モラハラ人間は二面性があり、機嫌がいい時はきわめて常識人に見えます。
また、モラ夫は外ヅラがよく、周囲からは良い夫・良い父親に見えます。
モラ夫は妻には徹底的に無礼なのにもかかわらず、
「常識はこうなのにオマエはなってない」
というオレ流のめちゃくちゃな理論で文句を言ってきます。
自称・義理がたく気がきくモラ夫は、機会あるごとにプレゼントを贈ります。
だがしかし、モラハラ人間の行うプレゼント贈答行為はやはりふつうとちょっと違うんです。
モラ夫のプレゼント選びから自己顕示欲が見てとれる
誕生日やクリスマスに、モラ夫がプレゼント何がいいかと聞いてくるのが憂鬱になったのはいつからだろう?
交際中とちがって結婚したら同じ家計のONEチームなんだから、高価な誕生日プレゼントじゃなくても当然です。
だけど、モラ夫はプレゼントに洋服やバッグやアクセサリーを選ぶことを強要します。
モラ夫はいつも、わたしのことを贅沢で浪費家だと批判していました。
たぶん結婚前の独身時代のイメージのまま止まっているのかと思います。
だから、身につけるものを買ってあげると言われると、何を選べば正解なのか、あるいは何を選んでも怒られるのか、考えるとつかれるんです。
結婚したり子どもを育てたりしているうちに、わたしはすっかりブランドものに興味がなくなってしまいました。
仕事をしているわけでもないし、外出はいつも子どもといっしょだから、身につけるものはほぼプチプラで楽しんでました。
だから高いモノがほしいわけじゃないんだけど、アラフォー妻が夫からプレゼントしてもらうのなら、それなりのモノがよくないですか?
モラ夫は予算も言わずに買い物に連れて行くけど、行先がまずイオンモール的なとこだから、高くてもたかがしれてます。
ぶっちゃけ、1万円ぐらいの中途半端なバッグの中から今日選んでとか言われても、ほしいものがなかったりします。
それで3000円ぐらいのシーズン的なバッグでいいじゃんって選んでいると、もっと高いのにしなよとかいう。
だったら数年に一度でいいから、値段関係なく本当に気に入ったものをプレゼントしてもらって、とくにほしいものがない時は花や小物でけっこうですって言いたい。
だって、わたしが今ほしいと思ってる高めのものって、インテリアものとかキッチンものなんですよ。
ルクルーゼの鍋が欲しいとか、こわれかけの食洗器を買い替えたいとか希望したことがあるけど、
クリスマスとか誕生日とかのプレゼントにそんな生活用品をほしいと思うわたしは
「ロマンチックじゃないし常識がない、贈る人の気持ちを考えてない気持ちの貧しい女」だそうで、
もっとプレゼントにふさわしいものをリクエストしろと怒ります。
だからといって、雑誌なんかであこがれるような「40代婦人向けの上質なモノ」をリクエストなんてケチなモラ夫には言えないわけです。
しかたがないから、自分で買えるよねっていうプチプラのネックレスやバッグをイオンモールで選びます。
そしてそれをプレゼントされたからには、モラ夫の目につくようにいつも身につけなければいけません。
だって、ママ友とかに夫からアクセサリーをプレゼントされたとアピールすることをモラ夫は期待してるんです。
結婚前、モラ夫は高価なダイヤのアクセサリーをプレゼントしてくれたこともありました。
その時とはわたしに出す金額が変わっただけで、アクセサリーをプレゼントするやさしい自分に自己陶酔し、周囲にも評価されたいんですね。
妻へのプレゼントも自己顕示欲を満たすための道具にしているんです。
だから、家の中で使う必需品では意味がなくて、身につけるものを選ぶんです。
まあ、3000円のネックレスを夫から誕生日プレゼントに買ってもらったなんて友だちに言えないけどね!
