モラハラは夫だけではなく妻側の場合もある
わたしがモラハラという言葉を知ったとき、子どもはまだ幼稚園。
わたしは結婚以来専業主婦で収入がありませんでした。
その後、扶養内パートは始めたものの、
手に職もないのに歳だけとったわたしが正社員なんてのぞめるはずはありませんでした。
だから、モラ夫とずっとこのままやっていけるわけはないと悟りながらも、
「わたし一人で子どもを育てられるわけないし…」
と絶望していました。
モラハラという言葉を知ってから、
おもにネットの中だけだけど、世の中にはたくさんのモラ夫がいることを知りました。
と同時に、モラハラ妻に悩む男性も増えていることを知りました。
鬼嫁という言葉があるくらいだから、その中にはモラハラな妻もいるのかもしれない。
もしくはモラハラの特徴がそうであるかのように、
外部から見たらいわゆる鬼嫁には見えず、やさしくて良き妻に見えるのに、
家の中では巧妙なモラハラを夫にしかけているのかもしれません。
モラ妻のほうがモラ夫よりマシでしょと思う2つのこと
モラハラ夫をもつ身には信じられないけど、
世の中には妻に言い返すことができず、ゆずってあげる男性がいるんですね。
いや、わたしだって何人かつき合った人はいるから、
女性の言うことを優先してやさしくしてくれる男性のほうが多いというのはわかってます。
ただ、そういう人も結婚したら豹変するのかもしれないと思ってしまうし、
あの人もこの人も、結婚したら、夫になったら、本当はモラなんでしょ?
とまで疑ってしまいます。今となっては。
しかし、まさか逆にモラハラ妻に罵倒されおびえている男性が存在するとは!
モラハラの心理的な怖さは男女関係なく同じでしょうから、その苦しみはよくわかります。
だけど、モラ夫よりモラ妻のほうがマシではないかと思うことが2つあります。
まず、身体的な性差のこと。
男性のほうが圧倒的に体が大きいし力が強いので、
身体的DVに発展したときに受けるメージはモラ夫からのほうが大きいです。
それに、性的DVはまず夫から妻への図式しか考えられません。
夫がモラハラだと、子どもが3人とか4人とか多いところがけっこうあって、
それは決して夫婦仲がいいからではなく、モラ夫は性欲が強い上に妻を逃がさないため避妊しないからです。
モラれ妻は、性的DVにも多くの人が苦しめられているのです。
次に、経済的なこと。
ほとんどの家庭では、収入面での大黒柱は夫のほうですよね。
妻は専業主婦だったり、働いていても低収入だったりします。
だから、モラ夫に経済的DVされてお金の面でもコントロールされ苦しめられます。
もちろん、夫がモラ妻から自由にお金を使わせないなどの経済的DVを受けているとも聞きます。
そうはいっても、夫名義の給料を夫の口座にもらうのだから、本気になれば自分の手に入れられますよね。
また、出産などでキャリアが途絶えることがある妻とちがって、
ずっと仕事している夫は、離婚になったとしても経済的な心配がありません。
子どもがいる場合はモラ夫と離婚する妻のほうが有利
モラハラ夫に悩んでいても、子どもがいるから離婚にふみ出せないという人は多いです。
だけど、夫がモラハラなら、妻がモラハラの場合よりも離婚するには有利なんです。
まず、親権はどんな理由があってもほとんどの場合は母親になります。
たとえ妻がモラハラだったとしても、証拠が出しにくいモラハラ理由では父が親権を取るのは困難。
あるとすれば妻が不倫をしているなど、明確な有責が認められる場合です。
これでは、子どもと離れたくないパパにとっては、妻がモラハラでも、
離婚せずにガマンを強いられることになってしまいますね。
また、意を決して離婚を切り出したとしても、モラハラ妻はモラ夫以上に離婚を拒むことが予想されます。
だって、自分がモラハラだからなんのストレスなく暮らしてるのに、突然お金の心配が生じるわけですからね。
離婚してほしいというのなら、逆に慰謝料を払えとか高い養育費を払えとか必ず言い出します。
モラハラ人間は損得勘定で生きてますから、そこは全力で訴えてきます。
その結果、モラ妻とは離婚できても、子どもはモラ妻側へ行き、
毎月多くのお金を送金しなければならず、
しかも相手はモラハラだから、子どもとの面会もあの手この手でさせないことも予想できます。
このように、夫がモラハラでも、妻がモラハラでも、
離婚したら親権は母親になり、養育費を払うのは夫のほうというのは変わりません。
夫がモラハラならば因果応報といえますが、
妻がモラハラならば❝どうして自分がこんな目に!?❞と理不尽に思うでしょう。
モラデイズではモラ夫の話を書いているので、読者さまは夫のモラハラに悩んでいると思います。
離婚はただでさえ大変で、ましてや配偶者がモラハラだとひとすじなわにはいきません。
でも、自分が妻という立場だから有利なこともあるんです。
周囲から評価が高く、経済力があるモラ夫と違って、
「自分は離婚しても何も残らない」なんて悲観することはありません。
妻の立場のほうが離婚では有利なんです。
どうか思いこみだけで人生あきらめず、脱モラ後のハッピーな第二の人生を踏み出してください。
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