前回、離婚して子どもたちがわたしの健康保険の扶養に入ったことを書きました。
今回は、5年近い別居生活中に、下の子の保険証が何回も変わったという話です。
別居翌日に下の子の保険証の資格が喪失
別居後、上の子はモラ夫に連れ戻され、下の子だけモラ夫の保険証の被扶養者からから外されました。
それも、調停のときに
「2ヶ月前に保険証切れてますので。」
とモラ夫から弁護士を通して告げられて判明したのです。
弁護士さんによると、
「妻も子どもも着信拒否になってるからこんな大事な連絡もできなかった」
とモラモラ吠えていたらしいです。
いや、そのために家を出ると同時にすべての連絡は代理人を通してくださいと内容証明送ったのに。
ほんと話が通じない。
自分の都合悪いことは耳に入らないくせに、自分の言いたいことだけはすぐ聞かせないと気がすまないのです。
下の子だけ保険証から外した理由は、会社から扶養しているとはいえないからと指摘されたからだそう。
さすがにモラ夫の意地悪ではなかったようです。
推察するに、数日中にわたしを説得して家に連れ戻すつもりが、上の子を引き戻すのには成功したけど全然わたしと下の子が戻る見込みがないから、単身赴任をやめることなどを会社に相談したときに指摘されたのだと思います。
保険証がなくなった子ども、わたしの職場に相談する
職場にわたしの健康保険に下の子を入れてほしいと相談したけど、離婚してないのでむずかしいと言われてしまいます。
社会保険の原則、子どもは夫婦のうち所得が多いほうの扶養になるため、非常にイレギュラーな案件だそう。
上司はわたしの逃走劇から知っているからなんとかしてあげたいと思ってくれたようだけど、
「離婚してないのに扶養から外されたんですか?」
と、本社が疑問に思っているらしいと聞かされました。
本社に直訴し、社労士に特例を認めてもらうよう相談する
上司から本社にわたしの事情を説明したけど、いまいち訴えが届かないとのこと。
「規則があるので子どもさんは国民保険に入ってください」
との回答しか得られないと言います。
そのため、上司のはからいで、わたしが直接本社の担当員にモラハラ別居のいきさつをくわしく説明してお願いしたらどうかということになりました。
そこで、今度は上司をとおしてではなくわたしから直接電話で、モラ夫とは生計が別になっていて離婚予定だが調停になりそうで時期が未定、生活に困窮していることも話しました。
このときは親身になって聞いてくれ、
「事情が事情だから、社労士と検討して特例で収入が低いほうの扶養に入られないかやってみます」
と言ってくれました。
それには、世帯全員の住民票と、相手の健康保険組合の資格喪失証明書と、資格喪失しているのが判明したのが喪失から2ヶ月後だったということが分かる書面が必要とのこと。
その証明のため、
「ちなみに○月〇日に子どもの健康保険証は使えなくなっていますので、くれぐれも無保険にしないようそちらで健康保険を手配してください」
という一文が入っている、調停申立書へのモラ夫の回答書面のコピーも提出することになりました。
モラ夫の回答書は他はゲスすぎることばかり書いてあるので、黒塗りばかりのコピーを提出することになってしまいました。
まさか身内さえ見ていないこの書面を第三者に開示することになるとはね!