モラ夫がお母さんへプレゼントを選ぶ基準
モラハラ男はマザコンが多いといいますが、うちもそうでした。
男性は母親が好きなのが一般的だろうし、たとえばわたしの2人の兄を見ても、クールなわたしよりよっぽど母にやさしく接してます。
でも、兄2人の母への接し方と、モラ夫の接し方は明らかにちがう。
本当にうれしそうにきゃいきゃい話してるし、他では見られない楽しそうなモラ夫の表情。
それはいいとして、母の日なんかのプレゼント選びが独特です。
時期的に、ちょっと羽織れるカーディガンとかストールとかが多かったけど、ピンクとかオレンジとか明るい色を選ぶんです。
明るい色がおかしいというわけではなくて、お義母さんいつも服が地味だし、そんな派手な色を着ないと思うんです。
わたしも派手な色の服は着ないなのでわかります。地味好きだとピンクとかオレンジとかいきなり着ないです。
当然、何回プレゼントしてもお義母さんが着てくれたのを見たことはありません。
わたしの母も派手な服は着ない人なので、わたしの母には、同じカーディガンでもベージュやグレーなど着やすいものを選んでました。
母は使いやすいと喜んで着てくれてました。
もしかして、男だから、高齢女性が突然派手な色の服を着るのは抵抗があるって分からないのかもしれない。
そう思って、ある年、母の日のプレゼントを選びながら提案してみました。
「お義母さん、落ち着いた色の服が好きみたいだから、こういうのにしたら着やすいかも。」
そういって地味目の色の服を見せると、モラ夫は怒りました。
「本当にプレゼントをもらう人の気持ちが分からない奴。
女の人は、年とってもきれいな色の服をもらうとうれしいんだよ。
着やすいかどうかじゃないから、実際着なくてもいいんだよ。
地味な色が似あうって失礼な自分の考えを押し付けるなよ!」
……。
たしかに、お義母さんはいつもうれしそうにしているよ。でもしまいこんで使っていない。
わたしはぜんぜん、お義母さんにそんな思いやりのない気持ちがあったわけではなくて、単純に着てくれそうな服をあげたいって思っただけだったのに。
娘がいないお義母さんだから、嫁が選んだ服が新鮮で喜んでくれるかもしれないと思って、わたしなりにお義母さんのいつもの服や雰囲気を考慮して選んだつもりだったのに。
モラ夫は、合理的な考えしかできないわたしは下品だとなじります。
このモラ夫のプレゼントポリシーは、すなわち、わたしへのプレゼントにもあてはまるということです。
「オレ様が選んだ気分の上がるカラフルなプレゼントで女の人はハッピーになる。
使う使わないは問題じゃなくて、プレゼントをもらった時のハッピーな気持ちが最大のギフト。」
というモラ夫の怨念のこもったプレゼントを、最大限の笑顔で称賛し感謝を示さないといけないんですね。
その考えに共感できないわたしはかわいくない妻なんでしょうか。
モラ夫はプレゼントする時も自分の欲望をおさえられない
とにかく、プレゼントさえもモラ夫にとっては自己顕示欲を満たすための道具になってます。
金額がどうとか、選ぶものはこういうものとか、
あれこれ限定つきでほしいものを選べと言われるのがほんとうに苦痛で、
自分の誕生日が近づくと気持ちが重くなってました。
モラハウスを出る前の最後の誕生日も、その少し前から忙しくて電話に出られないタイミングが続き、モラ夫の無視不機嫌が発動しました。
「せっかく誕生日に何がほしいか聞きたいと思って電話してたのに人の好意をふみにじるやつ!」
そんなふうに、後でモラモラ言ってました。
知らんがな!
でも、モラハラされたことない人にいくらこういう話をしても伝わらないんでしょうね。
それこそ、プレゼントを買ってくれるだけでもやさしいじゃないって言われるかもしれないし。
でも本当に、苦痛で苦痛でしかたないんですよ。
「なんでもいいからこの中から選んだら!?」
って、脅迫のように、モラ夫の鋭い目でイライラしながら早くしろってせかされるのが。
実際、こうやって文字に起こしてみて苦しさが伝わるかどうか不安です。
なにはともあれ、今はプレゼントモラから解放され、誕生日は好きなものを食べ、ほしいものは好きな時に自由に買ってます♪
コメント