宿泊しないといけない大学の受験をする
2月25日に国立大学の前期試験がありました。
上の子は自宅から通える県内の国立大を目指してがんばっていましたが、学力が及ばず…。
共通テストの結果をもってあきらめ、第二希望である県外の国立大に願書を出したのです。
最後まで第一希望の大学を受けたいという思いがあったので受験旅行の手配も出遅れ。
昨年10月ごろ、一応、第二希望の大学近くのホテルを予約しておくか、と思ったころにはもう全部満室。
都市中心部から遠く離れたキャンパスは、もともとホテルが少ない場所なので、大学入試の日はキレ~に満室になってしまうんですね。知らなんだ。
そのため、より近くの宿泊施設を目指して、空室をチェックしながらキャンセルと予約を繰り返して3軒目。
ようやく取れたのは大学まで1時間かかる県の中心都市の駅前ホテルでした。
最初は楽天トラベルでホテルのみ予約してました。直前までキャンセル料がかからないし、現地決済を選択して予約できるのでとりあえず押さえておくのに楽天トラベルはおすすめです。
楽天トラベルそして願書を出していざ本当に行くことになり新幹線のチケットを買おうとすると案外高額になることに気づき、日本旅行のJR+宿泊パックで予約取り直しとなったのでした。
日本旅行は、3週間前でも、他の宿泊予約サイトでは出てこなかったいいホテルが空いていて、しかも新幹線代入れて2人で2万5千円も安く購入できました。
その大学までは新幹線で2時間ぐらいなので、日帰りできなくもない。
だけど、天候だとか交通機関のトラブルとかで当日電車が動かないなんてことがあったら車では行けません。
なので、やっぱり、前日から宿泊することになりました。
しかも、まわりの先輩ママのアドバイスに従いわたしも同行です。
子どもひとりでお留守番
まず浮上したのが下の子問題。
3人家族なので、娘ひとりでお留守番することになります。
高校1年生なので大丈夫といえば大丈夫なのだけど、防犯面や朝起きれるのかという心配があります。
オートロックの堅牢なマンション住みならいいけど、誰でも玄関ドア前まで来れる築50年のセキュリティゆるゆる団地ですから。
でもコロナ問題があるから、おばあちゃんに来てもらうことも友だちの家に泊まらせてもらうこともお願いできません。
「お父さん(モラ夫)のとこに泊まる?」
と聞いても
「ヤダ」
「2日くらい学校休んでいいから一緒に行く?」
と聞いても
「ヤダ」
なので、それがイヤならホームアローンしか選択肢はないよねということになりました。
とにかく宅配便だろうが町内会だろうが、誰を名乗ってもぜったいに出ないように言いつけました。
火の元も心配なので、メモに、
ガスコンロ・ガスヒーター・ヘアアイロン電源オフ確認!
カギ閉めしっかり確認!
と書いてテーブルに置いて出発しました。
懸念の起床問題、結果としては朝5時50分に電話したら案外すぐ出ました。
で、二度寝しては大変と6時10分にもう一度電話すると、
「起きてるわ!急いでるからもう電話しないで!」
とガチャ切りされました。
しかも、お弁当までつくって行ってて(冷食チンばかり詰めて)お弁当箱もキレイに洗ってありました。
親が心配するほど子どもではなかったようです。
実は息子との貴重な二人旅でもある
さて、受験とはいえ、息子とはじめての二人旅。
ひとりで行く受験生だっているのだからと、出発の新幹線の駅でリリースし、乗車ホームや並ぶ場所を自分で探させました。
チャカチャカ先回りして動いてしまうわたしと、人を信用できずなんでも自分の言うとおりに動かそうとするモラ夫を両親として育った第一子だから、ボーっとした性格になったんでしょうか。
5秒でどこから乗るかを把握したわたしは、キョロキョロしてなかなか乗車場所を探し出せない息子をイライラして待ちました。
それでもどうにか自分で探し出し、無事に新幹線に乗りこみ発車。
小さいころは電車が大好きで、1駅だけでも新幹線に乗せるためにあちこち連れていったのに、今ではまったく興味なさそう。
わたしはわりと鉄道好きなので今でもワクワクするけど、小さいころのように興奮しない息子に成長を感じたのと同時に、猛烈にさびしくなりました。
小さいころは嵐のような育児の毎日が永遠に続くかのように思えたのに、振り返るとあっというま。
思えばモラハラ別居のゴタゴタで、1年間離れて暮らしていた息子と思いがけずまたいっしょに暮らせるようになって3年。
もう家から出て行ってしまうのかもしれないと思うと、もっと楽しんで育児してよかったのにな、と後悔します。
そしてそして、子どもが小さいころはガマンしないといけないと思っていたモラ夫がいた生活、そのほうが不健全な家庭の雰囲気だったのに離れることができなかったのがくやしいな~と思ったりしました。
目的地に着き、お昼ごはんを食べて翌日の試験のために大学へ下見に。
ホテルから1時間以上かかり、さらに大学もとても広くてキャンパス内を見学して帰るともう夜。
ホテルに帰ると、息子は最後の勉強を始めたのでわたしはビールを飲み、ふだんの築50年団地の四角いお風呂とはちがった脚をのばせるお風呂を、持参した入浴剤で堪能しました。
まっしろでゆったり広い浴槽のお風呂はモラハウスを思い出してちょっぴり切なかったです。
さらに、持参したフェイスパック・蒸気アイパック・のどうるおいアロママスクで、これでもかというぐらい、キレイな部屋で家事をしないでいい夜を満喫しました。
翌日朝7時に、息子とホテルを出てコンビニへ。
自宅から試験に送り出すのではないので、お弁当はコンビニで買うことになるのがなんだかかわいそう。
だけど宿泊組の受験生はみんなそうなのかな?
そして、電車で大学へ出発する息子を見送り、わたしはひとりで観光へ。
30年以上前に訪れた以来の街、時間はたっぷりあるのであちこち回りました。
おひとり資料館、おひとりランチ、おひとりカフェ…。
もう試験の結果がどうであれ、この一人旅にきただけでも価値があったじゃん、ってぐらい楽しみました。
夕方、試験を終えた息子と合流して帰途につきましたが、試験はとてもむずかしくて、解けてない問題もいくつかあり、合格点には達してないだろうと自己分析。
合格発表は3月8日。
奇跡を祈りますが、続いて12日の後期試験までもうひとがんばりしてほしいところです。
3月1日は高校卒業式。
「卒業おめでとう、親がゴタゴタしてる中よくグレずに卒業してくれたね!」
と、とりあえず、ほめてあげたいです。
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