モラ夫は人をバカにするくせに自分がバカにされることには敏感

この記事は約5分で読めます。
記事内に広告が含まれています。
キリン

モラハラをする心理は、
自己肯定感が低いとか大きな劣等感とかを抱えていて、
だけどそんな自分を認められず、
とはいえ努力して向上するストイックさはないので
手っ取り早く目の前の相手をこきおろして自分が高まった気分を得ようとするものです。

まあ、そういう人っていますよね。

ふつうに会話してても、なんか上から目線で

「でもさ、それって…」
「だからそういうところが…」
みたいな返しがデフォルトの人。

でもそういう人って、だれに対してもそんなだから不快に思う人は離れていくものです。

モラハラ人間の気持ち悪いというか恐ろしいところは、
上から目線でマウンティングしたくてたまらない性格のくせに、

自分より上の立場とか、へりくだっておいたほうが自分がトクする相手には
だれが見てもいい人というくらい感じよい態度を取るところ。

だから、モラハラターゲットになった人以外からの評価はおしなべて「いい人」。

それゆえ、モラハラ被害を受けているとまわりに打ち明けてもなかなか信じてもらえません。

人によって態度を変える切り替えの見事さはアカデミー賞ものですが、
これが演技ではなく本能でそうしているのが二重人格のようでサイコ感があるのです。

モラ夫は❝こいつには上から言ってもいい人物を即座に見極めて、
会話のはしばしにちょいちょいマウンティングを小出しに交えてテストしていき、
相手が反論せず受け入れたらだんだんエスカレートさせます。

相手の少しの表情の動きも見逃さず、「反感・嫌悪」を示した相手にはモラテストを続けず、
逆にちょっとでも「萎縮・譲歩」を感じ取れた相手には
❝いける❞と判断して次のモラ審査へ進んでいきます。

そうやってモラ夫のまわりの人間関係をつくっていってるから、
長くつきあっている対等な親友的友だちは一人もいません。

モラ夫が結婚しようと思った時期には、ロックオンした女にモラテストをしかけます。

モラ夫の意地悪・上から・マウンティング」をツッコむことなく受け流し、
タフで笑顔を絶やさずへこたれない、そんなあなたがモラ夫の妻に選ばれるのです。

モラ夫は自分がバカにされることに超敏感

人のことをバカにすることで自分が上位に立った気になるモラ夫は、
人からバカにされることがガマンなりません。

というか、自分が人を見下す側でないと気がすまないので、
実際そんなことないのに「バカにされた」という被害妄想がすごい。

どうしてそんな解釈になるのか? としか思えない理屈で逆攻撃してきます。

「アホらし。」
と一蹴して見捨てることのできない、
情に厚くて内省的な性格のモラハラ被害者は
ついついモラ夫を気遣ってしまって支配されてしまうのです。

わたしも、そんなつもり全然ないのにモラ夫からバカにされたと責められ怒られ
そうとうに言葉づかいに気を使うようになりました。

結婚して間もないころ、モラ夫が自宅で髪染めをするから汚れてもいいタオルを出してと言ってきました。

そこでわたし、
「あー、ぞうきん候補のタオルね?」
って答えたら、モラ夫は激怒。

「夫の髪をふくタオルをぞうきんとはなんだー!!」

…ぞうきんじゃなくて、ぞうきん候補の古びたタオルなんだけど。
汚れてもいいタオルっていうからそういうことかと…ダメでした?

ちなみに、モラ夫は若白髪で
結婚前から美容室だったり自宅だったりで白髪染めをしてたらしいですが、
そのことが恥ずかしいのか謎のプライドで一貫して「カラーリング」と呼んでました。
わたしがうっかり「白髪染め」というと、口が悪いとか思いやりがないとか猛攻撃です。ツカレル…

またある時は、モラ夫がパン作りにハマったことがありました。

家で焼き立てのパンだったらたしかにおいしいけど、
でも、ぜんぜんパン教室で習った人のパンみたいなレベルじゃないですよ?

家族が焼き立てパンをおいしいねって食べてたから気をよくして、
社宅から引っ越していくわたしのママ友一家に差し上げるとか言って朝から焼き始めたんです。

それを引っ越しすると知った当日に突然言い出すもんだから、
ラッピング資材もなくビニル袋に入れるだけだと見た目もアレだし
素人の、それもママ友のダンナさんが手ごねしたたいしておいしくもないパンを
引っ越すというバタバタした荷物も多い移動に持たせるのはどうかと思い、

「移動中持ちにくいし、いつ食べられるか分からないから食べ物は迷惑かも」
と言ってしまったのがNGでした。

モラ夫は烈火のごとく怒りました。

「迷惑だって? 人がせっかく作ったのを迷惑とかよく言えるよな!
オレがどんな気持ちになるかわからないのか?」

ハァーーーー。

オレの気持ちを考えろ。迷惑なんて言われて、、、って。

いつだって、モラ夫は自分しか見えてない。
自分の善意があるから、相手は喜んで当然と思ってる。

もしかしたら相手にとって負担になることもあるかもよ、という別の視点からのアドバイスは聞かない。
まして奴隷の妻が自分を否定するような意見をしてくるのが許せない。

バカにしやがって、とプンプン怒ったので、もうめんどくさくなって
「でも、お腹すいてるだろうからあげたら喜んですぐ食べるかも!」
と言いなおして、夫婦そろって渡しにいきました。

もちろんママ友は喜んで受け取ってくれました。

「ほら、喜んだだろう?」
と、モラ夫は勝ち誇ったような満足げな表情をしていました。

こうやって幾多のモラ夫の被害妄想からの
❝バカにしやがって❞という激怒事件にこりて、
わたしはモラ夫からなにを言われても

「そうねいいと思う」
と、モラ夫を肯定し同意し称賛する妻へと調教されていきました。

モラ夫には冗談が通じない

職場の飲み会から帰宅し、酔ってさらに怒りっぽくなってしゃべるモラ夫。

「同僚のヤツが、オレの肩を組んで、オレたちバカだからさー、とか言ったんだ。
オレは心が広いし大人だから、調子を合わせてバカでーすとやったけど、
ホントふざけんなって! 
バカはオマエだけだろ! オレたちとか言っていっしょにすんじゃねーよ!」

「あらまーひどいねー不愉快だねーあなた合わせてエライねー」

そんなふうにモラ夫を持ち上げてあげたけど、
ほんと小さいヤツだな!! と思いましたよ。

わたしには面と向かって悪口をズケズケと言って傷つけておきながら

「冗談だよ、本気にするなんてバカ? 冗談も通じないんですかー?」
とか言うくせに。

逆の立場になると一転。モラ夫には冗談も通じないし、
そのくせ、圧をかけて言わせてるお世辞や称賛はまにうけてどこまでも木に登る。

なんでこんな人と結婚してしまったんだろう。

コメント

error: Content is protected !!