シングルマザー家庭で心配なのは子どもの学費
子どもがいると、経済的な心配が大きくてモラハラから逃げることをためらいます。
モラ夫からの婚姻費用や養育費を請求する権利はあるし、モラ夫の収入がそこそこあればちゃんと生活は成り立ちます。
でも、モラ夫はお金に関しても執着心がすごいから、未来の学費までスッと出してくれるかどうかめちゃくちゃ心配ですよね。
小中学校は公立に行かせるとして、高校となると受験があるのでむずかしくなります。
適当な公立高校に入学できればいいけど、やむなく私立高校へ進学することも考えられます。
うちの子どもは私立と公立にそれぞれ通ってますので、今どれぐらいお金がかかっているかを紹介します。
読んでもらえばきっと、モラ夫から逃げても高校に行かせられるなと安心すると思いますよ。
高校無償化の制度について
10年ひと昔といいますが、わたしたちの高校生のころとちがって、今は❝高校無償化❞になってます。
文部科学省が2010年から始めた「高等学校等就学支援金制度」は、内容がマイナーチェンジしながら2020年4月の改正でついに❝私立高等学校授業料の実質無償化❞という基準まで支援金がもらえることになりました。
くわしいことは文部科学省の高等学校等就学支援金制度のサイトをごらんください。
で、ここではモラハラ別居のあなた向けに特化した情報だけ抜き出して案内します。
まず前提として、この制度が受けられるのは世帯年収910万円未満です。
世帯の年収だからパート妻収入も合算になるので、高収入が多いといわれるモラハラ夫の世帯ではオーバーすることが考えられます。
でも、別居中なら実質はそんな高収入ではないわけです。パート代+婚姻費用だけだから。
この制度で国からいくらもらえるのかというと、公立高校で月9900円、私立高校も同じだけど世帯年収が590万円以下なら月33000円もらえます。
この33000円という金額が、全国の私立高校の平均授業料ということです。
実際は、私立は授業料以外に施設費や後援会費などで2万円ぐらいかかりますけどね。
別居中でモラ夫の資料が出せなくても高等学校等就学支援金制度の申請ができる
なんでもそうですけど、この手のお金をいただくためには、申請書を書いたり必要書類を出したりと大変です。
それでも、マイナンバー提出になったことでけっこう手間が軽減されてます。
ただ、申請するときに別居中だと書き方が迷うんですよね。
通常は、親権者2名分のマイナンバー(所得の証明)を提出しないといけないです。
ここは、親権者1名分しか提出しないという選択肢にチェックを入れます。
「親権者が存在するものの、家庭の事情によりやむを得ず、親権者の1人の個人番号カードの写し等を添付できない場合」に該当するということですね。
これで申請が通ったら、私立高校で月33000円の支援金がもらえることになります。
さらに、各都道府県でプラスの支援制度を設けている場合があります。
だいたいは、低所得世帯が対象となるみたいだけど、都道府県によってかなり条件や金額に差があるので、自分のところはどうなっているのか調べておくと進路を決めるときに参考になりますよ。
わたしは、去年までこのプラスの支援金が月9900円もらえましたが、今年は提出資料が変わったのでもらえるかどうか決定通知書が届くまではわかりません。
この両方をもらえる場合は、都道府県によっては私立高校でも毎月の負担額はゼロという可能性もあるわけです。
↓決定しました
私立高校の授業料振替口座に入金したのは24万円だけ
高等学校等就学支援金制度は2020年に変わったので、今年はもらえる金額が増えるかもしれないですが、とりあえず今までどのぐらいいただいてきたか紹介します。
私立高校の授業料振替のためだけに口座をつくったので、その通帳の入出金記録を見てみました。
高校2年3月までに口座に入金したのは、入学して最初の数ヶ月の合計24万円だけでした。
その後は、支援金が振り込まれたり、給付型奨学金が振り込まれたりして、入金せずに授業料の振り替えができていってます。
高校2年生3月までの国の支援金の振込額合計は約74万円で、引き落としされた学費の合計は130万円でした。差額は奨学金入金でまかなえてます。
もちろん、学校に払ったお金すべてで24万円だけではなくて、自動振替が開始されるまでに現金で払った授業料や入学金、時々徴収される課外授業代やテキスト代などもあるので、プラス60万円ぐらい払ってるかな。
公立高校については、下の子が入学したばかりだからよくわからないけど、9900円の支援金が引かれて口座に請求されるので、月たった2千円ぐらい。
プラス、修学旅行の積立金が月5千円~1万円加算されるみたいです。
受験や入学金などは私立高校のほうが30万円ぐらい高かったし、制服や指定購入品なんかもちょっとずつ高いので、実質無償とはいってもやっぱり私立の方がお金はかかりますね。
最初から進学先の選択肢を少なくすることはない
学校の場所によっては、私立の方が時間や交通費がかからないという場合もありますよね。
それに大学進学で指定校推薦を考えるなら、高校から私立にしたほうが塾代や併願の受験料がかからないとかでトータルで考えると安かったってこともあるし。
私立高校は高いから最初から選択肢に入れられないと思わず、いくらかかるか確認してみるとよりよい進学のプランニングができますよ。
うちのモラ夫は、私立高校に入ったので入学金を援助してくださいとか授業料を半額負担してくださいとか弁護士さんを通して言ってもらったんだけど完全スルー。
だから支援金がもらえて本当に助かりました。
モラ夫が納めた税金が、国を通して子どもの授業料の支援金として妻にまわってきてる感じですね。
ただ、わたしが2人の子どもの公立私立それぞれ行かせて感じるのは、私立の支援金を申請するには家庭の事情を先生に細かく説明して書類をそろえないといけないのでちょっと大変。
公立高校のほうは、なにも特別に申請を添えるものがないので、先生はふつうの母子家庭としか思ってないと思います。
特殊な状況のわが家の例ですが、参考になれば幸いです。
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