モラハラ別居後の子どもとモラ夫の関わり方の実情

この記事は約5分で読めます。
記事内に広告が含まれています。
親子

モラ夫から子どもを連れて逃げ出したわたし

モラ夫と別居するために秘密裏に脱出したとして、モラ夫は必死に連れ戻そうとするのがパターンです。

子どもの状況とか自分の仕事とかいろんな条件さえクリアできれば、
県外など遠くに逃げて、物理的距離を取ることがモラ夫からの接触を避けやすくてベスト。

だけど、わたしの場合は子どもが小学生と中学生で転校させたくなく、
非正規とはいえわたしは仕事もしていたので、なるべく環境を変えたくありませんでした。

なので、距離でいえば1㎞ぐらいしか離れていない家で別居することになりました。

前にも書いたとおり、上の子はモラ夫のもとへ戻ってしまって家族は2人:2人に分かれてしまったけど、
上の子の学校関係には別居の事情を伝えていたので、
離れてからも子どものことはわたしがやりますということにしてました。

子どもの部活動にモラ夫が侵出

中2だった上の子の部活。
これから部の中心になって活動していくという時期に別居したので、
「夫が来たら怖いので車出しや応援などに行けません」
ということはお願いしてました。

部活では、母仲間でグループ連絡をするしくみでした。

息子君がんばってたよと写真を送ってくれたりよくしてもらってたけど、
そのうち部員が減ったりして車出しが足りなくなってきたらしく。

「もし息子君がイヤじゃなかったら、ご主人に車出しをお願いできないかな?」
と、打診されました。

子どもは車のある家で父親と暮らしてるわけだし…、と望みをかけたようでした。

車が足りなくて部が困ってる、もちろん子どもも困る。
それをわたしのワガママでNOと言うことなんてできない。
もちろんモラ夫は喜んで関わりたいだろう。

どのみちわたしは顔を出せないので、子どもからモラ夫の連絡先を聞いてくださいとお願いしました。

すると、モラ夫はものすごく喜んだようで、車出しを頼んでいない練習試合の日にもやってきたそう。

「モラ夫さん、今日は役員しかいなかったのに応援に来たからおどろいたけど、
今度の車出しの下見に来ましたっていって、なんだかすごくはりきってたよ。」

そんなメールをもらって、わたしは子どもが恥ずかしい思いをしていないかとすごく心配になりました。
子どもはレギュラーじゃないから中心メンバーではない、よって試合にほとんど出ないのに親来ちゃって。

あるとき、子どもがわたしの家に来てこう言いました。

「アイツ(モラ夫)頭おかしいよ! 道はまちがうしホントやめてくれ!」

多くを語らないのでなにが子どもにとってイヤなのかそれ以上はわからなかったけど、
多感な年齢の子どもにとって、友だちといっしょにいる姿を親に見られるだけでもイヤな時期もあるはず。

まして、あのモラ夫だから、車で移動する時間に友だちの前でなんかウザいこととか言ったのかもしれない。

「お父さんが部活の車出しするのがイヤだったら、ハッキリそう言って、お父さんからその日は都合がつかないと断ってもらいなさい。」

いっしょに住んでいないから、なにもしてやれない。
わたしはモラ夫と直接連絡を取ることができないから、自分で言いなさいとしか言ってやれない。

そんな頼りにならないわたしだから、ますます母親といっしょに暮らしたいと思ってくれないかもしれない…。

このころのわたしは、モラ夫と離婚の話が進まないことよりも、
上の子がいなくなってしまったことや、もどってきてくれる理由もきっかけもないことのほうが
つらく重く、心に影を落としていました。

上の子は現在モラ夫とちょくちょく会っている

モラ夫のもとで1年ちょっと生活していた上の子は、中3の夏にわたしのもとへやってきました。

バツが悪いのか最初は仏頂面でしゃべらなかった子どもは、
あっという間にもとどおりの状態にもどり、母子3人の平和で安定した生活になりました。

モラ夫とは円満に別居したらしく、そのあとも週に2~3日は子どもは元の家に行きます。

子どもにとっては「自分の家」なんだろうし、二階には自分の部屋も学習机もそのままになってるし。
どっちの家に行っても自分の過ごす場所があって、それを心地いいと思うならそれでよし。

たまには夕飯いらないと連絡してきて、モラ夫と食べたりしてるようだから、モラ夫の精神も安定するだろうし。

たぶんおこづかいもたくさんもらってるんだと思います。
モラ夫は妻には経済的DV野郎だけど子どもにはあまいから。

しょっちゅう食べ物のおすそわけも持ってきたりするんだけど、
もちろん食べられるものは単純にうれしいけど、
「敵対心がうすれているのだな」とそういうふうに感じられてわたしの心は平和になります。

ただ、わたしからは一貫して、いっさいのお持たせはさせていません。

「感謝すべき。お返しすべき。」
と、人の良心につけこんで
「もっと貢げ、もっと働け、もっと捧げろ」
と際限なく要求され応えていくうちに
取り返しのつかない上下関係に追い込まれた悪夢がよみがえるからです。

子どもと父親の断絶がないのはよいこと。

ただ、わたしはこれからも、子どもがモラ夫からのお土産を持ってきても無反応をつらぬきます。

コメント

error: Content is protected !!