たまに聞くのが「この家に住み続けたいからモラ夫に出て行ってほしい」という言葉。
とてもわかるし、それが「その時点では」いちばん理想なのはまちがいないです。
なかにはその希望の通りになって、自分と子どもたちは今までの生活を変えることなくすんだ方もいます。
「家」とか「地域」とかにとても満足していて、移るなんて考えられないし子どもたちもかわいそう、と、その時には視野を広くもてなくて思いこんでしまうものです。
だけど、持ち家ってそんなにだいじかな…。
わたしも、住んでいた家は近所付き合いもうまくいっていたし、子どもたちの友だちもよく遊びにきてくれていたし、建築の設計の時から希望を考えたり設備もショールームを回って選んだりしたので思い入れはありました。
それでも、家にそのまま住みたいという気持ちにはなりませんでした。
それほどまでに、ただただモラ夫から、地獄の生活から逃げたかったのです。
でも現実問題、持ち家ってお金かかりますよね…。
賃貸の家賃はずっとかかるとはいえ、収入やライフステージに合わせて住み替えができるので家賃のコントロールは可能です。
設備がこわれたら大家さんがなおしてくれますし。
持ち家だと、ローンが終わっても固定資産税はずっとかかるし、修繕積立は戸建てでもマンションでもずっと必要です。
マンションだと管理費とかでずっと毎月3~4万円かかりますよね。
マンションを購入して15年を過ぎた職場の人たちと話すと、最近になっていろいろとメンテナンスにお金をかけています。
小さい修繕でも、たとえばエコキュートが壊れて40万円かかったとか。
窓や水回りのリフォームをして300万円かかったという人もいます。
夫婦2人になったので、間取りを減らしたり大がかりなリフォームをした人もいます。
もし家をもらったとして。
子どもたちが独立した後、いらない部屋数をかかえて1人で家に住み続け、壊れたら修理も自腹。
いや~けっこう維持費がかかりますよね。
わたしは賃貸に住んでいるので、今は3部屋ありますけど、子ども1人は大学で家を出たし、もう1人が就職して家を出たらいよいよ1DKとかに引っ越していいと思ってます。
自分の通勤の便だけ考えればいいので、場所も自由。予算に合わせて選べます。
あ、何回か書いてきた公営住宅は今までずっとハズレっぱなし。
高齢になったら賃貸が借りられないとかよく聞きますけど、借りられるところは必ずあります。
URとかもちろんOKだし。
とはいえ今でも設備がよい分譲マンションを中古でもいいからほしい!という欲望はあります(笑)
でもいろいろ面倒なこと考えたり、死ぬまでトータル支払うお金を考えると、やっぱり50歳超えておひとり様では賃貸がいいよねって考えてます。
それにしても、もし8年前にモラハラ別居を敢行してなくて、持ち家にとどまってモラ夫と共生してたとしたら…。
家電の買い替えすらロクにできなかったのに、大きな設備の故障とか怖すぎる。
モラ夫がやってくれないから、わたしだけが必死で節約して梅干しごはんで過ごして貯金して、エコキュート買わされたりしたんだろうな…。
こんな歳になってもなお、子どもたち2人ともいなくなった家でますます夜モラ強制されてたんだろうし。
家のリフォームなんてもってのほかで、古くなっていろいろモノがこわれていく家で、カーテンや家具すら買い替えようなんて気にもなれず住み続けるしかなかったのでしょう。
「モラハラ離婚したいけど家だけはぜったい譲れない!」
と、それがネックになっている人は、10年後、20年後、30年後、、、その家の姿やそこにかかるお金をイメージしてみてください。
それよりも大切なのは、モラハラでどんどんこわれていく心身を守るために環境を変えること。
わたしが今いちばんだいじな財産だと実感しているのは、まずは健康、それから、どんな境遇のわたしでも変わらずつきあってきてくれた友人です。
住まいはそこまで重要ではないですね。
と言いながら、職場の人には団地に住んでるとは決して言わず、「集合住宅」に住んでいると言ってます。
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