下の子までいなくなった!?モラハラ別居はじめての夏休みの怖い思い出

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ひまわり

モラハラ脱出を決行したのは、下の子が6年生のころ、夏休みの少し前でした。

子どもたち2人を連れていまのUR団地に引っ越してきたものの、中2だった上の子はすぐに元の家に連れ戻されてしまいました。

「離婚してください」の要求にもこたえてくれず、婚姻費用請求にも応じようとしないモラ夫。

だから弁護士を通じて婚姻費用請求調停を申し立てたものの、最初の調停までは1ヶ月も先…。

そんな不安定な状態での娘の小学校さいごの夏休みでした。

校区外の慣れない場所で、突然ひとりっこ状態になってしまった娘ですが、わたしは毎日仕事があります。
ずっとつきっきりにはできません。

近所のラジオ体操に行けない娘は、友だちが住んでいる地区のラジオ体操にあちこち日替わりで参加したりして、しまいにはまだアウェーな団地ラジオ体操にも乱入したりと、意外なバイタリティを見せていました。

とはいえ基本的に日中は毎日家でお留守番で、事前にママをとおして約束ができた場合のみ、友だちの家に遊びに行ったりして過ごしていました。

だから、予定がなくてもなんとなく公園に行けば友だちに会うとか、アポなしで友だちが遊びにくるとか、そういうことができない退屈な夏休みになってたんですよね。

なので、元の家にいたころから申し込みをしていた❝夏休みに学校に泊まるという子ども会のイベント❞の日はとても楽しみにしていました。

学校お泊りイベントは高学年になると申し込みができるもので、友だちと学校に泊まれるという特別感がたまらないようで、子どもたちはいつも楽しみにしていました。

親も夜のお楽しみ会に参加したり、食事の準備や、夜通しつきそっていっしょに泊まったり、けっきょくは多くの時間を学校にいて子どもたちと過ごします。

わたしの役割は夜の肝だめしのおどかし役だったので、遅くまで学校にいましたが泊まる係ではなかったので、いったん娘を残して帰宅し、翌朝解散時間にむかえに行くことにしていました。

ほんとうなら住所ごとに分かれて引率の保護者といっしょに帰るので、個々にむかえに行かなくてもいいのです。

だけど、娘は今回ひとり校区外になってしまうのでどうやって帰ってくるかわかりません。
心配なので当然むかえに行くことにしていたのです。

しかし!

ちゃんと解散時間のちょっと前に着くよう行ったのに、途中ですでに帰宅の子どもたちを見かけました。

解散が早まったのかな?と、途中で娘に会わないか見回りながらあせって学校に到着。
すると、係のお母さんが、
「早めに終わったから、地区ごとに大人が引率してもう全員帰りましたよ~」
と言うではありませんか!

途中で娘に会わなかったということは、前から娘のことを知ってるお母さんやお友だちが、元の家の地区のグループに呼んで帰ったのかも?

そう思って、別居の事情を知る近所のママ友に電話をしたけど、

「わたしむかえに行ってないけど、もううちは帰ってきてるよ~。
え?娘ちゃん?いっしょじゃなかったって言ってる。
帰ってないの?」

わたしは電話が終わるころには全身の血の気がサーっと引いていくような不安におそわれました。

え?
どこに行ってしまったの?
もしかして道に迷ったりしてない?
ちゃんと団地に帰れる?
不審者とかに連れ去られてない?

いや、それよりもしかしたら、モラ夫がひと足先におむかえに行って、元の家に連れて帰ったのかもしれない…。

たくさんのお友だちや保護者の中で、娘は引っ越したことを言えずにだまってついていくしかなかったのかもしれない…。

そんな恐ろしい想像をしながら、学校からうちまでの道を、通る可能性のあるルートをぐるぐる走り回りながら、暑さと絶望感におそわれました。

少し前に上の子があっけなくいなくなってしまったことを思い出すと、わたしは急にあきらめの気分になりました。

甘かった。うかつに隙をつくるようなイベントに出したから失敗したんだ…と、はげしく後悔するしかありませんでした。

だって、これまであの手この手で直接接触しようとしてくるモラ夫がこわくて、もしこのお泊り会のことを知っていたら現れるかもしれないという不安はあったんです。

でも、「大丈夫だよ」という娘の笑顔にわたしも気がゆるんでしまってたんですよ。

どうか、娘が無事でありますように。
早く娘は無事でいますと連絡がきますように。
もしかしたら、モラ夫からね…。

ハ――――、、、

と肩を落として団地の階段を5階まで上がっていくと…。

なんと!娘と、だれかのお母さんが立っています。

「よかった~!ママ帰ってきたね!」

と、そのママさんは娘に微笑みかけ、

「いやね、1丁目のママさんが、うちの地区だよって言ったけど、
娘ちゃんが最近引っ越したって言ったの。
でも校区外でいっしょに帰る子がいないから、心配でついて来たの。
誰もいないからどうしようと思ってたけど、よかったわ~!」

わたしはヘナヘナと座りこみ、いや、団地のせまい回り階段のドア前には座りこむスペースもなかったけど、とにかくフワ~っと体の力がぬけていくのを感じました。

本当によかった。
行き違いになって待たせたことをお詫びしながら、なんか見おぼえある顔だな~と思ったら、

「お兄ちゃんは引っ越してないのよね?
1丁目に帰って行くもんね?
別なのかな?」

と言うではないですか!

そうだ、この人上の子の部活の3年生の保護者役員さんじゃん!

いや~、気まずい気まずい。

部活連絡網の住所とはかけ離れたこんな郊外の団地に母子で急に引っ越しだなんて、訳アリに決まってるのに、なにも事情を聞かないで、お疲れさまでした~と帰って行きました。

5年経った今だからふつうに語れるけど、しかしどうして、当時のドキドキを思い出してキーボードを打つ手がふるえましたよ。

お子さんがまだ未就学児のうちにモラハラに気づいて逃げたいと思っている方へ。

わたしのこのような経験からも、モラハラ脱出はやっぱりこういう心配が起こらないような遠くに逃げたほうがいいと思うし、そうしやすいのは小学校低学年までかなと思います。

それ以上になると転校がセンシティブな問題になってくるので。

せっかくいい幼稚園なのに…
いいお友だちがたくさんできたのに…
転園の入園金や制服代がもったいない…
とかその時は思いますけどね、あとになると本当にどうでもいいぐらい小さいことです。

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