子どもが赤ちゃんのころはイクメンっぽかったモラ夫
モラ夫の子どもへの執着ぶりは、
愛情ゆえなのかといわれると、どこか違和感を感じます。
わたしが別居から3年以上たっても
離婚を❝約束する❞という回答しかもらえてないのは、
モラ夫がどうしても親権をあきらめられないという理由からです。
モラ夫は前から子どもがほしいと言ってたし、
子どもがうまれたときにはとても喜んでました。
オムツ替えやだっこなどという育児に関しても
いわゆるイクメンとよべるぐらいのフィーバーぶりだったから、
子どもへの愛情が強いんだな~と思ってました。
子どもが小さいころは、わたしはまだまだ毎日幸せを感じてたんです。
モラ夫がすぐ怒って何日も無視をする性格に困りながらも、
日に日に成長する子どもとの生活に喜びがたくさんあったし、
いろんな習いごとや育児イベントに参加したいというわたしに
「いいんじゃない?」
と、ほとんど賛同してまかせてくれるモラ夫はいいパパと感じていました。
さらにいえば、クールで照れ屋な性格のわたしとちがって、
小さなことでもほめ上手なモラ夫は子煩悩パパだなとたよりにもしていました。
子どもの病気やケガに過度に反応するモラ夫
ところが、子どもが成長していくにつれ、
子ども>わたし
の様相を呈していくのを感じていきます。
ちょっとでも鼻水が出ると
「明日病院に連れて行って」とすぐモラ夫は言いますが、
母親から見た❝様子見でいいとか受診するとかの判断基準❞ってありますよね?
そういうのは許されず
「仕事してないんだから行けるだろう」です。
「もしなんかあったらどうするの? 子どもが心配じゃないの?」
と、万が一のことを心配しない悪い母親だと言わんばかりに。
なので、わたしはまわりの友だちに比べると
ちょっとした不調でもすぐ子どもを病院に連れていく母親だったと思います。
そんなモラ夫だから、
子どもがケガをしたとき、
まずわたしの頭に浮かぶのはモラ夫の怒る顔でした。
なにせ、一日中子どもと向き合っているわたしには
育児の全責任があるのですから、
「おまえがついていながらどうしてだ!」
と責められるからです。
子どもが転んで血が出ようものなら、
「大丈夫? ケガはひどくない?」
と思うと同時に、
いやどうかしたらそれよりも先に
「やばい! モラ夫に怒られる! どうかひどくありませんように。」
と思ってしまう自分に、とても罪悪感を感じていました。
かたや、モラ夫が見ている時に子どもがケガをすると、
子どもの様子をたしかめて対処するとともに、モラ夫のケアが必要です。
「大丈夫、このくらいよくあるケガよ。」
と、子どもをなぐさめると同時にモラ夫を責めないようにしないと。
だって落ち込むだけならいいけど、なぜか自分が機嫌が悪くなったりするのでメンドウだからです。
しかもモラ夫は血に弱くて、子どもが口を切ったりして大量の血が出ると
「どうしようどうしよう!」
と軽くパニック状態になったりします。
「休日だけど、みてもらえる病院探さないと!」
と、うろたえて調べるよう指示を出しますが、
わたしが患部をたしかめて傷は小さいことを確認し、
このくらい大丈夫と言うと
「こんなに血が出てるのに心配じゃないの?」
と、まるで冷たい母親かのような言われようです。
めんどくさ…。
子どもが骨折したときは計算高かったモラ夫
子どもが小学生のころ、教室で友だちに蹴られて骨折したことがありました。
子どもからも先生からもちょっとしたケンカだと聞いたので、
学校で入っていた保険の請求をするときにケンカで骨折したと説明しました。
そのことをモラ夫に報告すると、なぜかダメ出し。
「ケンカとか言ったらこっちにも非があると思われて保険がおりなかったらどうする?
なんでそのくらいのこと気がまわらない!」
ボーっとしてるとか馬鹿正直とかわたしの欠点だぞとモラモラ怒られ、
いつものように「もっと頭を回転させて生きるように」と説教されました。
保険? おりましたよ。
「骨折という重症なので倍額振り込みました」
と連絡があり、なぜか思ってた金額の倍もらえました。
モラ夫の心配にはおよばなかったんです。
子どもの不調より娯楽を優先するモラ夫
子どもの体調に敏感なのかと思いきや、
まったく逆の行動に出ることもありました。
近県へ車で一泊旅行に出かけたとき。
朝から元気がないような気はしてたけど、
2人の子どもの出発の準備でバタバタしていたせいか、
車の中で上の子が具合悪そうにしていることに気づきました。
頭が痛いと訴えるのでおでこに手をあてると、どうやら熱がありそう。
出発してまだ10分ぐらいだったので、
引き返してホテルをキャンセルしようとわたしは言いました。
だけど、モラ夫は
「移動は車だし、観光しなくてもいいからホテルで寝るだけでもいいんじゃない?」
と言って、旅行をやめようという考えはまったくない様子です。
だけど、めったに熱を出さない子が、頭痛がするほど具合が悪いんです。
いくら寝ているだけでいいとはいえ、移動は疲れるし、すぐに布団で寝せてあげたい。
旅行はまた元気になってからでも行けるんだし。
そう思うのが当然じゃないでしょうか?
モラ夫は子どもに大丈夫だよねと声をかけると、
子どもは旅行に行きたいからウンと答えます。
幼い下の子も、旅行に行きたいので
「行きたい行きたーい」と言います。
「ほら、大丈夫って。 2人とも行きたいって言ってるし。」
とモラ夫が言い、車は走り続けます。
わたしはせめて頭痛をなおしてあげたいと思い、
持ち歩いている子ども用の頭痛薬を飲ませるためにコンビニで水を買いました。
そして薬を飲ませると、子どもはいったん眠ってしまいました。
買ったばかりの冷たいお水はおいしそうで、下の子が飲みたい飲みたいと言います。
わたしは、かぜがうつったらいけないのでダメだよと言い、
「この水は上の子専用にしよう。下の子用にもう一本買ってくる。」
とモラ夫に言いました。
だけど、なぜかモラ夫は立腹。
「なんでオマエが勝手に決める!?
なんで上の子をバイキン扱いする? ひどいじゃないか!」
そう言って「飲んでいいよ」と、上の子が飲んだペットボトル水を下の子に飲ませてしまいました。
モラ夫の子どもへの執着は愛情じゃない
こういうエピソードがたくさんあるので、
モラ夫の子どもへの愛情表現になんだか違和感があり、
「子どもファースト。子どもがだいじ」と言うモラ夫の言動が、
本当に子どものことを思ってのことなのかどうか疑わしくなってしまうんです。
だいたいモラハラ人間って自分のことしか考えてないし、
ターゲットである妻でさえ自分の手足としか思ってないから、
血のつながった子どもは自分そのもののように溺愛すると同時に、
自分の思う通りにいかないと「そこに愛はある?」と疑問に思うようなことをするんです。
モラ夫には、世間でよくいう「ダメな子ほどかわいい」という親心はないんじゃないかな…。
こんなふうに言ってしまうのは
子どもたちにもかわいそうで申しわけないことだし
子どもに愛情をもっていると自負してるであろうモラ夫にも申しわけないけど、
わたしから見たこれまでのモラ夫の子どもへの接し方から考察すると、
残念ながらこういう感想になってしまいます。
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