国立大学の後期試験の合格発表が終わりました。
結果から言いますと、不合格でした…(ToT)
その日の朝はソワソワして落ち着きませんでした。
とはいえ、受かるっしょ、ぐらいに考えてたんですよね。
前期はA判定、後期でもB判定。
第一希望よりランクを落としてるし、試験も全部解けたと言ってたし。
ま~大丈夫でしょ、って。
だから、書いた答案がまちがっていたとか、なんらか二次試験でミスしたということなんでしょう…。
悲しい…。
合格発表の時間になり、パソコンの画面で受験番号をさがすのに、ナイという現象。
ん?
見まちがえたかな?
横並びではなく縦並びかな?
と、あせりをおさえて注意深く見なおすも、やっぱり息子の番号は抜けている…。
目の前のことが信じられなくて、おろおろしながら息子の顔を見ると、下唇が上唇にかぶさるようにへの字の口になっていて、くやしそうな悲しそうなうつろな目をしている…。
「すみません…。」
としぼりだすような声で息子がつぶやきました。
しばし親子でぼうぜんと、なんで?なんで?と静かなパニック状態で静止してしまいました。
だけど。
わたしは落ちこみやすいタイプだけど、あきらめがよくて切り替えが早い性格でもあります。
思えばわたしも、国立大を受験しましたが前期も後期も不合格ですべり止めの私立大にいきました。
息子のショックはよくわかるつもりです。
ああ、この子は高校受験のときもこんな感じでしたから…。デジャヴ。
悲しいけど、人生こういうこともある。
進んだ大学で、きっといいこと待ってるんだよ…。ぐすん。
我に返り、母親がこんなんでは息子がさらに落ちこんでしまうと思いなおし、はげますしかありませんでした。
「いいよ、よくがんばったよ。
私立大学もいい大学だよ。
近くてキレイでいいじゃない、気持ち切り替えていこっ!」
翌日、淡々と事務手続をしました。
合格するだろうと思って申し込んでいた大学の合格者説明会のキャンセル。
家族旅行をかねて下の子も泊まろうと、入学式前日に予約していたホテルのキャンセル。
合格したら即申込みしようと、プリントアウトして記入までしていた寮の申込書の破棄。
入学式に合わせて希望を出していた有休を、私立大学の入学式の日に変更。
合格発表翌日中に振込期限となる私立大学の前期授業料の払い込み。
実は私立大の前期学費の払込期限の延納願を出していたので安心し、入学書類も締切延期になったからとのんびりしてたけど。
数日前に確認してみたら、書類の郵送の日数を考えると国立後期の合格発表後では間に合わないことが判明してあせりました!
気がついてよかったです。
職場に同じく受験生のママさんがいて、4人目の子どもなので慣れてるはずですが、お子さんがしなければいけないネットの入学手続の締切りを過ぎて気がついたという話を聞いたのですよ…。
お子さんが泣きながら「昨日までだった…」と報告してきたので、ママさんはダメもとで大学に電話して平謝りし、幸い前期学費などお金の振込みは済んでいたためどうにかなったとのこと。
ちなみにMARCHです。もし「ダメなものはダメ」と言われてたら一生引きずりますよね。
もし夫がモラハラなら、母親がしっかりしないからだとマジで殺されそうな案件です。
確認はしっかりしないといけないと震えあがりましたよ。
そして、お世話になった塾に親子であいさつに行きました。
ちょうど去年の今ごろ、大手塾よりも、よりよく導いてくれるんじゃないかとピンとくるものがあって入塾させてもらったところです。
その日、すごくいいことを話してくださって、本当にいい先生だったなとあらためて思いました。
まずは、結果が出せなかったと謝っていただいたんだけど、それはこちらが応えるだけの実力が足りなかったということ。
先生は、
「理系の学部はとくにしっかり勉強しないと単位を落とすから、これからますますがんばらないといけないし、どの大学にいっても自分の学ぶ姿勢で得るものは変わるから」
と激励してくださいました。
そして、
「何が失敗した原因なのか分析して次に生かすことがだいじだよ」
と言われて息子はこう答えました。
「自分の能力の見極めがまちがっていたと思います。
高校受験もそうでしたが、判定がきびしいと分かっていながら希望を通してしまいました。
もっと自分の実力を知って選択することがだいじと分かりました。」
すると、先生の反応はこうでした。
「いや、それはちがう。
目標を高く持って突き進むのは悪いことじゃない。
もちろん、絶対的に無理なことはあるから、全くのぞみのない点数だったら先生も止めてた。
でも共通テストの点数が、もしかしたら挽回できなくもない点数だったからGOサインを出したんだ。
もし前期から❝希望じゃないけどA判定のあの大学❞受けて合格したとする。
だけど第一希望を受けてたらもしかしたら…。
とモヤモヤしたと思わないか?
それに、テストは何が起こるかわからない。
もしも前期で❝あの大学❞に落ちたりなんかしたら、もう絶望してただろう?
チャレンジしなかったことは往々にして後悔するものだけど、チャレンジしたことを後悔はしてほしくない。
こんなことでトラウマになって、二度とチャレンジすることなく、❝情熱を持てないけど安全でラクな道❞を選ぶ人生にはしてほしくないよ。」
わたしはとても感動しました。
いつもクールでポーカーフェイスの先生ですが、ここぞというときは言う先生です。
現役で旧帝大に入った秀才で、しかもイケメン。
1年の短いおつきあいでしたが、希望校に合格はできなかったですが、勉強法や人生論など得るものがあったとしたらよかったんじゃないかなと思いました。
かくして、地元の私立大に行くことに決まりました。
第一希望ではなかったとはいえ、一応4月からの進路が決まってホッとしているところです。
実は、こう決まるまでにはやっぱり激しいモラハラ攻撃があったのですが、長くなるので次回に書きます。
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