モラハラがなくなったから離婚しなくても大丈夫かも?って錯覚です

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crop man holding glass ball against forest trees
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モラ夫との生活をあきらめたくない気持ちはわかります

あなたによっぽどモラハラの知識があれば別ですが。

だれもが、モラハラ夫の言動におびやかされ、怖いし苦しいけど、
「自分にも原因はあるし、自分一人では生活ができないから…」
と思いこんで悩む時期が長く続きます。

「モラハラは治らないし、モラハラ人間が変わることはない。
だからモラハラ人間から離れるしかない。
それが今より状況をよくする唯一の方法です。」

だれに相談してもそう言われるんですよね。

かといって、そうだろうと頭ではわかっても
「じゃあそうします」
って、すぐに受け入れられないですよね。

たとえば子どもに、やり方を教えたりやってはダメなことを叱ったりする時、近道も正解も知っている親からすればじれったい気分になりますよね。

なのに、カウンセラーや相談員や弁護士、さらに同じ経験をしたモラレ先輩、そんな人たちからいくら「ナルハヤで逃げろ」と言われてもハイと即答はできないんですよ。

「わたしだけは、どうにかなるかもしれない。
だって、最近モラ対策うまくいってて、モラ夫も機嫌がいいから。
ずっとこんな感じなら、わたしやっていけそうです。」

そんなふうに思うわけです、だれだって。

「人に言われたからすんなりしたがうって?
努力も挑戦もせずにあきらめるって?
もうひとふんばりがんばれば、むくわれるかもしれないのに!」

それがモラレ気質の思考パターンというもの。

いやいやいや…。
でもね…。

モラ夫から逃げて、安心安全な生活を手に入れて、人生とりもどすなら1日でも早いほうがいいんです。

わたしもあったんですよ、そういうムダにした時間が。

逃げるチャンスがあった時から、4年もムダにしたんですよ。

もっと、どうせムダだと思い知るまで調べ続けて求め続けて諭され続けられてたら、30代という若いうちに逃げられたかもしれないのに!

自分なりに逃げたタイミングはあれがベストだったと言い聞かせて楽しく生きてはいますがね。

まちがいに気づいたらやめるのは早いにこしたことはないと、まだモラ夫に期待しているあなたに言いたい。

わたしが、まだ離婚せずにやっていけるかもしれないと思ってた当時のリアルな感情を記した記録を見つけたので公開します。

このブログの冒頭の、DVを受けた時期の日記です。

このころ↓

モラハラDV事件からモラ夫がおとなしくなった後5ヶ月の日記

モラハラDV翌日

あまりの目の腫れように、職場で心配されるが、アレルギーだと答える。
なぜか上司に早退していいと言われ、早く帰れることも少ないから有効に使おうと思った。
早退後、女性センターの法律相談に電話。
しかし今日の予約はいっぱいで、来週の相談予約になる。
一週間は長い。

3日後

夕飯の準備中にモラ夫が帰宅。
住宅ローン控除の返りを振り込むと言ってくる。
いりませんとわたしは言うのに、口座に振り込むからと言って引かない。

住宅ローン控除分をどうしているのかということについては、追及したことで猛烈に怒られたトラウマがあり、もう触れたくない分野。

家を買った1年目は確定申告で控除申請をしローン返済の口座に入金。

2年目から年末調整でもどるためローン返済口座に入れてくださいと言ったが、もう使ってしまったので、ない。来年はちゃんとあげますと言う。

3年目、おそるおそるローン控除について聞くと、株に入れてて動かせない。来月には払うといい、翌月聞いた時にはもう損失したのか、ローン控除とかガタガタ言うな!と逆ギレ激怒。

もう二度とこの話題には触れるまい、と誓った。

そういう過去の経験があるので、また住宅ローン控除とかお金の話が始まったので、震えて涙が出る。

ただでさえ今朝から腹痛で体調が悪い。
もう、起業してお金をかせげとは二度と言わない、そんなに負荷をかけていたと気づかないでゴメンと言う。

わたしは、今月仕事をふやして給料を増やすようにしているから許してほしいと頼んだ。

だけど、そんなに働かなくていいとモラ夫は言う。
お母さんに、奥さんを大事にするようにと言われているからと。

どんなに優しい言葉をかけられても、じゃあ今までのひどい言葉や態度はどうしてできたのかと思う。
DVと言えないのなら、イジメだと思う。
どうして、頭ではそう思っていて、それをなぜかイジメている本人が、やっていることと正反対の理想像を語れるのか不思議でならない。
人格障害としか思えない。
モラ夫はみんなと楽しく暮らしていきたいと思っているとのこと。

7日後

女性センターで法律相談。(相談内容は別メモ)

9日後

夫の不倫と借金に悩んで離婚した経験のある友人へメール。

先週の電話以降、私のことを腫れ物に触るように扱ってる。
わたしは長年の恐怖政治で平静なふるまいをしてしまう。
そしたら、もう大丈夫と思ってるのか、ふつうに話しかけてきたりするんだよ。

