説教はモラ夫の娯楽！？
モラハラの具体的な言動において、無視や暴言とともに「あるある」なのが説教です。
モラ夫の説教はとにかく長いのが特徴。
また、必ず言う言葉があります。
それは、
「オマエのために言ってやってる」
自分がそう言うだけで、
「自分は感情のままに怒ってるのではなく妻に愛情があるからこそ言ってる」
ということになってます。
モラ夫の中では。
でもね、明らかなんですよ。
モラ夫は説教してるとき、興奮して生き生きしてるのが。
「オマエのため」とか言いながら、完全に自分のための説教なんです。
奴隷妻の落ち度を見つけて怒ればスカッとするからね。
実際、米ハーバード大の心理学者ダイアナ・タミール氏の研究で
「人間は批判したり説教をすると食事やお金と同様の快楽を感じる」
とされてます。
モラハラ夫は家の中にいつでも説教できる妻がいます。
よって、てっとりばやい快楽として、ネタを見つけては説教たれるんでしょうね。
これが「モラ夫は妻をサンドバッグにする」と言われるゆえんです。
定期的に説教することで優越感を得るモラ夫
とにかくモラ夫は自分に自信がないもんだから、自分がすばらしい人間だという確証がほしい。
だけどそうそう称賛される機会なんておとずれません。
だから、何をしてもいいと思っている妻を「劣った人間」でいさせることで、
「自分のほうがエライ」ということに仕立てあげます。
自分が何も努力しなくても、妻をとことん貶めて責めるだけで、
自分が優れた人間であるように思えて気持ちよくなれますから。
定期的にこれをしておかないと、自分に誇れることがなさすぎてメンタルがもたないんでしょうね…。
だから何かにつけ妻に長時間の説教をするんでしょうが、ほんと迷惑な話です。
説教は罪悪感を感じさせる心理的DV
説教は心理的な暴力だという見解もあります。
相手に恥や罪悪感を感じさせることで、自分の考えに従わせたいというねらいがあるわけです。
コントロールを目的とした手段の説教ですよね。
「説教」というぐらいだから、たしかにこっちにも落ち度があることを突いてきます。
でもたとえば、
「傘がいるって持たせられたけど、降らなかったぞ！」
って！？
これは妻になにか落ち度があります？
逆に、雨予報なのに傘がいるよって言わなかったら、怒るでしょ？
「専業主婦なのに天気予報を見て夫の支度をするのが常識だろ！」
とかめちゃくちゃ言いますよね…。
子どもじゃないんだから、スマホで30秒もあれば調べられることを依存しないでほしい。
火に油を注ぐだけだから、モラ夫には口が裂けても言えないけど。
さらにモラ夫のパターンとして、話が発展・飛躍・変遷して、
「主婦がいかに社会的価値がないか」
「オレ様のおかげでどんなに恵まれた生活ができているか」
「同僚の妻や自分の母親はどんなにがんばっているか」
という説教がえんえんと続き、精神的に追いこまれていくのです。
…自分はほかの奥さんに比べたらラクしてるからもっとがんばらないと…
…稼ぎがないのだから、その分稼いでくれる夫のケアをきめ細かくしないと…
モラ夫の説教への対抗はちくわ耳と無表情
モラ夫は思い立ったら突然説教を始めます。
あるいは、子どもがいたりすると、タイミングを図って説教をたれようと夜中に起こしてまで説教することも。
理不尽な説教に、思わず反論したり、泣いて謝ってその場をおさめようとしたりするでしょう。
わたしはそうでした。
いま、過去のモラ夫からの長時間説教を映像でながめると想像すると、自分がいたたまれなくなります。
眼光鋭いモラ夫が淡々とえんえんと説教をするのと対照的に、わたしはうつむいたり泣いたり反論をわめいたり。
服従とコントロールを目的とした説教で快楽まで感じているモラ夫にとっては、さぞ満足いく反応だったでしょうね。
だから、モラ夫の目的を達成させないように、説教が始まったら一点を見つめて無表情になるのです。
無表情から、説教の流れによってちょっと神妙な面持ちにしてみたり、ややきょとん顔にしてみたり。
ウザい説教をまともに聞いていると反論したいことばかりだから、
基本右から左に受け流す「ちくわ耳」でのぞんで。
YES・NOの強要をせまられたときのみ、
「あぁ…。」
とどっちともつかない発話で対応して。
心の中では、「わたしは悪くない」と唱えて精神崩壊を防止して。
わたしは家を出る一年ぐらい前からはそんな態度にしてました。
どのみちどうやってもモラ夫は怒ります。
泣いて謝る姿を見て悦びを感じる変態モラ夫は、リアクションのうすい妻にイラついてたようですが…。
妻がおかしい？こわれた？
と不気味にも感じるのか、あとで様子見のような反省のことばをかけたりしてきました。
「ちょっと言い過ぎた。ごめんね。」
とか。
もちろん激薄反応で
「あぁ…。」
ですけど。
そもそも説教できるほどの立派な人間ではないモラ夫。
ひとりで激高して密室で妻に説教たれて優越感にひたるモラ夫。
ただただ、滑稽で哀れな性質だなと思い、心の距離をとってかかわりを減らしましょう。
コメント