「強い女が大キライ」というモラ夫のメッセージを拒絶しなかった結果の悲劇

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強い女

まだモラハラという言葉を知らなかったころのことです。

世間で❝鬼嫁❞が認知され、ドラマのテーマになったりしていました。

モラ夫は男尊女卑思考がはなはだしいので、❝鬼嫁❞がはびこる社会なんてぜったいに許しません。

ところが、テレビのバラエティ番組などで芸人の鬼嫁ネタなんかのトークが出がちなので油断できません。

モラ夫とテレビを見ている時に突然そんなテーマが始まってしまったら、
「聞いてないですよ」アピールとして急に食器を洗い始めてみたり、
子どもに幼稚園のことを話しかけて会話を始めてみたりしたものです。

チャンネルを変えるのすら不自然で刺激する気がして凍りついてしまう、
そんな空気はまるで昭和のお茶の間のテレビでラブシーンが始まったときのような気まずさ。

とにかく、モラ夫が「鬼嫁」というワードに反応した話を始めてしまって
どうかその火の粉がかからないようにと祈るばかりでした。

とにかく強い女はキライというメッセージ発信を続けるモラ夫

結婚前から、強い女はキライだというアピールはありました。

歌手でいえば大黒摩季さんの歌が気に入らないようでしたね…。わたしは好きだけど。

前の彼女が怒りっぽくていつも気を使っていたとかわたしに言うし。(オマエが言うな)

わたしの友だちに会った後
「あの子は強いね~」
とダメ出しするような口調で言ったり

わたしの兄嫁のことを
「あんなに強いのに、、、お兄さんはやさしいよね」
とちょっと引くような表情をして見せたり。

とにかく、直接わたしを叱らないときでも常にこのようなメッセージを発して

「オレは強い女はキライだって分かってるよな」
という怨念を送り続けるのです。

わたしのちょっとした気が強めの不用意発言を、
配慮がないとか品がないとか痛烈に説教し、

もしくは
「ハァ~~ッッ、、、」
と大きなため息と蔑みのまなざしでわたしを心理的に攻撃します。

そして日常的に、一般論とかまわりの誰かを例にとって、
女はおとなしく従順であるべしというオレ様の理想を押しつける。

これが何年も続くと、
どんなに快活で毒舌だったわたしのような性格でも
いつしかオドオドしてなにも発言できないようになるんですね(怖)

モラハラされる女性はいかにもおとなしい人じゃない

モラ夫は自分の私利私欲を追及してとことんラクに生きたいから、
とにかく支配できる妻じゃないと都合が悪いんですよね。

と、ここで疑問が生じます。

じゃあ最初からおしとやかでおとなしいタイプの女を狙えばいいじゃない、という疑問。

なぜか、モラハラに遭ってしまう妻はもともとは明るくて活発なタイプの人が多いんです。

わたしはJoeさんのモラハラ対策セミナーで実際に何人ものモラハラ被害者と知り合いましたが、
みーんな、めっちゃおもしろくてめっちゃしゃべります。

モラデイズに記している自分のモラエピソードもたいがいだなと思いますが、
もっともっと悲惨なモラハラを受けてるモラ友も、キホン元気で明るいです。

リアルにモラ友がいないあなたも、
モラハラ体験ブログをいくつか読んでみるとわかると思います。
なんだか明るい人が多くないですか?
壮絶なモラエピソードを笑える文体でつづって読者へのサービス精神すら感じるような。

そしてそれは、あなたも同じではないですか?
モラ夫と結婚する前はおてんばイキイキガールではなかったですか?

