高校2年の夏に大学受験を意識して塾に入った娘。
河合塾マナビスという映像授業の形式なのですが、学校からの帰り道のやや家寄りに位置するというアクセスのよさもあり、毎日のように通っていました。
自転車でもバスでも行きやすく、塾の近くにはコンビニやマックなどいろいろあって、食事の時間をまたいでの滞在でも困らない。
ビルもきれいだし、スタッフの雰囲気もわきあいあいとしてていつも楽しいと言います。
平日は帰宅が23時ごろになるほど遅くまで塾にいたり、休日も時間があれば塾に行って、という生活。
「ものすごい気に入ってるじゃん…」
と、高額払った心配はふっ飛び、よかったな~と思っていました。
ところが3年生になってしばらくしたある日曜日。
「あーもう無理だ!塾やめたい」
と、突然言い出したのです。
びっくりして理由を聞くと、学校の課題も終わらないし、部活や体育祭の練習も忙しい。
そのうえ塾にまで行くと、睡眠時間が足りなくてきついんだって。
そりゃそうだよね、毎日遅いもんね。
でもだからって、やめなくてもいいよね?
河合塾マナビスは自分で受講スケジュールを組むスタイルなので、行く時間を減らすことはできるのです。
なので、体育祭が終わるまで、受講を減らしてムリなく通えるようにしたら?と言ってもダメ。
「だってどんどん講座を進めてって言われるもん。電話かかってくるし。」
と、半泣きになっています。
そりゃ塾としては講座をどんどん進めて、終わったらまた次の講座に課金してくれたらって期待するでしょう。
そうじゃないにしても、年間で購入した講座があるから、ある程度スケジュールを守らないと終わらないとなったらたいへんでしょうし。
しかし聞けば、とくに遅れているわけではないらしい。
上の子のときもそうだったけど、やはり東京など都会の進学校では授業が進むのが速くて、地方はおそい傾向にあるらしく。
学校の授業ではまだ習っていない単元を、映像授業で理解してチェックテストをやって…
というのが、学校のテストや課題をおろそかにしてまでやることなのかと疲弊しているようです。
「じゃあさ、他の科目で今やれそうな講座から進めるのはダメ?」
「やめるのはアレだから、1~2ヶ月休会してみるとかは?」
オロオロしながら提案してみるけど、娘は八方ふさがり気分におちいっていて、
「もう無理!やめたい!」
と引きません。
わたしは、昨年支払った72万円の講座のうち、どのくらい残っていて、キャンセル料がどのくらいかかって、返金がいくらになるのかと思うとクラクラしてきました。
「とりあえず、塾に電話してみるね」
って娘に許可を得て、担当の方にかくかくしかじか娘がやめたいと言ってますと相談。
すると、とりあえず面談するから今日は予定どおり塾にきてくださいと言われました。
どうにかこうにか、なだめておだてて、
「やめてもいいからね」
「お金は気にしないでいいからね」
と最大限にやさしい言葉をかけたつもりで塾へ見送りました。
娘が出かけたあとは大忙し。
マナビスの契約書を引っぱり出し、キャンセル料などを調べてはガーンとショックを受け、それでも子どもが病むよりマシだよと自分に言い聞かせ…。
いっぽう面談だけですぐ帰ると思った娘はなかなか帰ってこず。
そのことも少し心配しながら、でも連絡はしないで帰宅を待ちました。
すると、いつものように22時過ぎてから鼻歌まじりにゴキゲンに帰宅!?
希望通りやめることになってスッキリしたのかもしれない…。
わたしはもう覚悟を決めていたので、なにも聞かずにごはんを出し、娘がもりもり完食したのを確認しておそるおそる話を切り出すと…。
「あ?塾ね、オッケーオッケー。
じゃあ減らそうね~ってスケジュール組んでくれたから、行ける―。」
と、なにごともなかったかのように軽い返答。
へ?
わたしは5時間ほども、ハラハラオロオロしながら待っていたというのに!
しかし。なにはともあれ、安心してまた勉強に取り組む気になったのはいいことです。
さすが塾側は受験生のメンタルを熟知してアドバイスしてくれるもんですね~。
それからは、塾に行く日を週2~3日に減らして生活リズムを立て直し、おかげで学校の中間テストの成績も目標を達成していました。
それから一ヶ月後。
塾の三者面談で大学受験終了までのスケジュールを話し合うというお知らせが。
塾が負担になってストレスになってしまったあの時のことを教訓に、娘とは事前に、もうほんとうに最低限の追加しかしないようにしようねと決めていました。
だけど相手もプロです。
娘の成績の推移、先日の模試の分析と志望校の入試傾向からチョイスしたおすすめの講座を提示されると断れない。
はい、今回は10万円ちょっとの支払いをしましたよ。
昨年から、13万、72万、今回の10万、毎月の5500円の支払いで、ついにマナビスへの支払は100万円を超えました(泣)
娘用の学費貯金からすでに3分の1以上使ってしまったことになります…。
まだまだこれから受験にもお金がかかるのに!
それでもね、希望の国公立大学に合格してくれればぜんぜん元取れ投資なんですよね。
プレッシャーはかけたくないけど、どうか、どうか、がんばっておくれと思わずにはいられません。
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