で、よくあゆのアルバムを聴いてたんだけど、それを聴くモラ夫はいつもバカにするわけです。
歌詞がうすっぺらいから何も響かないとか、声が高いだけでうまくないとか、見かけだけで崇拝する女は軽いなとか。
そこまでガチのファンではなくても、気に入って聴いているのにそういうことを言われたら本当に気分が悪くなります。
で、ちょっと反論してはみるんだけど、なぜこんなどうでもいいことでムキになってプレゼンしなければならないのかと、わたしもバカバカしくなってきます。
だからといって、同調するのもちがいます。好きで買ったCDを聴いているわけだから。
かたや、モラ夫は自分が好きなアーティストをすばらしいとほめまくります。
そのころはミスチルやスピッツなんかをあゆと比べてすばらしいとほめていたと思いますが、正直そんなの好みの問題で優劣つけるものではないと思うんです。
でも、どうしても自分はレベルの高い音楽を好きだから上、オマエは低レベルの大衆向け音楽を聴くから下とマウントを取りたがるわけです。
もうめんどくさいから、車で聴く音楽にわたしの希望は出さないようになりました。
家の中でも、聴いていたらちょいちょいイヤミ言ってくるからモラ夫がいないときしか聴かなくなり、そしていつしかわたしは音楽を聴かなくなっていきました。
結婚するまではわたしがどんなアーティストが好きか語っていたし、結婚するときにはお互いの持っているCDを目にするので好みがわかってます。
モラ夫は、わたしの好きなアーティストがテレビに出ていると教えてくれたりもするんだけど、その時もちょいちょい悪口を言ったりして楽しく見れない。
もう音楽を聴くことも、テレビの音楽番組を見ることも興味がなくなっていきました。
だけど、音楽ってやっぱり人を救うんですね。
10年ほどたって、モラ夫から逃げたいと意識しはじめたころから、昔好きだった音楽をYouTubeなんかで見るようになりました。
そして10代のころに聴いていた曲の歌詞にハッとさせられたりしました。
「さびしくてかなしくてつらいことばかりならば あきらめてかまわない だいじなことはそんなんじゃない」
思うような結婚生活はかなわなかったけど、あきらめよう。
そしてせめて音楽ぐらい自分の好きなものを楽しもうと思いました。
といっても、のちにライブに行ったりすることで激しいモラハラ事件が勃発したことも、これまでブログに書いてきたとおりです。
食の嗜好でさえもモラ夫が上だと言い張る
わたしはコーヒーが好きです。今もコーヒー飲みながらパソコン打ってます。
まぁ、スタバとかドトールとかが流行ってるわけだから、ほとんどの人はコーヒー好きですよね。
でもモラ夫はコーヒーを好んでは飲まず、だから紅茶派です。
コーヒーって習慣だから、家でも飲みますよね。
でもコーヒー飲まないモラ夫にしたら、なんかイラつくものなんでしょうか。
紅茶はアフタヌーンティーのように優雅に飲むものだけど、コーヒーは朝の習慣とか仕事のおともに飲むような感じだといって、なんか嘲笑するんですね。
何言ってるかわからないから真意を問うと、ようするに紅茶は上品だけどコーヒーは下品だとのこと。
これは結婚してけっこう早い段階で起こったことなので、モラ夫が怒ったり飲むなと言ったりするわけではないけど、そんなふうに思われるのはイヤだなと思って家でコーヒーを飲むことを止めました。
そのうち妊娠してどうせコーヒーは飲めなくなったし、育児中は熱いコーヒーは危ないから飲めないのでそんなにさしつかえはなかったけど。
だけど、どういうわけかモラ夫は飲まないけどコーヒーを買ってきてくれたりして、気がついたらいつのまにかうちの中でコーヒー容認になっていました。
どうも職場でコーヒー飲む人が多いから、コーヒーが下品とは言ってられなくなったみたいです。
それどころか、機嫌がいいときにわざわざコーヒーの白い生豆を取り寄せ、自宅で焙煎してキミに飲ませるよといって、フライパン焦がして炒った豆で淹れたコーヒーを飲まされたこともあります。
もちろん家のフライパンで炒ったぐらいじゃムリだったようで、アメリカンをさらにお湯で割ったようなうっすいコーヒーを、おいしいと感謝感激して飲まなければなりませんでした。
そして、焦げてダメになったフライパンと、一杯分炒っただけで飽きて放置された白いコーヒーの生豆だけが残りました。
あの生豆、モラハウスから家出するときもまだ冷蔵庫にあったけど、どうしたんだろ(笑)
そういえば、好きな果物はなにかと聞かれて、「マンゴーといちご」と言っただけで贅沢なヤツだと怒られたこともあります。
リンゴやバナナと答えるのが模範解答だったみたいで、わざわざ高いフルーツを答えるわたしは感じが悪いそうです。
…めんどくさっ!!
こうしてあらためて振りかえると、モラ夫は、妻本人だけじゃなく、妻が好きなことをけなしたりして、楽しみをも奪っていくんですね。
それも、やめろと直接は言わずに、妻みずから自粛するように仕向けるから、いざというときにオレはやめろなんて言ってないと逃げられる。これがモラハラの常套手段なのです。
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