モラ夫は一見自分と対等に話せそうな快活な女性を気に入り、
だけどそんな女を服従させることがよろこびなんでしょうね。

そういう女性こそ、口ごたえしながらも人がよくてなんでも受け入れる性質だと知ってるんでしょう。

わたしがまだモラハラ行為をされるたびに泣いて抵抗していたころ、こんなことがありました。

モラ夫の同僚夫婦と一緒に食事をしたあと、
あちらの奥さんはやさしくてかわいくておとなしくていいなとわたしに言ったんです。

「じゃあそういうおとなしい人と結婚すればよかったじゃん? 
わたし最初からこんなって知ってたよね?」
わたしは半泣きでそう言ったけど、

「まあそれはそうだけど、そこは教育すればいいかと思って。」
モラ夫はそう言ったんですよね。
今思うとひどい言葉だけど、そのときは深く考えませんでした。
なんだかんだ言って、わたしみたいなのがタイプなんだ♪と、おめでたい考えをしてました。

モラハラテストは赤点を取ったほうがいい

言いたいことを言い合える関係が理想だと思っていたのに
夫婦円満のためにモラ夫が望むような奥ゆかしい妻になろうと努力しました。

発言や行動を控えても怒られるから、さらに気をつけてしゃべる前に動く前によく考えるクセがつき
ダメ出し説教不機嫌の積み重ねで、末期は無口で大笑いもせず決して意見はしない人間になってしまってました。

Joeさんのカウンセリングを受けたときに、
「わたしはもともとは口が悪くて高飛車な女だったのに、なんでモラ夫につかまったのかな」
と相談しました。

すると、Joeさんはこう言いました。
「なんだかんだ文句を言いながら、最後は要求にこたえてくれると見抜かれてるんですよ。
尻ぬぐいしてくれるから責任を押しつけられる便利なヤツと信頼されてるんですよ。
無口でおとなしくても、イヤなことはイヤ、できないことはあっさりムリと言う女性は多いですからね。」

ショックです!!
モラ夫と結婚するまでの間、知らず知らずに
ちょっとした意地悪やムリな要望に耐えられるかのモラハラテストをクリアしていたんですね…。

モラ夫の無理難題いっぱいの難関モラハラテストに合格したわたしは、
まんまとモラ夫のメッセージを、直接言わずともわたしへの命令であると解釈し
「強い女・鬼嫁」にならないよう自らキャラ変イメチェンしてしまったけど、

モラれ歴がまだ浅いあなたは、むしろ積極的にモラ夫がイヤがる女になってください。

モラ夫好みの女に寄せても、モラ夫がイヤがる本来の自分をつらぬいても、
どっちにしてもどうせモラハラされるんだから、
モラ夫の指示に応じ続けて自分を失くしてしまわないことが重要です。

コメント

  1. リリカ より:

    こんにちわ。はじめまして。いつも参考にさせてもらっています。私の環境と似ているところもありとても身近に感じています。52才ですが子供2人連れて実家にいます。まだ離婚はしておりませんがこの先は検討中です。旦那は2回目で以前はdvでした。それを知らずに結婚しました騙されたと調停で知りました。婚姻費用2回目調停増額も話にならず1回目で審判となりました。子供も兄と妹ですが一時兄は自分から父の所に帰り子供が別々でしたが、父宅で警察沙汰があり、それからは私の所にいます。dvの会の方にアドバイスしてもらい助けてもらっています。ただ同じような方と話することがないので話しをしてみたいと思い連絡させてもらいました。お忙しいと思います。気が向いた時にお返事があればとても喜びます。

    • ルカ より:

      リリカさん。
      こんにちは。
      年も近いし、子どもが兄妹というのもいっしょですね!
      別居で離婚未成立なのも同じ。
      でもDVというのは、日常的な暴力ですか?
      調停で再婚ということを知ったということ?それはひどい!
      警察沙汰だなんて…息子さんとてもショック受けたでしょうね。
      婚姻費用調停がすぐ審判になるというのもすごい。
      DV、結婚詐欺、そんな相手なら面会交流もさせられないですよ。
      とにかく今実家に避難できていてよかったです。
      嫌がらせは続きますけど、自分と子どもの幸せを優先して、まわりに助けを求めながら生きていきましょう。
      モラ夫から離れさえすれば、未来はきっと明るいと信じて!

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