夫からモラハラされている…。
そう気づけたあなたはそれだけで一歩進んでいます。
なぜなら、モラハラはとても巧妙なDVだから。
自分が悪いのかもしれないとか、夫はやさしいときもあるし暴力をふるうわけではないとか、
まさか自分が配偶者からDVを受けているとは思いたくないから、被害者だと気づくのがむずかしいんです。
DVは、心身にとても強いストレスを与えます。
ストレスって、見えないし数値に表せないし、モラハラ被害者はガマン強い人が多いのでストレスをためこんでしまいがち。
まずは、モラハラという精神的な虐待を受けていることに気づいて、抱えこまないことが大切です。
モラハラを一人で消化しようとしないこと
夫がモラハラと気づいたら、またはモラハラかどうかは分からないとしても、夫がこわいと思うのなら、それを家庭内の秘密にしてはいけません。
わたしがそうだったんですが、夫がおかしいとかこわいとか、人に言えないんですよね…。
夫にひどいことをされている自分が恥ずかしい。
夫の悪口を言えるほどわたしは立派な人間なの?
そんな人と結婚したわたしは愚かって思われるんじゃないの?
反撃できないわたしは弱い人間だとバカにされるんじゃないの?
こんなにヘビーで暗い話題を出したら雰囲気悪くなるんじゃないの?
いろんなことを考えてしまって、自分の正直な心の叫びを誰かに言うことがなかなかできない…。
でもね、モラ夫が寄ってくるようなマジメでやさしいあなたのまわりの友人たちは、いい人が多いにちがいないです。
まず、身近な友人に、実は夫がこわくて家庭が不和だということを打ち明けてみましょうよ。
とにかく今すぐ専門のDV相談を利用する
誰かにモラハラの悩みを話せたら、少しばかり胸のつかえがとれたと思います。
でも、モラハラを知らない人に相談しても、傾聴はしてもらえるけどなにかが解決するわけではありませんよね。
そこで、公的な相談窓口を利用してモラハラ脱出の一歩を踏み出しましょう。
といっても、具体的に別居したいとか夫に壊滅的な行為をされたとか派手な名目はいりません。
まだガマンできる、限界じゃないから、と自分にムチ打って「わたしごときで相談なんて…」と考えるのはもうやめましょう。
本当に逃げ出したい時には、モラ夫のマインドコントロールが進んで心身衰弱し、もう相談する気力も判断力も残ってしないかもしれないんです。
このブログを熱心に読んでいるあなたは、確実にかなり精神ダメージを受けてます。
いざというときに電話をどこにかけたらよいか、電話したらどんな人がどんなふうに話を聞いてくれるのか、まだチカラがあるうちに一度相談してみませんか?
DVモラハラ公的相談窓口一覧(政府広報オンライン掲載)
DV相談+(プラス)
DV相談+(プラス)は、2020年4月からスタートした相談事業で、全国どこからでも電話(フリーダイヤル)やSNSのチャット、メールで相談することができます。
0120-279-889(つなぐ はやく)
※24時間対応
SNS、メールでの相談は、ウェブサイト(https://soudanplus.jp/)からアクセス。
※メール相談は24時間対応、SNSのチャット相談受付は12:00~22:00
DV相談ナビ
配偶者からの暴力に悩んでいることを、どこに相談すればよいかわからないというときにとりあえず最適なのは、DV相談ナビです。
0570-0-55210(全国共通)
発信地等の情報から最寄りの相談機関の窓口に電話が自動転送されて、直接相談できます。
通話料がかかるので注意してください。
配偶者暴力相談支援センター
都道府県・市町村が設置する婦人相談所や相談できる施設を、政府広報オンラインからリンクで紹介しています。
配偶者暴力相談支援センターの機能を果たす施設一覧(令和2年4月1日現在)
http://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/soudankikan/pdf/center.pdf
あなたの地域の窓口を調べることができますよ。
受付時間や、電話や面談の相談など、利用できるサービスの内容を確認してみましょう。
参考サイト:政府広報オンラインー暮らしに役立つ情報
DV相談ダイヤルをPTA資料で知ったわたし
わたしは、モラハラ渦中のころは、身体的DVよりランクが下だからわたしなんてまだまだ…とおめでたいカン違いをしてました。
だから相談なんてしていいのか分からなかったし、相談先も知らなかった。
モラ夫に殴られてやっと、DVを受けたと自己認定して堂々と公的DV相談ダイヤルに電話をすることを思いついたぐらいです。
しかも、その電話番号を知ったのは子どもの小学校からのPTA資料!
モラハラ大爆発したすぐ後、PTA役員として学校で懇談会の司会をしてたんですが、その時のお題が人権についてでした。
用意されていたレジメに、人権侵害の例がたくさん記載されていて、「配偶者から見下した発言を受ける」というものがあったんです。
「子どもを虐待する」とか「外国人を差別する」とかと同列にならべて書いてあって、ある意味衝撃を受けました。
司会進行としてレジメを読みながら涙ぐんでしまうほどでした。
家に帰って、そのレジメに書いてあった電話番号を夢中でプッシュしました。
話し中の音が続くうちに、わたしなんかよりもっとボコボコに殴られて危険な人がたくさん電話してるかもしれないのに、いいんだろうかと罪悪感がわいてきました。
でも、あきらめなかったら電話がつながって、わたしはしばらく声につまって無言だったけど、電話の向こうの相談員さんは、わたしが話し出すのを待っていてくれました。
わたしは泣きながら声をしぼりだしました。
「あの…。
夫が暴力をふるうということはないんですけど、
あ、一回だけ頭を叩かれたことはあるんですけど、、、。
夫がとてもこわいんです。
言葉や態度がこわくてたまらないんです…。」
相談員さんは、やさしく、はっきりとこう言いました。
「暴力は肉体的なものだけではありません。
態度や言葉であなたがこわいと思のなら、それはDVですよ。」
その言葉をかけてもらって、やっと安堵して自分のつらい体験や苦しい気持ちを話せるようになりました。
早めに子どもを連れてモラ夫から離れたほうがいいというアドバイスをもらって、
そして相談したほうがいいという市の法律相談窓口の電話番号を教えてもらいました。
その法律相談も受けましたが、その後、モラ夫の態度が軟化したことやわたしの覚悟が決まらないこともあって、
モラハウスから脱出したのはここから3年半たってからでした。
それでも、この時に相談したことで、内に秘めていたモラハラの悩みについて、複数の人から見た視点の話を聞くという経験ができました。
このとき「相談員さんも逃げろと言った」という記憶が意識にはたらき、根柢の覚悟となり、モラハラ脱出へ導かれていった気がします。
相談の電話をかけるのにはエネルギーがいります。
どうか、まだそれほどでもないと思って元気があるうちに相談してみてください。
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