モラ夫から経済的DVを受けていると、いちばん怖いのが突発的な出費です。
結婚して10年たつと、新婚時に買いそろえた家電がいろいろと壊れはじめました。
毎日の食費すら節約してなんとかやりくりしてるのに、
子どもが急に習い事で楽譜代が3千円いると言い出すだけで大変な家計。
そう、数千円でも大変なのに、家電なんて壊れたらもうぜったい買えないです。
家電を買うのって、本来はウキウキしますよね。
でも、モラハラ家庭では家電の購入はすべてモラ夫の裁量で決まるから、選ぶ楽しみはありません。
まだ買い替えなくて大丈夫じゃない?
っていうパソコンやスマホなんかは勝手にすぐ買う。
デジタル一眼レフカメラも、Wiiも、
なくてもいいものなのに、モラ夫がある日勝手に買ってきました。
いっぽう、家事に使う家電って一日でもないと困るし、
使うのはほとんどわたしなんだから決定権をもちたい。
だけど、もちろんモラ夫がいるとそうはいきません。
突然冷蔵庫が壊れたらモラ夫はなんと言うだろう
あれは子どもが小学生のころの暑い暑い夏休みの一日でした。
ふと気がつくと、冷蔵庫の電源が入っていなかったのです。
コンセントを入れなおしてみたり、昭和風にたたいてみたりしてもダメ。
もともと冷蔵庫は常にスカスカにしてるけど、冷凍庫の食材はすぐに溶けてしまうのでアウトです。
箱買いのアイスクリームがムダになってはいけないと、
ちょうど遊びに来ていた子どもの友だちにもたくさん食べてもらったりして、あたふた。
とにかくあわてましたが、いちばん頭に浮かんだのはやっぱりモラ夫の反応でした。
実はちょっと前に、ママ友が突然冷蔵庫が壊れたという話を聞いていました。
「すぐヨドバシに行ってその日のうちに運んでもらったよ~。」
「夫が帰宅してきたら冷蔵庫が変わってたからビックリしてたよ~(笑)」
そう豪快に語るママ友がまぶしかった…。
なんとご主人は、
「大変だったね、すばやく動いてくれて本当えらいね!」
って、奥さんを称賛したそうですよ。
これが非モラの家庭のふつうなの?
だってモラ家なら、全然違う展開になりますよね。
まず、
「突然冷蔵庫が壊れたんだけど…。」
と言った時点で不機嫌モード発動します。
おかしいですよね?
家電が突然壊れることは誰のせいでもないのに、
もっといえばその瞬間に立ち会って困っているのは妻なのに、
それを聞いたモラ夫が不機嫌になる理由なんてないです。
モラ家の場合のシミュレーションを続けます。
「急いで新しい冷蔵庫を買いたいんだけど…。」
と相談したら、まちがいなくオレは忙しいと言うでしょう。
で、「忙しいから一人で選んでいいよ」と言えばいいのに、モラ夫だとそうはならない。
「週末までいっしょに家電店にいけないのになんであらかじめ検討しとかないんだ」
「こんなに早く壊れるなんておかしい。これオマエがいいって言うから決めたメーカーだよね?」
こんなふうに言われるんだろうなとおそれました。
しかも、前に他の家電が壊れたときに思いっきり意地悪顔で言っていたことを思い出しました。
「最初に買いそろえた家電はオマエが選んでぜいたくしたけど、
主婦はヒマなんだから使い方を工夫すれば安い家電でじゅうぶん!
買い替えるときは一人暮らし用シリーズみたいないちばん安い家電にする。」
…困りました。
これから10年がいちばん子どもたちが食べ盛りだというのに、
やっすい小さい冷蔵庫を買わされるのかなと。
せっかく家を建てたのに、このステキなキッチンに見合わないちゃちい冷蔵庫を置くのかなと。
食材を冷蔵庫からクーラーボックスに移しながら、モラ夫になんて連絡しようかと考えをめぐらせていました。
意を決してモラ夫にメールしようと思い、最後にもう一度だけ試してみるかと思い、
コンセントを入れてみると、、、
奇跡!! 冷蔵庫が復活!
1時間もすると、もとのように庫内が冷えていて、すっかり治ってしまいました。
結局、子どもがアイス天国になったというだけの日だったけど、
わたしは神様にありがとうを叫ばずにいられませんでした。
一応、モラ夫に冷蔵庫が壊れたと思ってあせったという話をしたんだけど、
案の定、
「壊れたとしても絶対勝手に買うなよ!」
と吠えてました。
…ママ友のご主人とは人種がちがうんだな…。
電子レンジが壊れてもお金を出してくれなかった
冷蔵庫事件から1~2年後、今度は電子レンジがおかしくなってきました。
2回に1回はエラーが出て作動しないので、使えなくはないけどイライラします。
電子レンジはモラ夫も自分で使うことがあるから、不便を感じていたよう。
いっしょに家電店に見に行き、わたしはこれまでと同じくらいのスペックの電子レンジを検討します。
オーブン機能つきのファミリー用は3~5万円はしますよね。
だけど、モラ夫は単身用みたいな1万円台のでいいじゃんと言ってきます。
中の皿が回るやつですわ。
あれじゃ家族分の温めは何回も操作しないといけないし、温めムラも出ます。
それに、自分が電子レンジ機能しか使わないから、オーブン機能の重要さが分からないんでしょう。
「一日に何回も酷使するし、ピザやグラタンもしっかり焼けないとごはんも困るよ」
と必死に説得をするわたし。
ようやく分かってくれたふうなモラ夫だったけど、向かうのはなぜか携帯電話コーナー。
ちょうど子どものキッズケータイの契約変更時期だったので、
今日キッズケータイの機種変更をすればキャンペーンで数万円の商品券がもらえるから、
それを電子レンジの購入の足しにしようというのです。
だから2時間近くかけてケイタイの契約をして、商品券をもらい、
その商品券は使える場所が限られるものだったのでいったん金券ショップに行って換金。
そしてまた家電店に戻り、ようやく前と同等レベルの電子レンジを購入することができました。
商品券を使ったから、モラ夫の手出しは希望どおり1万円です。
ちょっと出かけたつもりなのに半日も費やして、携帯の乗り換えの商品券も好きに使えることもなかった。
電子レンジの買い替えすら、スッとお金を出してくれないなんて本当に情けないです。
モラハウスから逃げて別居生活を開始するとき、
家電を全部自分で選べるという「自由」を実感しましたよ♪
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