コロナ禍の夏も2回目ですね。
残念ながら今年も夏祭りは中止ですが、子どもが小学生のころまでは町の夏祭りが一大イベントでした。
遠くで行われる大きなイベントじゃなくても、友だちにいっぱい会える町内の夏祭りは、夜に外で友だちと遊べる特別感が子どもたちをワクワクさせます。
夜の外出だから大人もついて行きますが、焼きそばやたこ焼きを食べたりするのでごはんもつくらなくていいし、ママ友と出会えたらいっしょにビールを飲んだりもできます。
なので、親にとっても楽しみな日になっていました。
もう大学生と高校生になってしまった子どもたちですが、こういう楽しみを教えてもらって、子育てにはたくさんの喜びがあったな~と振り返ります。
しかしながら、当然行事ごとにモラの思い出もつきまといます。
小学校も3年生ぐらいになると、子どもたちは友だちと何時にお祭りに行くとか約束をしてきます。
親はそれに合わせて浴衣を着せたり、いっしょに家を出てついて行ったりしないといけません。
ほとんどの友だちの家庭は、ご主人は仕事で忙しかったり夏祭りには不参加で家にいるという感じでした。
しかし、モラ夫にひとり留守番させることなんてぜったいにできません。
自分も飲み会があるとか、どうしても見たいテレビがあるとか、自主的に「オレは行かない」となってくれたら話は別ですが、そうでもないのに母子だけで出かけてモラ夫ひとりという仲間外れ状態だと怒りがわく性質ですから。
かといって、「そんなにお祭りに行きたいならあなたが連れてってください」というのは許されません。
パパがつきそいのお友だちもいるのでそれでも全然かまわないんだけど、そうなるとなぜかわたしひとりが楽してると見なされるから結局わたしも行かないといけません。
というか、もう夏祭りにどちらがついて行くとか行かないとか、そういう話し合いをもちだすムードはないから、モラ夫に何時に出るのか聞かれたらそれを答えるのみです。
夏祭り当日、子どもたちは朝からうわついているのに、夫婦間は(ていうか妻だけ)緊張感が高まっていきます。
経済的DVを受けているとね、夏祭りの買物も大変なんですよ。
こっちは日々食費のやりくりに苦労してるのに、料理しないでいいのはラクとはいえ、家族みんなお祭りの露店で買ってお腹を満たすにはけっこうお金がかかります。
モラ夫の一声で
「外食するぞ」
となったときにはモラ夫が払ってくれる流れになってるけど、夏祭りは微妙。
「妻の都合で祭りの屋台でごはんをすますわけではないんです」
「これは子どもたちの娯楽費なんです」
きっと誰にも伝わらないだろうけど、いかにモラ夫がそう自然に思ってくれるか。
そしてお祭りの現地で食べ物を買いに並ぶのはだれなのか?
お金を出すのはだれなのか?
そういうことも、その場の雰囲気やタイミングにならないとまったくわからないのです。
しかも、帰宅してから「やっぱり小腹が空いた」と言われたらパッと食べられるものも用意していないと怒られます。
子どもが高学年になると、浴衣の着付けや髪の毛のセットも時間がかかるようになり、なのに早い時間に友だちと会うように約束をするので、はっきりいってモラ夫の相手をしているヒマはないんですがね…。
ある年の夏祭りのことでした。
さあお祭りに出かけるよ、というときに、急に子どもたちが自転車で行くと言い出したのです。
うちには大人用の自転車は1台しかなく、あわててわたしは自転車で子どもたちを追いかけることにし、モラ夫に
「先に行くね!」
と告げてペダルをこぎました。
お祭り会場につくと、子どもたちは友だちと合流してパーッといなくなってしまいました。
あとはだいたい同じ場所にとどまって飲食している親のところに時々戻ってくる、という感じでお祭りを過ごします。
モラ夫が会場に着いたら電話してくるだろうと待っていたけど、かなり時間がたっても電話がないのでこちらからかけてみたけど出ません。
ずいぶん遅いな・・・食べ物どうしよう、買っておいたほうがいいのかなと考えていると、はるか前方にモラ夫の姿を発見しました。
わたしは走って行って、子どもの様子を報告。
そのうち子どもも戻ってきたのでいったん焼きそばを買って食べたりしたけど、どうもモラ夫は不機嫌です。
だけど、子どもたち2人が入れ替わり立ち替わりやってきたり、他のパパママさんたちに遭遇して話したりと、モラ夫と2人きりの時間が少なかったのであまり気にしていませんでした。
お祭りの夜はなにごともなく過ぎ、子どもたちにとって楽しい一日となったのですが…。
翌日からモラ夫の無視が始まりました。
おはようと言っても何も言わない、こちらを見ようともしない。
話しかけてみても、うつむきかげんのけわしい表情をしてかすかにうなずくだけ。
だけど、子どもにはめいっぱいの笑顔で接しています。
あ~また始まった…とわたしは心が一気に暗くなり、なにがいけなかったんだろうかとここ数日の自分の言動をいっしょうけんめい思い出します。
だけどやっぱりモラ夫の態度がおかしくなったのは夏祭りのあの時から。
とはいっても、この時はまさか「母子3人が自転車に乗り、自分ひとりが徒歩だったこと」が怒りのきっかけとは思っていませんでした。
そうだったんだと分かったのは、これから数日後のことでした。
無視が続く中とどいた、わたしへの指導叱責長文モラインの中に書いてありました。
先日の夏祭りですが、自転車で行くのなら事前にそう言うべきではないですか?
そうしたら自分が先に出るなどして到着の時間を合わせられたのに。
そういう人の気持ちがわからないところがあなたの欠点です。
治してください。
……。
メンドクサ…。
中学生じゃあるまいし、徒歩10分の場所へ行くのに自転車で先に行かれただけでこんなに怒る?
しかも、急に子どもが自転車に乗ったから、あわててわたしも追っかけただけなのに?
あなたがそんな性格とは知っているから、もちろん事前にわかってたらちゃんと言いますよ?
この事件の前にも、友だち母子と日曜日に遊ぶ約束したら激怒されたし、うちはどうしてこうなんだろう。
べつに仲間はずれにしようなんて思ってないのに、ひとりぼっちにされるのが本当にイヤなんでしょうね…。
「夫の休みと母子の都合が合わないから~」
と軽く言いはなって母子でディズニーとか行く家庭もけっこういるけど、モラハラ家庭ではそのようなことはぜったいにできません。
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