このブログを読んでいるあなたは、モラ夫から逃げたくてしかたないはず。
もし子どもがいるとしたら、ぜったいに連れて脱出したいですよね。
でも、子どもが傷つくんじゃないかと思うと、モラ夫から逃げ出す勇気が出ないのではないですか?
わたしがそうでした。子連れで家出したら子どもがどうなるのかめっちゃ心配でした。
だから、少しでもあなたの参考になるように、うちの子たちは騒動後どうなったのか紹介します。
モラハウスを出たとき、子どもは中2男子と小6女子でした。
結論からいうと、遅すぎました。子どもが大きくなりすぎてました。
パパなしでこの家から引っ越すよと伝えたときの子どもの反応
子どもに伝えたのは脱出の4日前だった。
話が長くなってフォローが必要になるだろうからと覚悟して、
子どもがうだうだしているいつもの平日の夜に
「大発表があるので、みんな早くお風呂入って寝る用意してね~。」
と、遅くなってしまってもすぐ寝れるように準備をさせた。
「話ってナニナニ~?」
と2人が集まってくると、深呼吸をしてこう言った。
「実は、、、引っ越します!」
モラ夫は転勤が多い仕事なので、子どもたちは何回か引っ越しを経験していた。
なので、最初は転勤だと思ったようだ。
神妙な表情で、わたしの次の言葉を待っている。
「引っ越しは、ママとあなたたちと3人だけ。
お父さんには内緒でこの家を出るの。」
すでにわたしは涙声になってしまっていたが、一気に伝える。
「ママはパパが怖いんだ。
あなたたちがいないところで、すごくひどいことを言ったり怒ったりするの。
パパの給料は少なくないのに、ママはお金がもらえないからおかずをたくさん買えなかったの。
・・・もう、いっしょに暮らすことはできないのよ。」
上の子は中2男子。
涙を流しながら、殊勝なことを言った。
「分かったよ。今まで気がつかなくてゴメン。
オレ、勉強がんばって、苦労かけないようにするから。」
想像以上に大人だった。分かってくれたんだね、うんうん……。
下の子は小6女子。すでに、ヒック、ヒックと泣いている。
「イヤだぁぁぁぁ!」
とわんわん泣く妹を、上の子が、
「泣くな。大丈夫だ、がんばるよ!」
となだめていた。
やっぱり子どもたちをおどろかせて傷つけてしまったけど、ママの気持ちを分かってくれた……!
わたしは少し肩の荷が下りて、明日から子どもといっしょにガンガン荷作りしようと意気ごんだ。
ところが、翌朝。
昨日はものわかりがよかった上の子は、おはようと声をかけてもだんまり。
だんまりで朝ごはんを食べ、だんまりのまま学校へ行ってしまった。
対して下の子。
昨日は納得いかない様子だったけど、一晩で見事に切り替えてきた。
「どんな家? 見たーい! 今日まっすぐ帰って荷作りするから、箱用意しといてね。」
と、なぜかルンルンしている。
・・・これは男の子と女の子のちがいなのか? それとも年齢のちがいなのか?
それから3日間、下の子は新しい家に下見に連れて行ったり、持って行くものと捨てるものを分けたりしながら明るく準備をした。
でも上の子は、その日から帰りが遅くなり、部屋にこもっているのにぜんぜん荷作りをしてくれない。
結局、脱出当日子どもが学校に行ってから上の子の部屋のものをまとめることになった。
脱出後に新しい家ではじめてごはんを食べるときもムッスリ。
お風呂も、古くてせまいから「きたねー。」と言って入らない。
結局、新しい家には3泊しただけで、上の子はモラ夫にそそのかされて元の家に戻ってしまった。。。
めちゃくちゃ明るい下の子♀とめちゃくちゃ暗い上の子♂
わたしといっしょに暮らす娘は、過去と比べて落ち込むよりも新しい生活を楽しむチカラがあるように見えた。
ものごころついたころからIHコンロのキッチンで育っていたので、火が見えるガスコンロの調理を単純におもしろがる。
しばらくは炊飯器も買えなかったけど、家庭科の教科書で鍋で米を炊く方法を調べて楽しんでやってみる。
下の階のおばあちゃんに声をかけられたとか、登校中にいつも散歩しているおじいさんがあいさつしてくれるとか。
きびしい担任の先生も、事情を知ってるからかなんだか自分にはやさしくしてくれるし。
週末は友だちと約束したり、家でのんびりしたかったけど、
パパがいろいろ連れまわすから好きにできなくて、いま自由になってラクとも言っていた。
いっぽう、モラ夫と元の家で生活を続ける息子。
小学生のころから仲よくしている母子家庭の友だちもいるし、どうにか理解してくれると思っていたけど、ダメだった。
いったん新生活が3日間あったんだけど、その間もすごく暗かった。
「学校で引っ越したって話してたら、みんな集まってきた……。」
と言ったきり、みんなの反応どうだったか聞いてもだんまり。
帰りが遅くなったかと思うと、家のごはんに手をつけずコンビニで買ってきたお弁当を食べたこともあった。
その後、モラハウスに戻ってしまってからしばらくは毎日わたしを説得に来たんだけど、
思春期真っ最中に、特殊な家庭の事情が降りかかって感情が爆発しているようだった。
わたしのところに来てほしいとお願いしても、断固拒否。
「勝手に決めんな。」
「お母さんが家にもどればいいじゃん。」
「オレの家はあそこだから。ずっとあそこに住む。」
さらには、
「オレの人生めちゃくちゃにしやがって!」
「もう親なんか関係ない、オレはオレでやっていくし。
もとにもどらないんだったら意味がない!」
「あなたと暮らすことしか考えられないのよ、ずっと育ててきたんだし。
あなたがいるから頑張れるのに。」
一生懸命、そう伝えるけど、
「勝手ばかり言うな。」
と取り合ってくれず。
娘は安定し、娘と面会をはじめたモラ夫さえ安定期のような時期でも、
息子はずーっとわたしに反抗し続けた。
それまで、言うことを聞くまじめでおっとりさんだった息子が、
モラ夫と暮らす中でモラ夫にも反抗していたかどうかは知る由もないけど。
中学生の時期こそ、
いちばん家庭が安定していなきゃいけなかったんだと
振り返るとそう感じる。
もっと早くモラルハラスメントという言葉を知っていたら、幼児のうちに逃げていたかった
今回の体験談は、あくまでうちの子どもたちの場合なので、一般的なことはわかりません。
たとえば、高校生とか成人になった子どもがモラハラ下で同居しているモラ友もいますが、
そこまで成長すると、両親のどちらが異常なのかを理解できるし、
子どもの進学とか就職とかを機にモラ夫から脱出することもしやすいかもしれません。
でも、まだ子どもが小さいのなら、長い間モラハラを目の当たりにして人格形成に影響するのもこわいです。
だったら、子どもがまだワケわからん小さいうちに逃げ出して、子どもも自分も健全な生活を送るべきです。
わたしがもう一回やり直すとしたら、上の子どもが小5くらいまでにモラハウスから逃亡するでしょう。
ぶっちゃけ、その方が適正な養育費を長い間もらえて、モラ夫と同居しながらお金に困るよりラクだし、
自分だって少しでも若いほうが仕事も探しやすい。
わたしの体感としては、40歳近くになってから正社員で雇ってもらえるところはなかなかなくて、
小さい子どもがいたとしても、30代前半ぐらいまでの年齢のほうが求人が多い。
子どもが小さいからこそ、モラハラから逃げやすいし、早く逃げるメリットもあるということです。
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