モラハウスから逃げた後のモラ夫の動向、すごく気になりますよね。
別居決行の渦中は、日々の不安を解消していくことにせいいっぱいで、少し先の展開など考えるよゆうはありません。
だけど、なにごとも、第三者的な目線で、あるいは長期スパンで見渡すことがだいじです。
わたしは別居が近づくにつれ、
「やり残したことはないか、成功したらそのあとどうやって離婚へと進めて行くか」
という、とてもせまい視野でかつ短期的なことでいっぱいいっぱいになっていました。
だから、別居成功から一転、上の子がモラ夫の元にもどってしまって離婚協議が停滞するということは、まったく考えていませんでした。
そこから状況をよくしていき、離婚の話し合いを立て直すまで、臨機応変に対応することがむずかしく、年単位の計画狂いが生じてしまいました。
わたしの別居後の想定外の失敗
わたしの場合は、もともとモラ夫が単身赴任で別居だったということもあり、元の家は平日は空き家になる予定でした。
だけど、上の子を連れ戻したモラ夫は単身赴任先を引き払って、元の家にもどって父子でいっしょに住み始めました。
モラ夫は、新幹線で遠距離通勤することにしたんです。
おそろしい執念です。
しかしながら、早朝出て夜遅く帰っていては、当然子どもの世話なんてできません。
なので、モラ夫のお母さんを呼び寄せて、義母・モラ夫・息子の3人で暮らし始めたんです。
この時のわたしの気持ち…怒りと悲しみでどうしようもなかったです。
家に未練なんてなかったけど、いちから建てた注文住宅だったので、わたしの家という意識もあったのかな。
キッチンを他の人が使い、そうじもお庭も他の人が手入れするとなると、さびしいというか喪失感といいますか。
「ああ、もうわたしの家じゃないな」
と、本当に二度と帰ることはないんだなと感じました。
だけど気持ちを切りかえて、とにかく手元に残った下の子と、古い団地での生活を安定させることが最優先課題。
「婚姻費用を一刻もはやく確保しなければ」
という問題に立ち向かっていきました。
15年もモラハラに耐えた。
やっと、やっと、決心がついて行動に移せた。
部屋を借りた。
弁護士を雇った。
引っ越しも終えた。
そんな、いったんの成功に喜び安堵した日は3日もなくて事態が一転したんですよ。
あのときの絶望感…。
子どもが1人しかいなかったら、もう戦意喪失してたかもしれません。
少なくとも弁護士さんがついてなかったら、気力を失ってあきらめ投げ出してたでしょうね。
本当にモラハラ逃亡というものは予定通りにいかないもの。
モラ夫は平常時でもありえない言動をする人間なので、非常事態のときの行動は想像をはるかに超えるものになるのです。
脱出を考えているあなたはこのことをよく覚えていてください。
悪いパターンも対応策を考えておこう
といっても、うまくいかなかったときの「もしも」ばかり想像して立ちすくむのではなく、準備をしましょう。
それには淡々と、考えられるパターン①パターン②というように、フローチャートをつくっておくといいです。
わたしの場合は、すぐに弁護士さんが
「子どもが戻ってこなければ、離婚調停を起こすより婚姻費用調停を起こして時間をつくりましょう。」
と提案してくれました。
すぐに離婚できると思い描いていたわたしは現実が受け入れがたく、なかなか
「じゃあこうしましょうか」
という代替案に納得しにくかったですね。
「モラ夫はここまでしないだろう」
とあまく考え、自分の理想の進行しか頭になかったのです。
その後の数々のありえないモラ夫の言動にも、別人のように荒れてしまった子どもの態度にも、いちいち落ち込み傷つき精神不安定になりました。
いっしょにいてくれた下の子にもすごく心配をかけてしまったと思います。
ですから、ムダになるかもしれない、いや、ムダになったらいいんだけど、自分の計画通りに行かなかったときはどうするかを想定して書き出しておくことをおすすめします。
それには、わたしをはじめ、モラ逃げした方の体験談をたくさん調べて、どういう想定外のことが起こってどう対処されたかを学ぶことです。
また、それに連動する、所属先への手続きや法的なことなどもまとめておくと、あわてすぎたり損したりすることを防げます。
たとえばわたしの例からピックアップすると。
①別居先を知られて押しかけられたら?
→警察へ相談。友人にモラ夫からの連絡は無視するよう釘をさしておく。
②子どもが連れ戻されたり自分で戻ってしまったりしたら?
→子どもの年齢によってちがうけど、ある程度の学齢なら親権や監護権をあきらめて面会交流請求をするのもアリ。
備えても憂いありなのがモラハラ人間
人間の心理として、悪いパターンを想像なんてしたくないものです。
引き寄せの法則なんていうおそろしいジンクスもありますし。
けれども、「備えあれば憂いなし」なのはまちがいなく、準備するにこしたことはないんです。
あまりにも思ったようにいかず悪いことが起こると、ショックで判断力や思考力がなくなってしまいますから。
なので、用意していたプランA・プランBがあれば、とりあえずどうすべきなのか分かるし動けます。
念のため考えていたプランが不要になっても、とりこし苦労ですめばそんなにラッキーなことはないんだし。
備えても憂いありなのが、モラハラ人間相手の戦いなのです。
ちなみにこれは、別居じゃなくて日々のモラレ生活にもいえることです。
モラ夫が悪い方向へ動いた時にどうするか、つねに対応策を練っておく。
まぁでも、そんな毎日キツイよね。
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