西原理恵子さんといえば、
高須先生と豪快でゴージャスな事実婚をしている
明るくてパワフルな女性のイメージですよね。
わたしは育児中に西原さんの「毎日かあさん」のファンになりました。
おおざっぱなくせに育児のスタンダードとか異常に気になる性格のわたし。
ちゃんとした母親としてやれてないんじゃないかと日々悩んでるときに、
(加えて「オマエは母親失格ダ!」モラも受けつつ)
西原さんの雑、いや失礼、おおらかな
「これでよくない?」的な育児マンガにどんなに救われたことか。
数年前、西原さんが毎日かあさんの連載を終えられ
「卒母」というワードを発されたとき、
まさにモラハラ別居で
子どもたちをどうにか育てなければと力んでいたわたしに
「そうか、母親がべったり世話するのは10代で終わるんだ」
と、案外ゴールは近いことを気づかせてくれて気をラクにしてくれました。
西原さんは実は子どもの頃の家庭環境も過酷で、
映画化もされましたが元のご主人はアル中DVで大変苦労されてます。
紹介する本には元夫にされたことの話があります。
本人はモラハラとは言われてませんが、
わたしから見るとDVはもちろんモラハラも受けていたんじゃないかと思えます。
ぜったいにモラハラされそうもなく見えるタイプ
ってのも当てはまりますしね。
そんな西原さんでも、ステキな男性と出会えて幸せそうで、
それがモラレ奴のわたしにはうれしくもあり希望でもあるわけです。
1~2時間でサラッと読める本です。
毎日かあさんの読者や子育て経験がある人なら
ついついウルっときちゃう子育て回想のシーンもあります。
この本でとくに強く感じるメッセージは、
「生活できるだけの稼ぎを得ることがだいじ」
ということ。
労働、納税、義務です。あたりまえのこと。
そう学んできたはずなのに、
性別や時代の景気や運のせいにして、まあいいやとなってないか?
高収入がえらいとかではなく。
まずは自分で家賃を払える仕事をする大切さ。
そうじゃないとパートナーがダメ男だと分かったときに逃げられない。
ダメ男を見分けることは困難だし、結婚して豹変することもある。
(西原さんの経験談が入ってるけどモラあるあるですね)
だけど「経済力があれば逃げられる」という大切さを訴えてます。
結婚するときにないしょの貯金をしておく、あるいは娘にもたせることを推奨してます。
人格を否定されたり、
お金をわざともらえなかったり、
見えないところで、ちくちくひどいことを言われたりしたら、
殴られていなくても、それは「暴力」です。
優しくていい子ほど、自分のことは後回し、人に幸せを譲る。
譲られた人はどう思うか?
感謝なんかしない、得したと思う。
そして次からそれは当然になる。まず自分がちゃんと幸せにならなくってどうする。
性格悪いほうが幸せになれるよ。
本から抜粋させていただきましたが、
モラハラにあうようなあなたにはハッとする内容がたくさん。
若いころにこんなこと教えてくれる人いなかったですよね。
10代後半から20代の女性は読んでおくべき本ではないでしょうか。
とくに、ガマン強くて人にゆずりがちなやさしい女性こそ読むべき。
わたしも、娘が高校を卒業するころ読ませたいと思ってますよ。
高1の今はまだ、西原節の刺激が強すぎるかもしれないし、
同じ年ごろの西原さんの娘の反抗期について書いてあるので気まずい(笑)
なんにせよ、離婚して幸せになった先輩の話は必ず得るものがありますね。
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