モラハラで離婚する場合に慰謝料はもらえるの?相場はいくら?

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トランクのお金

はじめての弁護士相談でモラハラで慰謝料請求できると知る

モラハラされる人は強く主張するのが苦手で、
なにかと「自分はいいや…」と引いてしまいがちです。

とくに「モラ夫から逃げたい・離婚したい」
というふうに気持ちが限界になっているときは、
「モラハラから逃れられさえすれば、お金なんていらない」
というほどの精神状態にまで追いつめられることも。

少なくともわたしはそうでした。

もう限界だと思いつめたとき、ついにDV相談に電話をかけました。
そこから紹介された女性センターの弁護士相談を受けたとき
「離婚さえできればお金はいらないです」
と、涙ながらに相談したのです。

だから、そのとき相談にのってくれた弁護士さんから聞いた言葉は、
あまりにも思いがけないことで、
わたしは一気に目が覚めたような感覚になりました。

「法的な面から申し上げますね。
あなたがされていることは、まぎれもなく暴力です。
モラルハラスメントは精神的なDVであって、立派な離婚理由です。
離婚したら養育費をもらう権利が当然ありますし、
離婚が成立するまでの婚姻費用を請求できます。
そして、モラハラ被害については慰謝料を請求できます。
慰謝料は100万円ぐらいでいきましょうか。

ーとにかく、今の状況から逃げたいだけー

そんな、人生詰んでしまい
思考停止におちいっていたわたしには、
「慰謝料」だなんて頭の片すみにも浮かばなかった言葉でした。

なにしろ、モラ夫相手にひとりで悶々と考えても解決はしません。

とにかく、カウンセリング・公的無料相談・弁護士事務所など、
専門的な知識と経験をもつ相手に相談することで、
脱モラハラの未来への扉は開かれます。

これが、モラハラから逃れられたわたしからできる最善のアドバイスです。

慰謝料を請求できる離婚理由と相場

モラ夫と別居・離婚するにあたって、
養育費や婚姻費用はもらう権利があるんだろうと
なんとなくは把握していました。

でも、慰謝料を請求するという考えなど浮かばなかったので、
はじめて弁護士さんに相談したときにはすごく驚きました。

離婚慰謝料を請求できる根拠は、民法にあります。
民法709条は、故意または過失により他人の生命・身体・財産に損害を与えた者は、
その損害を賠償する責任を負うと定めています。
また、民法710条は、709条の損害とは財産的な損害に限られないとしています。

引用元:離婚に強い弁護士法人ベンチャーサポート法律事務所

上記の「損害」とは、具体的には「不倫、暴力、悪意の遺棄」などにより
精神的に大きなダメージを受けたということがあてはまるのです。

慰謝料の相場は、離婚の理由や損害の大きさによって幅があります。

不貞行為(浮気・不倫)による慰謝料の相場は100~300万円。
DV・モラハラ等や悪意の遺棄(経済的DVなど)による慰謝料の相場は50~300万円。

つまり、わかりやすい「不倫」や「身体的DV」と同様最大300万円の慰謝料を請求できるんです。

もちろん、「慰謝料を請求できるしその相場は決まっている」ということであっても、
請求する・しない、金額が大きい・小さいはケースバイケースです。

ケースに応じてというのはどういうことかというと
モラハラの悪質さやモラハラ期間の長さや頻度ということになります。

が、だれが見てもブレないようなこと、つまりは
「婚姻期間の長さ」「子どもの数や年齢」「収入」
などによってだいたいの慰謝料請求額が決まってきます。

参考サイト:離婚に強い弁護士法人ベンチャーサポート法律事務所

わたしが慰謝料請求をしなかった理由

モラハラでも慰謝料の請求ができるんだ(驚!)

なんせこれまで相談した4ヶ所全部で
「かなりひどいモラハラ」だと評価をいただいたわたしです。
慰謝料請求できるなら、相場上限の金額でもよかったかも。

だけど、結果としては慰謝料は請求しなかったのでもらっていません。

その理由は、依頼した弁護士さんが
慰謝料の請求より確実かつ高額なお金をもらえるように提案してくれたから。

最初に女性センターを通した無料弁護士相談では、
きっぱりと慰謝料100万円請求しましょうと言われたのでそのつもりでした。

でも、実際に依頼した弁護士さんと話をまじえ、
あらゆるデータ(モラ夫の収入など)を考慮したうえでの戦略がこうでした。

「慰謝料」という言葉でモラハラ人間の怒りを買い冷静な交渉ができなくなるリスクより、
モラ夫の職業柄、確実にもらえる「養育費」と「退職金と持ち家を含めた財産分与」について、
しっかりと法的根拠をそえて請求することでかなりの金額がもらえるから、そちらを目標にする。

ちゃんと払ってくれるかどうかわからない100万円程度の慰謝料に注力せず、
きちんと財産開示させて、当然の権利を淡々と主張する方が
成功率が高く獲得額も大きいだろうという判断です。

わたしは「慰謝料がもらえるならぜひ!」という希望はあったけど、
もともとが「お金いらんからモラ夫から逃げたい」からスタートしてるので、
「ぜったいに慰謝料を取ってやる!」というこだわりもありませんでした。

なので、離婚案件をたくさん扱っている弁護士さんを信頼して
すべておまかせすることに異論はなかったですね。

慰謝料の請求するならしっかり戦略を立てることが必要

というわけで、わたしは慰謝料はもらってません。

だけど、一人ではぜったいに得ることができなかった
「婚姻費用・養育費・財産分与・年金分割」獲得により、
子どもを大学まで行かせることはもちろん、
自分の老後の心配もほぼなくなりました!

けれども、もし、モラ夫の収入が低かったり、財産が少なかったりする場合は別です。
その場合は慰謝料を相場最大の300万円請求することを提案されたと思います。

あ、だからといって300万円慰謝料とれるというわけではないですよ。

300万円請求されたモラ夫が「高すぎる」と抵抗してくる前提です。
「お互いの協議の結果100万円になる」という着地点を見すえて、最初は高額請求するんです。

また、「慰謝料」では心証が悪くてモラ夫のプライドが許さないということで拒否されても、
「解決金」という名前で慰謝料と同等のお金を獲得できることもあります。

こっちはモラハラという多大なダメージを受けたんだから、あきらめなくていいんです。

モラデイズでも何度も書いてきたように、モラ夫との離婚は弁護士なしではムリです。

弁護士費用は獲得したお金から払えるので心配はないですよ!
どのみち着手金は必ずかかるので、
別居・離婚を決意したら早めに弁護士さんに相談することをおすすめします。

わたしが総額いくらかかったかはこちらの記事で。


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