母子3人で脱出したのに、母子2人家庭になってしまった

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子どもを説得に使うモラ夫

モラ夫のいる元の家に戻ってしまった子どもは、毎日学校と部活が終わった時間に、新しい家に寄るようになった。

子どものおばあちゃんであるわたしの母がいることもあり、乱暴にあばれることはなくなったが、ほとんど口を聞かない。

あばれた直後、「兄が不良になってしまった」と泣きながらおびえていた妹も、来るたびにおかしやジュースを出してあげたりせっせとおもてなしをした。

子どもは洗濯物を出したり夕食をいっしょに食べるものの、その後どうしても元の家に帰ってしまい、全然新しい家に泊まることがないまま時間が過ぎていく。

毎回こちらに来なさいと説得するけれど、首をたてにふらない。

「お父さんに、お母さんがイヤがることをしないでと言った。お父さんはもうしないと約束した。
オレが監視するから大丈夫。だから家に帰ってきて。」
と、子どもは一生懸命わたしに訴える。

「ぜったいにあの家に帰ることはないし、お父さんと暮らすことはできない」
残酷だけど、わたしは子どもに期待を持たせないようにそう答える。

なかなか子どもが納得しないので、言いたくなかったけど、
お父さんにこんなこと言われてつらかったとか、
おかずのおかわりもなかったのはお金がもらえなくて買えなかったから、
などなど、子どもにも分かるような例をあげてやり直せない理由を伝えていった。

子どもはそのたびにモラ夫に伝え、
お父さんは直すと言ってるしお金もあげると言ってるから帰ってきてと、モラ夫に車で送迎されて毎日説得にやってくる。

子どもが一人手元にいることでモラ夫の精神が多少安定しているのか、モラ夫からの駄菓子のような手土産付きで夜に送迎されてやって来る日々がしばらく続いた。

眠い犬

生活費を出ししぶるモラ夫

いっぽう弁護士さんとモラ夫の間では、とにかく妻子の生活費を払う義務があるので至急払ってくださいと、裁判所がつくっている婚姻費用算定表にもとづいた婚姻費用を払うよう要求している状態。

しかし、なかなか返事がなかったあげくに、モラ夫からきた返事は要求の3分の1にも満たない金額だったという。
付け加えて、食費や医療費などはレシートを出してくれれば払うと言っているようだった。

モラ夫は俺様が稼いだ金を妻に渡すことをケチるので、最低の生活にかかった実費だけをムダなく払いたい器の小さい人間。
モラハラ気質の人間は結婚生活に向いてないということを自覚して、生涯ひとりで生きていくべきだと思う。

弁護士さんも、やれやれといった感じで、こう言った。

モラハラの人の特徴なんですよね、お金に細かい。
自分が払うお金がなにに使われているのか全部把握しないと気がすまないんですよね。
妻を信用できないんですよ。

それにしても、こんな金額はバカげてます。これじゃあ生活できませんよ!

モラ夫さんが出すと言う金額の根拠をたずねたら、独自に計算したんですよ、弁護士なら分かりませんか? と、非常に上から目線でした。

最初こそ自分が悪かった、お金も全部渡すから帰ってきてほしいと大反省の姿勢でしたけど、舌の根も乾かないうちにお金を出ししぶってますからね。

話し合いができない人。あなたがガマンできないのもムリないですよ。」

子どもは戻って来ないしお金も入らないまま時間が過ぎる

毎日夜には、洗濯物を出して時間割をして夕食を食べるために来ていた子どもだったが、だんだん来るのが朝になったりし、来ない日も増えていった。

洗濯も元の家でやっているらしく、時間割もほとんど持ち出してしまったので毎日こちらに来る必要もなくなったみたい。

母も実家に帰ってしまい、さびしいながらも下の子と2人の生活がなんとなく落ち着きつつあった。

いつ来てもいいように3人分つくっていた夕食も、モラ夫がつくっているからいらないと言うし、来ないまま食べられないことが増えたのでもったいから2人分しかつくらなくなっていった。

数週間過ぎると、モラ夫は単身赴任先を引き払って元の家から時間をかけて通勤するようになった。また、元の家にはモラ夫のお母さんが来て3人で住むようになったらしい。

数日で妻子を連れ戻すつもりが長期戦になると観念したモラ夫が考えた策だろう。

家事に不自由しなくなったモラ夫と上の子は、3人の生活で定着してしまったよう。
子どもの担任の先生とは電話やメールで事情を相談はしていたが、このあたりからわたしはあきらめの境地に入っていた。

下の子2人との生活も淡々と過ぎ、定着していった。子どもが一人だと静かだし、実際のところ、洗濯も食事も一人分減っただけでずいぶんラクだった。

モラ夫が安定してきたのか、下の子の学校への出現もなくなって連れ去りの心配がうすれたし、上の子は失ったけど、2人ずつに家族分割でしかたなしと思うしかないのかな……。

それにしても、婚姻費用は払ってもらわないと生活が困る。

弁護士さんは、この状況では子ども一人の養育としてしかお金を請求できないかもしれないけど、割り切って請求を急ぎましょうと提案してきた。

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