モラ夫から逃げられて、もう何年も顔を合わせていないのにお金だけは振り込まれてくる別居生活。スバラシイ。
モラハラ地獄が一生続くと思っていたあの頃からすると考えられない幸運な未来に今います。
モラ夫から逃げて大成功だったことはまちがいありません。
あのとき、すべてのパワーを別居強行につぎこんで、本当によかった。
それでも、やっぱり失敗したなと思うことはいくつかあります。
これからモラ夫を捨てて逃げようと準備するあなたに、ぜひ読んで同じ失敗をしないようにしてほしいと思います。
お金のこと
経済的DVを受けている人ならあんまりお金持ってないかもしれませんが、もしまとまった金額がある人は、記録に残らない方法でお金をもっておいたほうが有利だと思います。
かくし財産を推奨するのはよくないけど、わたしの経験からあえて言っちゃいます。
財産開示をするときには基本的に口座の残高を出しますけど、タンス預金は証明の出しようがありませんので。
何年も前から別居準備をする場合は、口座から毎月少額ずつおろしてプールしておくなど対策できます。
モラ夫にぜったい知られない口座が持てれば、それでもいいかもしれないけどいい方法が思いつきません…。
わたしは、10年後には別居したいと思っていたのを急に1年後に決行すると変わったので、あまり時間がありませんでした。
だから、子どもの学資保険の解約返戻金や、別居資金としておろした80万円などが通帳記録に残ってしまい、それを見たモラ夫に返せとか分けろとか言われてしまいました。
口座間のお金の移動も、通帳の払い出し記録と預け入れ記録を突き合わせると、日にちが近いものはお金の流れが一目瞭然なんですよね。
子ども名義の通帳に毎月毎月わたしの名前の振込(1万円ずつ貯金してあげていた)が印字されていることにはモラ夫はまったくふれず、他の口座のおろしたお金だけ返せ返せと言ってきました。
それどころか、わたしが貯金した記録がある子ども名義の口座も、夫婦共有財産だから半分に分けろと言ってきましたからね…。
あっちの弁護士もそれでオッケーと思ってるんでしょうかね? 理不尽です。
通帳の見開き全部に振込者としてわたしの名前がびっしり印字されている口座を見てもそういうこと言える神経だから、こっちがかくしタンス預金ぐらいもっててもバチはあたらない気がします。
あと、モラ夫の口座はふだんからしっかり把握するようにしてください。
わたしの場合、経済的DVされていて、生活費を減らされたぶんを、ざっと月15万円を7年分として計算しても1000万以上あるはずなのに全然ないって言ってきましたからね!
結局そこは追求してもうやむやにされ、代替案を提示してきたので、お金があるのかないのか不明のままです。
あなたが人の持ち物を勝手に見るなんて良識が許さない性格なのはよくわかります。
ましてモラ夫のお金関係のものを調べるなんて怖くてたまらないのもよくわかります。
でも、モラ夫の口座がまったく把握できてないと、いざ財産開示のときになってぜったいに後悔します。
全部の銀行口座の情報と、可能なら通帳の表紙などおさえておきましょう。
コピーなどの紙ベースだと見つかるのが怖いので、スマホで写真をとって、写真フォルダじゃないところに保存するといいですよ。
わたしはエバーノートというパスワードつきのメモアプリを使ってましたが、
たとえばメールに画像添付して下書きフォルダに保存しておくとか、
LINEに自分だけのグループをつくってそのトークのアルバムに保存しておくとか、
いろいろ目につきにくい方法はあります。
株とかFXとか投資関係をやっていないかもチェックが必要です。そっちの口座に大きい残高を持っている可能性があります。
ただ、口座にしても投資関係にしても、IDやパスワードが分かっても勝手にログインしないほうがいいです。
ログイン履歴は残るので、そのログなどからモラ夫にバレるおそれがあります。
いざ開示をせまる時、金融機関情報を具体的にあげて要求することで、出さないわけにはいかなくなるのが目的です。
子どものこと
ブログにも書いたように、子どもがモラ夫のもとにもどってしまって1年以上も離れて暮らすことになったことが最大の誤算でした。
子どもを転校させない以上、そのうち家がバレてしまうのはしかたがないとは思ってましたが、まさか家出翌日にバレるなんて想定外でした。
これは、子どもたちの学校とか部活とか塾とかを一日も休ませずに別居を強行したことが原因です。
子どもが幼稚園とか小学校低学年なら休ませたろうけど、高学年と中学生だったので、学校を休ませるのは抵抗がありました。
いくらなんでも、先生や友だちがいっしょにいるので大丈夫だろうと思っていました。
だけど、せめて部活や習い事は、モラ夫と弁護士さんが話をできるまで一週間程度は休ませたほうがよかったと後悔しました。
モラ夫は、ふだんは異常に外ヅラを気にして外では常識人を装うのに、妻子に逃げられたという非常事態ではなりふりかまわなかった印象です。
早朝6時台から部活の待ちぶせとか、ふつうは父親が登場しないような習い事に顔出すとか。
そこまでするとは思ってなかったわたしは本当にあまかったと思いました。
だから、あなたには強~く警告します。
モラ夫は、ここまではしないだろうということを平気でします。
わたしの場合は子どもでしたけど、ぜったいに守らなければならないものは念には念を入れて用心して、あらゆる最悪の事態をシミュレーションしておいてください。
親きょうだいのこと
とにかく、親やきょうだいへの説明でさんざん消耗しました。
わたしがそれまで、身内にさえもいいところしか見せずモラ夫のひどいしうちを全然知らせてこなかったから、突然のクーデターにみんな騒然となりました。
わたしにとっては15年間のつもりつもったモラハラ被害の結果であって、もう限界だからこその脱出だったけど、一度も悩みを話してないから親きょうだいは早まるなとしか言わない。
ま、そりゃそうだよね。
これが3回目ぐらいの訴えならしかたないとあきらめてくれるかもしれないけど、はじめてだともう少しガンバレと言われる。
もちろん、脱出前に予告したらそれこそモラ夫に知らせて話し合いしたほうがいいなんて言い出しかねないのでダメだけど、
少し前からモラハラに悩んでいることを小出しに伝えておくべきだったと思いました。
まだ別居がいつになるか、別居するかどうかも分からないというあなたも、モラ夫とのつらいできことがあったらちょくちょく親きょうだいには話すように努力してください。
脱出前後は、不安やストレスは極限状態で、それに加えて事務手続きや子ども関係、弁護士さんとのやりとりなど時間を費やすことがてんこもり。
仕事もあるし、やることがいっぱいあるのに、連日親や兄たちから長電話がかかってきて、本当にまいりました。
もうね、本当に、兄から何度も
「急に言うからどうしても信じられないんだよ!」
と説得の電話がかかってきて、キーッ!! って発狂しそうでしたよ。
「弁護士さんから電話がかかってくるからまたにしてくれる? 」
って言っても、おまえが心配だからって聞いてくれないし。
兄にギャーギャー泣きながらわめくなんて、幼いころ以来です。
40超えてこんなことしたくなかった…。
モラハラ別居失敗談から学んでほしいこと
●自分のタンス預金とモラ夫の金融情報把握を早くから準備
●子どもの連れもどしには最大の警戒レベルで
●親やきょうだいにはふだんからモラ夫の悪行で悩んでいることを伝える
次回は、モラハウス脱出で成功したことをお伝えします。
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