
わたしはものすごく強い近視なので、高校生のころからハードコンタクトレンズを使用しています。
眼鏡ではとても外に出られないような高度近視です。
だけど、50歳近くになってから、レンズを外すのがスッといかなくなりました。
若いころは、まぶたがレンズに少しでも引っかかるとパチッとはじき飛ばすほどだったのに、加齢で皮膚のハリがなくなり、まぶたを引っぱってもレンズにかからず、びよーんと伸びるだけでなかなか取れません。
だから、目じり側へ引っぱる外し方ではなく、上まぶたと下まぶたをレンズにひっかけるように上下にはさみこむ外し方をしなければならないのですが、わたしはこの方法が苦手で…。
まぶたを引っぱる行為だけではなく、ハードコンタクトレンズを装用しているだけで眼瞼筋を刺激して将来の眼瞼下垂の原因になりかねないというので、ソフトコンタクトレンズに移行したほうがよいというのです。
このたび眼科に行ったきっかけは、ハードコンタクトが割れたことでした。
コンタクトを作るときにはひとつ前のものを予備に保管しておくので数日は困りませんが、ソフトに替えたいのもありすぐに眼科に行きました。
この機会にソフトにしたいと希望を言うと、遠近両用の使い捨てコンタクトが主流だから、お試ししませんかと提案されました。
遠近両用はなかなか合わせるのが難しいので、じっくりお試ししないと購入できないケースがほとんどだとか。
トライアルレンズをあげるのですぐにハードを買わなくてもいいのでは?と言われたけど、長年愛用のハードを急にやめるのは自信がなく、ハードも注文をして並行してソフトを試すことに。
メーカーもいくつもあり、合わせる度数が遠くの度数と近くの度数の2種類になるので、その掛け合わせが左右分あり、お試しのパターンは無数にあります。
組み合わせは何通りになるでしょう?って数学の問題になりそう。
まずはクーパービジョンのプロクリアワンダー(1DAY遠近両用・add+1.5)を5日間。…弱い。見えにくい。
わたしは老眼鏡は+1.5を使ってるんだけど、コンタクトレンズの遠近の度数の入り方は中心部に近用度数、遠心部に遠用度数が入っているという仕組みなので、眼鏡と同じ度数だから合うというわけではないんですよね。
クーパービジョンのプロクリアワンダーの装用感はよかったけど、近用追加度数が1種類しかないので却下。
なので、Johnson&Johnsonのアキュビューモイスト(1DAY遠近両用・add+2.5)をまた5日間お試しさせてもらいました。
たしかに見え方はマシになりました。
「マシ」というのは、やっぱり遠くも近くもビシッと見えるわけではなく、遠くも近くもまあまあ見えるという感じなのです。
とくにわたしのように乱視もそこそこあると、ソフトコンタクトではハードのようなクリアな矯正はできないので。
でも、単焦点のコンタクトだと上から老眼鏡をかけないとスマホが全然見えないけど、遠近両用コンタクトだとLINEがギリ読める。
この違いは大きいですよね。
しかしながら、レンズが薄くて取り扱いがしにくい。装着のときにペラペラでむずかしい。
いつまでタダでトライアルするねんってツッコまれそうだけど、眼科の人も、「使用感レビューのデータは多いほうがいいので」って次々とこれ使ってみてと違うトライアルを渡してくれるので、お言葉に甘えてまたお試し。
今度はクーパービジョンのマイデイという1DAY遠近両用レンズ。
同じクーパービジョンで最初に試したプロクリアワンダーは、素材がヘマだったけど、マイデイはシリコン。
シリコンの方が乾燥感が出にくくて装用感はよいはずだとのこと。近用追加度数も+2.5まであります。
クーパービジョンのマイデイは使用感が気に入ったけど、見え方がイマイチ。
とくに、これまでは感じなかった遠くが見えにくくてストレス。
もう、わたしに合う遠近両用ソフトはないのか…とあきらめかけたけど、眼科のスタッフさんが、「メーカー推奨の処方方法があるから試していいですか?」と。
モノビジョン(片目を遠くに、もう片目を近くに合わせる方法)ぽい原理で、片方の近用度数をあえて落とす方法です。
コンタクトレンズのデザイン上、近用の追加度数が遠くを見るときに視界に干渉して見えにくい可能性があるので、あえて追加度数を落としてみるということでした。
半信半疑ではあったものの、これがうまくいきました。
もちろん、ハードコンタクトのように遠くがビシッと見えるわけでもなく、スマホを見るときもさらに老眼鏡をかけたほうがしっかり見えるのですが、それでもこれなら毎日使えそうだという程度には満足です。
とにかく脱ハードコンタクトしたいわけなので。
というわけで、ここに至るまで無料で3か月お試ししましたが、ついに購入したのでした。
だけど慣れないのでソフトを装着するのに時間がかかるから毎日は自信がなく、ハードとソフトを半々くらい使って過ごし、ソフトを毎日使う自信がついたので次の1箱(30枚入)を買いに行きました。
その時に、2weeks遠近両用の新しいのが出たのでお試ししませんか?と提案され、またまた無料でお試しスタート。
実は、最初から「コストの問題で2weeks遠近両用希望だけど、慣れるまではワンデーにして最終的には2週間タイプを買いたい」と伝えてたんですね。
でも当時2週間タイプは1つしか選択肢がなく、クーパービジョンのバイオフィニティというものだったんだけど、初めてソフトの遠近両用使ったというのもあり、思ってたようにちゃんと見えなかったので購入に至らなかったのです。
だけど、ソフトにしたいという願望はあったので、ならばワンデータイプで合うのを探そうという妥協案だったのですね。
今回提案されたのはJohnson&Johnsonのアキュビューオアシス(2weeks遠近両用)というもので、アキュビューは好きなんだけどワンデーがペラペラして難しかったのでどうかな?と思いつつも2週間タイプだと少ししっかりしてるので大丈夫でした。

これが、近用追加度数がlowとhighの2種類あるということで2組もらい、合計4週間のお試し。
また無料でコンタクト使う人(と眼科に思われてると勝手に被害妄想)の始まりになり…。
でも、これがなかなかよかった。
追加度数が強い方がよかったので、ついに希望の2週間遠近両用ソフトの決定です。
だけど、ワンデーも旅行などの時に必要なので両方を購入。
実に、最初に遠近両用ソフトコンタクトを使いたいと来院してから7か月目のことでした。
わたしも眼科で働いてたころに、コンタクトレンズの各メーカーさんからモニターで使ってくださいともらっていたので、感想をたくさん出してデータが集まったら役に立つのだろう、そうにちがいないと思うことにします。
どれも1箱が約4000円で、片眼6000円ぐらいで買って5~6年使えてたハードコンタクトとはコストがかなり増加するけど、これも健康への投資なので仕方ないですね。
2週間使い捨てソフトにしたことで、消毒保存液も子どもたちと同じですむのはよかったです。
定期的に眼科でみてもらうきっかけにもなりますしね。
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