一声で妻を操るモラ夫!あれはモラハラ調教だったと今ならわかる

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マリオネット

うちのモラ夫、よくわたしを離れたところから呼びつけてました。

「ルカちゃ~~ん。」

「は~~い。」

……。

名前を呼びかけて次になんの用件を言うのかな? 
と待ってても第二声がない。

しばらくするとまた、

「ルカちゃ~~ん。」

「は~~い?なに?」

なんですかとこちらから聞いても返事はなし。

しかたがないから、料理しててもテレビ見てても、
呼ばれた2階まで行ってました。

モラ夫の用件はさまざまでした。

モノの場所を聞いたり、来週の予定を聞いたり。
さらには、今呼びつけてまで言うことか?っていうしょうもない小話だったり。

モラハウスから脱出する直前は、
Joeメソッドを勉強してたのでさすがにこの手には乗らず、
遠くから呼ばれても聞こえないふりで返事しないとか、
返事しても用件を言うまで自分からは行かないとか気をつけてました。

いうまでもなく、モラ夫は妻を呼べばすぐに来ると確信してるんですよね。

モラ夫に妻の都合は関係ない。
そうじ中で手が離せなくても、たとえ揚げ物をしてようが関係なし。

オレ様が呼んだらすぐに飛んできて話を聞くべきと思っています。

ムカつく!

でも、モラハラでマインドコントロールされている時は怒りを感じることもなかったです。
怖いことに、これが洗脳です。

モラ夫がちょっと呼べばかけつけて頼みを聞くとほめられる。
モラ夫が呼んでもすぐ行かないと不機嫌になり無視が数日続く。

激甘のアメと、激強のムチでモラ夫に調教されていきましたから。

すっかり支配下におかれると、
とにかく早く行かないと怒り出すという恐怖で気があせり、
いちもくさんにモラ夫のもとへ駆けつけてました。

わたしの性質につけこんで支配していったモラ夫

振りかえると、新婚ハイのころに思い通りに動くよう調教されていたんだと分かります。

自分ができることで人に喜んでもらえるのが大好きなわたし。
10年ものひとりぐらしで、誰かと毎日おしゃべりする生活に飢えていたわたし。
結婚して専業主婦になったことで、とにかく家のことは全部、
モラ夫のサポートもバッチリしようとやる気にみなぎっていたわたし。

そんなわたしの性質をモラ夫はすべて見抜いていて利用したんだと思います。
無意識レベルでかぎつけモラハラターゲットとして確保する能力がモラハラ人間にはあるのです。

結婚するまでひとり暮らしで仕事と家事をやっていた忙しい日々だったのに、
朝モラ夫を送り出して夜遅くに帰宅するまでポカーンと時間ができて、
ヒマだったんでしょうね、わたし。

ちょっとモラ夫が困っていることや不便に感じていることがないか
つねに探し回って気を配って、あれやこれやと世話を焼いていたように思います。
たぶんウザいぐらいに。

主婦として働くことに幸せを感じ喜んでやっていたわたしですが、
子どもがうまれて育児で忙しくなると家事やモラ夫の世話がおろそかになったのかもしれません。

だけど、一度妻を思い通りに操ることを覚えたモラ夫には育児が大変といういいわけは通じません。

仕事から帰ったらくつは乱雑に脱ぎっぱなし、
カバンは玄関に放置して脱いだくつ下や服は裏返しのままあちこちに散乱。

お風呂に入るそぶりを見せたら、わたしはすぐさまタオルと着替えを出して脱衣所にセット。

夜遅く帰宅してからのごはんでも支度して、食べ終わったら皿を下げて洗うわたし。

子どもの世話をしながら、自分のことを自分でできないモラ夫の世話もするわけです。

これだけなら、モラハラじゃない夫の愚痴としてもよくある話です。
しかしながら、夫がモラハラだと、このことを本人に言えないつらさがあります。

「せめてくつ下は裏がえしにならないようにして洗濯カゴに入れてほしい」
「下着とタオルは自分で用意してほしい」
「皿をシンクにもっていってほしい」

そんなお願いをすると、モラ夫はとたんに鬼の形相で不機嫌になりました。

「分かったよ! 子どもじゃないんだからそんなこと言われたくない!」

とモラモラ当たり散らしながらもわかったと言うので安心したけれど、行動は変わらない。

洗濯のたびにくつ下をなおし、
お風呂から着替え出してと呼ばれ、
放置された皿はわたしがさげる。

なので何回かに一回おそるおそるモラ夫に言ってみます。
「またやってなかったよ、お願いします。」

このやりとりが数回続くたびに不機嫌とか無視が発動するので、もう言えなくなりましたよね…。

「子どもじゃないんだから言われたくない」とモラ夫は言うけど、
子どものほうがちゃんと学習してくれるよね。

モラハラ人間は奉仕・努力の精神を利用して支配する

生活費を渡されないことは深刻。
「オマエは人間的価値が低い」などとののしられる毎日も過酷。
性行為を強要される毎日も地獄。

そういう典型的なモラハラ行為に比べると、
「呼ばれたらすぐ行かないと怒られる」
「自分のことを自分でしてほしいと言っただけでキレる」
ぐらい、なんともたわいないことですよね。

でも、この小さなことだって、
「妻を思い通りに動かすことができるオレ」
とカンちがいさせ
「この家のトップはオレだからなんでも思い通り」
と調子に乗らせる原因になります。

夫の言うことをきかざるをえなくなってしまってる現状も、
出会って初期のころはまっさらな白紙の力関係から始まってるはずだから、
時間をかけてモラ夫に支配され操られてきたわけです。

わたしの場合は、
もともとの性格である奉仕精神をベースに、
新婚ハイのころの主婦力を磨きたいというヘンな上昇志向でもって、
モラ夫の過剰な要求にこたえ続けてきたのが敗因でした。

5年もすればモラ夫の目の動きだけで察して動く操り人形になってしまってました。

氷室京介さんだってこう歌ってます。
「操る糸を断ち切って 鏡の中のマリオネット 自分のために踊りな」
何百回も聴いてきたのにわたしはヒムロックのメッセージを忘れていた!

できないことはできない。
イヤなことはイヤ。
それはわたしの仕事じゃない。

モラハラされるタイプの人は、いつもこのことを意識してください。

そもそもモラハラされない人たちは、
意識しなくてもそういう線引きができてるんですって。

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