わたしは、前ほどビクビクはしなくてよくなり、先週よりもうムリ感はなくなった。
でも予約はしてたから弁護士相談には行って、離婚ノウハウの知識をつけたりはした。
弁護士さん、ひどいモラハラだから、慰謝料を要求できますと同情してくれたよ。

このメールに対する友人からの返事。

うちも何回も泣いてすがって、とかあったけど、人間変わらないんだよね、時間の無駄だったよ。

さらにわたしから友人へメール。

そんな気はする。
だけど、このままモラが出ないのなら、離婚届を担保に、猶予をあげる気持ちもある。
手の平返したように優しくされても、今までされてきたこと言われたこと、頭に次々に浮かんでつらくて、あー私はこんなに傷ついてきてたんだな、と、再認識してる。
クリスマスはとりあえず最悪の雰囲気から回復して、子どもの前では取りつくろえそう。
年末年始の実家帰省…どうするかまだ考え中。

13日後 

モラ夫が夜誘ってくる。
こんな状態でどうしてそんなことが言えるの?
わたしが断っても、いーじゃんお願い、と言うので、

「私はまだ出て行く気持ちでいます。
自分が考えていた以上に傷が深くて、ことあるごとに、今まで言われてきたひどいことを思い出しては息苦しくなります。」
と言った。

モラ夫は、直前のきっかけとなった、「お金を稼げ、起業しろ」と言い続けたことだけが原因と思ってるんだろう。
「もうそういうことは言わないから、一緒にやり直してほしい」と言う。

この12年間、あらゆる言動で私に攻撃したことを認識していないのか、あえて問題に加えたくないのかは不明。
私も、こと細かく全てを列挙して、されてきたイヤなことを二度としないでほしいとはどうしても言えず。

モラ夫の演説はいつものように持論の展開にすりかわっていった。
「これからインフレになる、自分の思ったとおりになる」
とまた言い続け、家のローンと教育費の心配をしている。

だから、なぜかわたしも、
「お金については、私は仕事増やして対応する」と言ってしまった。
モラ夫はありがとうと言い、もう起業しろとは言わないと約束した。

こうやって、なんとなく、
「出て行かない・このままやっていく・二度と私を苦しめる言動はしないから」
という流れになった。

いつも話の途中からモラ夫のおかしな主張にそれていくのだけど、軌道修正させようのない高度な手法を使っているのか、あああ…とわかっていながらも止められなくなる。

今度モラハラが出たら、もう出て行くしかないと決意した。

4ヶ月と20日後 

お金が足りないからキャッシュカードを貸してと言われて先月から戻ってこない。
通帳記入をして確認すると、ちょこちょことおろしていて、合計で5万円ほど使っている。

4ヶ月と21日後 

ついに、嫌な言動が復活。
バカにした口調で、わたしにクイズを出してくる。

「アルコールと水を一緒に流すとどうなるでしょうか?」
だって。教師か!とバカらしくなる。

面倒だから、
「流れるんじゃない?」
と適当に言うと、
「どういうふうに?」
とか、また自分の求める正解を言うまで許さない口調。

その物言いが重い!気分が悪くなる!
まわりの人にもこうだと、さぞ嫌がられてるだろうと思う。

しかもいやらしく体をさわってきて、「今日しよう」とかそんな話ばかり。
私は物ではない!
いつも私がいやと言ってるのに、道具を使った変態みたいな行為を強要するし、いい年しておかしいんじゃないかと思う。
全てにおいて自分さえよければいい、思いやりと想像力のない奴!

5ヶ月と20日後 

県外への転勤が確実と言ってきた。
やっと離れられるとホッとするけど、これまでのことは過去になってしまっているのか?
「みんなで引越ししないか?」
だって。
生活費がかかり、厳しいからとのこと。

わたしが家を出るつもりだった日々から半年も経っていない。
今度耐えられなくなったら即出て行くつもりでまだいるのに、子ども連れて知らない土地へ行ってまで一緒に住みたいわけがない。
一家で転勤するのは、円満家庭の話であって、うちには該当しない。

だけど、それをそのまま深刻に言う雰囲気ではない…。

とりあえず、行きたくないのでパート増やして生活費をまかなうからと答えた。

3年経過し、結局モラ夫から逃げると決めた

紹介した日記のあと、モラ夫は単身赴任になり、顔をあわせる時間が減りました。

子どもたちはどんどん成長し、わたしもパートを増やしたりして、生活に追われ、モラハラも復活していきました。

おとなしかったモラ夫はますます陰湿なモラハラをするし、経済的なしめつけも激しくなっていき、再びわたしは結婚生活の維持に限界を感じます。

はっきり家を出る時期を決めたのは、カウンセラーJoeさんのセミナーに参加したときです。

自分が思いきることができず憶病だったせいで、モラ夫から逃げるまで4年経過してしまいました。

ほんとうにムダな時間を費やしてしまいました。

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