モラ夫にモラハラだよって伝えるのは無意味どころか逆効果

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モラルハラスメントという言葉を知ったとき、モラ夫には知られるまいと思った

モラ夫だってモラハラじゃない瞬間もあるわけで、そういうときはふつうの会話もできたりします。

とくにモラハラされてると気づくのが早かった人は、心から向き合って話し合えばつらさを分かってくれるはずという幻想を捨てきれてなくて、
モラハラの解説をしてみたり、あなたのしてることはモラハラだからやめてほしいとお願いすれば改善できるかもしれないと思うかもしれません。

でも、モラ夫にモラハラだって告げたところでよくなることはないし、むしろやめておいたほうがいいです。

わたしは、なんとなく、モラ夫にモラハラというものを知られたらいけないと思っていたので、
モラハラというワードをネットやテレビで目にするくらいにメジャーになってきたころ、
もしわたしにモラハラの話題をふられたらどうしようかとビクビクしていました。

ある時、職場で部下からパワハラだって言われてムカついたとモラ夫が言いました。

わたしは、モラハラが家庭でおさまらずついに職場でもにじみ出てるのかと思ったけど、
「そんなことないわよひどいわね」、と答えておきました。

モラ夫は、怒りながら文句を言います。

「こんなに親切に指導する上司はいないのに
自分の能力が低いからってパワハラだとわめいて冗談じゃないわ!」

・・・やっぱりね。

モラ夫は自分は絶対に正しいと思ってるんだから、
自分のことをパワハラだとかモラハラだとか指摘されても、
図星で恥じるとか改めるとかするわけない。

モラ夫にモラハラをしていると指摘してやめてとたのんでも、
ムダだし意味ないし、逆ギレしたりして、
いいことなんてひとつもありません。

モラ夫がモラハラという言葉を知ってしまうと、
自分をかえりみるどころか、モラハラについて自分に都合のいい知識を獲得したりして
ターゲットに不都合が生じるばかりです。

モラハラという言葉を悪用するおそれがある

タンポポの綿毛

モラ夫は自分の異常な性質が見えてないので、モラハラの特徴を調べてもオレ様には当てはまらないと思うでしょう。

モラれ妻はみな、アレもコレも全部当てはまる! ってモラハラチェックリスト見て驚愕してるのにもかかわらず。

それどころか、モラハラなどどいうキャッチーな言葉を持ち出して自分を批判してくる妻に怒りがわくこと必至。

もしも理不尽なモラハラにうっかり反発して言い返したりしたら、オマエこそモラハラだと必ず言い出します。

わたしのモラ友に強烈なモラ夫がいたのですが、彼はモラハラという言葉を突きつけられたばっかりに、夫婦カウンセリングに通ってみたり、爆発してはモラハラをなおすと謝るようになったそう。

まだモラ夫が更生してくれることに期待をもっていた妻は、夫が変わってくれることを信じましたが、治るどころかモラハラはますます悪化。

ことごとくモラ爆発して裏切っては「ゴメンねなおすから」と謝ってその場をおさめる。そんな❝モラハラなおすなおす詐欺❞を習得されてしまい、逆効果だったようです。

モラハラはされた人にしかわからない

モラハラのことを知ろうと思えば、少し調べるだけでたくさんの情報が見つかります。

本も出ているし、ネットの情報もたくさんあるし、ドラマなんかでもモラハラ夫のキャラがいたりします。

けれど、モラハラってほんとうに微妙なテクニックで心的攻撃をするものであって、
いくら言葉や映像で分かりやすく表現したって、一般人には、ふつうにひどいねってしか伝わりません。

ぜったいに、された側じゃないとモラハラのなんともいえない苦しさは分かりません。

「こういう場面で、モラ夫にこういうことを言われたから泣くほどつらかった」
って話をしても、

それまでにモラ夫からの数々の調教や支配があってつくりあげられた上下関係とか、
そんな積み重ねられた背景まで説明できないから、

仲のいい友だちも、親も、
「それがそれほどつらいこと?」
としか思えないんです。悲しいけどそれがあたりまえだと思います。

当事者とはいえ、モラハラする側の人間は、自分がひどいことをしてるという自覚がないから、

モラハラだ! と指摘されたところで、
モラハラじゃないしひどいことしてないけど何? としか受け取らないでしょう。

「自分がしていることがモラハラだったなんて!
なんてことだろう。妻に悪い。
必ずモラハラ気質は改善しなければいけない」

なんて反省してくれる人だったら、そもそもモラハラなんかしませんよ。

モラハラされる側でもないモラ夫に、モラれるあなたのつらさを訴えても理解してもらえないんです。

だからそういうムダなことはやめて、
できるだけモラ夫と会話せず、傷つくきっかけをつくらないようにして

あなたの心を守ってください。

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