モラハラに悩んでこのブログを読んでいるあなたは、たぶん相当ガマン強い人です。
なぜならモラ夫は、ガマン強い妻を本能で選んで結婚するからです。
ふつうの人なら、モラハラの不快さに気づいていちいち意見したり怒ったりするので、そもそもモラ夫と結婚するまでにいたりません。
世の中には、したほうがいいガマンとしてはいけないガマンというのがあって、モラハラはガマンしてはいけないものです。
だから、ガマンを重ねることでモラハラを増長させないで、モラハラ封じ込め法を研究するか、一刻も早く逃げることにしましょう。
とくに、子どもがいるあなたはwithモラハラ育児がどんなに大変かをよく考えてください。
モラハラが日常の生活で育つ子どもたち
モラハラって、世間で説明されている例では「言葉や態度でのDV」って感じです。
だから、モラ夫が発する「言葉や態度」によるモラハラっ気を、子どもにコピーされるのが怖いと思うのは当然です。
だけど本当に怖いのは、モラハラ独特の、
モラハラしてる側が、❝オレこそ被害者だ❞とアピールする姿を無垢な目で見続けることです。
わたしを救ってくれたカウンセラーJoeさんの生い立ちがブログのプロフィールにありますが、モラハラ家庭で育った幼少期の記憶がガクブルものなんです。
子供である私の眼には、いつも母が父に対して過剰に怒っているように映り、
夫婦喧嘩の問題の原因は、常に母の側なんだと思っていました。私には弟と妹がいますが、彼らも同じように感じていました。
私達はいつも「お父さんが可哀そう」と思っていました。
~中略~
家の中で起こっていることが、実は「モラルハラスメント」というもので、それは
「加害者が被害者に見え、 被害者が加害者に見えるんだ」
ということを知りませんでした。だから、常に母親の方が「酷い人間」に見えたのです。
https://ameblo.jp/moraharagekokujo/entry-11920257375.html?frm=theme
Joeさんのブログ「離れられない『モラハラ』『身近な人からの攻撃』対処の超裏技!」から引用させてもらいましたが、そんなJoeさんがなぜモラハラ男にならずに被害者を救う側の思考になれたのかは、ぜひリンクをクリックしてプロフィール全文を読んでください。
モラ夫から理不尽な意地悪をされて、ちがうよと必死に反論している自分が、子どもの目にはこんなふうに映ってるとしたら…。
子どものためにモラハラに耐えて家族を続けていても、子どもから見た夫婦関係がこんなだったら悲しすぎると思いませんか?
うちの子どもたちのモラハラ渦中の状態
まだモラハラだと気づいていないころ、ある日の夕食で夫がご飯を「おいしくない」と言いました。
味付けがいつもとちがうのがイマイチだったかなと思ってごめんと謝ったけど、モラ夫は「いつもおいしくない」と怖い顔をして言います。
わたしは悲しくなって泣きながら、もっと料理をがんばると言いますが、モラ夫はまだ2歳ぐらいだった子どもに同調を求めます。
「ママのごはんはおいしくない、おいしくない」
とうとう、2歳の子どもまで、モラ夫といっしょにきゃいきゃい言い始めました。
モラ夫が子どもまで取り込んでわたしを責めることがつらくて、その夜はずっと泣き続けました。
…と、こんなことがあったな~と思い出します。
うちのモラ夫はすごく子どもに関わりたいタイプだったので、子どもに悪い顔を見せないよう、ものごころついてからは子どもに見えないようなモラハラをするようにしていました。
だから、あからさまな夫婦間のモラハラ行為を子どもが目撃するということがなかったのが幸いでした。
それでも、ときにはモラ夫が暴走して、子どもの前でわたしを罵ることもありました。
たとえば、収納がうまく整ったキッチンの引き出しを見て、「結婚して初めてママに感心したよ!」と子どもに言ったり、
「ママは本を読まないからダメ人間だね」と、読書をするよう子どもにすすめるときにわたしをダシにしたり。
❝夫が妻を下に見ていい、夫は妻に何を言ってもいい❞と、子どもの頭に刷り込まれたらイヤだなぁと思っていました。
モラハラから逃げた後の子どもたちの現在
別居してすぐは、子どもたち二人とも思春期で反抗期ということもあり、ちょっと口が悪くなったりしました。
わたしが注意しても無視して部屋にこもるとか、怒って動きが乱暴になったりすると、モラ夫の遺伝かもしれないと正直心配したこともあります。
でも、モラ夫と決定的にちがうのは、無視や怒りの原因がハッキリしていて、長続きはしないということです。
プンプン怒って部屋にこもったと思っても、1時間もしないうちに、「ねぇねぇゴハンなに?」と出てきたりします。
スマホを遅くまでさわってることを怒って、ケンカしたまま寝ても、翌朝は「おはよ~♪」と起きてきます。
今のところ、モラ夫の影響は感じられず、素直でのびのびとしてる感じです。
なんせ、モラ夫といっしょに住んでるころは、わたしが子どもにあれしなさいこれしなさいと言ったり叱ったりすることができませんでした。
子どもがモノを出しっぱなしでしまわないから片づけるよう注意すると、すかさずモラ夫が「そんなどうでもいいことでいちいち叱るな」とわたしに怒りました。
幼い子どもにしたら、口うるさい母を叱って自分を守ってくれるやさしい父ぐらいに感じるのが自然でしょう。
結局、いつまでも出しっぱなしのモノがたまっていくのがイヤで私が片づけるから、子どもは勝手に片付いていくという経験しかしません。
モラ夫はそうやって育ってきたんでしょう。
使いたいモノを思いつくと、どんな奥底からも引っ張り出すけど、元の場所にきれいに戻すということが一切できません。
時間ギリギリまで自分のやりたいことをとっちらかしながらやって、あとはよろしくとわたしに丸投げしてその場を去ることしばしば。
そういうモラ夫の、自分のことを自分で始末つけられない欠点が、妻にすべての責任を押しつけるモラハラ性質の根源だと思うんです。
だから、「子どもを叱るわたしをモラ夫が怒る」という図式で、まともなしつけもできなかったモラ家庭から脱出できてよかったと心から思っています。
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