直属の上司どころか、本社にまでこんなクレイジーなモラ夫がいる悲惨な妻が存在することが知れ渡ることになりましたよ…。
社会保険の扶養に入れるか不明なのでいったん国民保険に加入
会社で協議してくれることにはなったけど、このときはまだ保険に入れるかわからないので、アドバイスに従い下の子を国民保険に入れる手続をしました。
役所でもそうとう驚かれましたよ。
父親は社保で上の子はその被扶養者、母親は別の社保。
なのになんでこの子だけ国民保険に入らないといけないんですか?ってね。
国民保険は、国民皆保険の原則にのっとって、保険証が切れた日にさかのぼって加入しないといけないそう。
そのため、一回も病院にかかってないのに、これまで経過した期間の国保の保険料も払う必要があるとのこと。
もったいなく感じるけどしかたない…。
国民健康保険証は一週間ぐらいで郵送されてきたと記憶してます。(あやふや)
モラ夫と連絡が取れなくなり社保加入の手続が進まない
このころ、会社の社保に入る手続をするために、弁護士さんに資格喪失証明書を送るようモラ夫に連絡取ってもらうけど、何度電話しても出ないし折り返しもないという事態におちいっていました。
弁護士さんが言うには、
実はモラ夫と最後に話したのは2ヶ月ほど前で、最初は電話がつながらなくてもすぐに折り返してくれていたのにおかしい。
こちらからの連絡に意図的に対応してないのではないかと…。
なに考えてるの!?子どもの保険証のことなのに!
と、かなり頭にきました。
しかたないので、弁護士さんからモラ夫に内容証明を送ってもらいました。
「保険証が2ヶ月も前から使えなくなっていると調停の場で急に聞かされて大変困惑しています。
保険に加入するために至急資格喪失証明書を送ってください。」
すると、内容証明が届いた翌日にでも送ったのかなというスピードで、資格喪失証明書が弁護士事務所に送られてきたそう。
それも、なんのコメントもなく。
自分は、
「妻に着信拒否(だから代理人つけてるって)されて保険証の連絡もできない」
と激しく文句を言い、すぐに子どもの保険証を手配しろと上から命令しておいて。
都合悪い連絡はシャットアウトしたいから弁護士からの着信は無視したんだろうけど、内容証明で自分が原因で保険証加入ができないことにモラ夫ははじめて気がついたのでしょう。
でも、
「はやくしろよ!」
と吠えた手前、自分の非を認めて謝るのはモラ的にできないから、連絡もらってたのにすみませんの一筆もなく、すぐに資格喪失証明書を送った、というところでしょうか。
自分のモラさ加減で子どもにまで不利益およぼして、つくづく残念な人だなと思いました。
無事にわたしの社保に入れた!国保は払い損?
会社に書類をそろえて提出してから2週間ちょっと過ぎ、無事に子どもの保険証を手に入れました。
え、ちょ、待てよ!?
じゃあ国保加入の3カ月間、病院もかかってなかったし、無保険期間があっても問題なかったんじゃ?
と思わなくもないこともないけど、あとの祭り…。
国民保険料7千円ぐらいだったかな?(あやふや)
役所の窓口の方が気を利かせて千円ぐらいに分割した振込用紙をつくってくれました。
上述のような経過をたどり、その一年後、わたしと同居することになった上の子はすんなり入れました。
ひとり扶養に入れたら増えてもいっしょなのかな?
別居中の子どもの健康保険証は夫の扶養もアリ
社会保険の扶養の基準は、健康保険組合によってけっこうちがうみたいです。
たとえば、同じようにモラハラ別居が長い友人は、仕事をいくつか変わって子どもの健康保険の扶養申請をしたとき、3社のうち2社はダメであきらめて国保に入れたそうです。
また、夫の会社に別居がバレなければ、もしくは別居であっても単身赴任や学生の下宿みたいに生計同一ということなら、なにも問題なく夫の保険に入ったままでよいでしょう。
それだとなんの問題もないから楽です。
ただし別居が長引くと、保険証の更新などのたびに子どもの保険証を渡したりとやりとりが発生するので、それが唯一のデメリットかな。
たぶんうちの場合は、モラ夫が子どもを連れ戻すために単身赴任をやめたりしたので会社に状況を細かく説明しすぎて、さらに会社の健康保険組合が厳格すぎたりして、そのため子どもが扶養から外されてしまったんだと思います。
げんに、調停で婚姻費用の支払いが決定したあとは、別居の子どもたちはまたモラ夫の扶養に戻りましたので。
このように保険証ひとつとっても、別居や離婚っていろいろと問題が発生するものです…。
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