モラ夫に毎日心理的圧力を受けながら歯を食いしばって耐えているあなた。
モラハラについてどんなに調べても、だれからもモラ夫から逃げなさいと言われて
それができずに悩んでいることでしょう。
わたしがそうだったように。子どものために、子どもがいるから、
だからもうちょっとがんばろうと先延ばしにしてしまいますよね。
だけど、事実はハッキリしています。
それは、
「モラハラワールドという機能不全家庭で育つ子どもには、必ず影響がある」
ということ。
だから、子どもこそモラ夫から早く引き離さないといけない。
母親だけがガマンしている場合ではないんです。
とはいっても、わたしはモラハラというDVを知ることが遅く、
また脱出までも年数を要してしまったので子どもはもう思春期になってしまってました。
別居したことを子どもたちの学校の先生に報告
子どもたちを連れて家を出た後、わたしはおもに下の子のケアに力を入れていました。
どうしても、まだ幼くてかよわい小学生女子、まして校区外から通学することになったから心配でした。
だから下の子はしばらく送り迎えしたり、いっしょにいる時間が長くて見守ってあげられたと思っています。
また、小学校は上の子から通算すると10年ぐらい出入りしているなじみのところだし、
わたしはPTA活動もそこそこ積極的に参加していたので面識がある先生も多く、
担任の先生も力量あるベテランの先生だったので全面的に信頼しおまかせできました。
かたや、上の子。
中学生にもなると、親のわたしが学校へ行くこともほとんどなかったので、先生ともほとんど話したことがありません。
担任の先生は家庭訪問で話したっきりで、どんな先生かはよく分かりませんでした。
でも、家庭のゴタゴタとはいえ、特殊な事情を担任に伝えておかないわけにはいきません。
とりあえず、引っ越した翌日に電話を入れました。
「夫が怖くてたまらないため、子どもを連れて引っ越しました。
離婚を申し立てる予定です。
子どもは今日から新しい家から通学します。
子どもは最初は納得してくれたけどその後しゃべらなくなりました。
お忙しいなか申し訳ありませんが、様子をみていただければ助かります。」
あまり長く説明する時間は取らせられないので、簡潔に伝えました。
先生は驚いてはいたけど、分かりましたと理解してもらえたようでした。
といっても、この後すぐに子どもはモラ夫の元へ帰ってしまい、元の家から通学することになったんだけども。
中学校の先生でもこんなにケアしてくれるとは
先生は女性だったということもあってか、わたしが多くを語らずとも、
夫が怖くてだまって別居を強行したことはよほどのことだろうと分かってくれていたようでした。
昨今、働き方改革で学校への電話は17時以降留守電になっています。
だから業務中に職員室へ電話して呼び出してもらうしかないため、なかなか先生とゆっくり話せません。
そのため、先生はいつでも連絡してと個人的なメールアドレスを教えてくださいました。
そうして、わたしは学校行事のスケジュールや子どもの様子を知ることができました。
学期末になって先生は他校へ異動になってしまったけど、
次の担任にもしっかり引き継いでおくし、信頼できる先生だからなんでもまかせてくださいと言ってくれました。
担任が変わってしばらくして、子どもがわたしといっしょに暮らすようになり、久しぶりに前の担任の先生にメールをしました。
すると、先生はとても喜んでくれました。
「よかったですね!
お父さんとも話す機会はあったので中立な立場しかとれませんでしたが、
実は学年の最後にみんなに渡した手紙におうちのことも書きました。
ガマンを秘めるタイプのようなので、心配してましたけど、本当によかったです。」
子どもがうちに引っ越してきた荷物の中に、その手紙があったのでこっそり読んでみました。
まずは、ある日の提出ノートのやりとり欄の先生の言葉です。
いつも「部活した」「塾行った」とか一言なぐり書きしかしてない子どもに対して先生は長文の返事。
「ずっと心配してくれている存在を大切にしていってほしい」
「素の自分をしっかり見つめて頼るべきところは頼っていい」
こんなメッセージをちょくちょく発信してくださってました。
そして、学年末にいただいた手紙。
「自分のために、最良の方法を考えてみませんか」
「落ち着いて勉強できる環境、心配してくれる人の存在、
素直に自分の気持ちと向き合いながら、よりよい生活を目指してください。」
この手紙から約1ヶ月半後に、子どもはわたしに「そっちで暮らす」と言ってきました。
40人もいるクラスの中で、ほかにも注視しなきゃいけない子もいるだろうに、
もちろん教科の授業の準備や部活の顧問も忙しいだろうに、
ここまで親身になって子どもを見守ってくれる教師という仕事のレベルの高さに感服しちゃいました。
本当に、いい先生に恵まれてありがたいことです。
また、こんな部分がとても気になりました。
「優しくて人が良すぎて、いつの間にかたくさんの仕事を押しつけられ」
…これって、モラハラに遭う人間の典型じゃん!
ふりかえると、幼稚園のころからそういう性格の子ではあったけど、
モラハラ下で思春期まで過ごし、なおも1年間モラハラ父と暮らした影響も大きいと思います。
学校という長い時間を、さまざまな性格の子と過ごす中で
先生が見た子どもの姿というのは、やっぱり真実味があると思います。
子どもには、自分では長所と誇っているであろう自己犠牲の精神を、
心ないモラハラ人間に利用されないようなスキルを身につけてほしいと願います。
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