男子って頭のにおいが女子とちがいますよね。
あれは息子が中学生になったころでしょうか。
部活動など運動量が増え、頭のにおいが子どものころのように「臭くてかわいい」ではすまされなく感じてきました。
実はモラ夫の枕のにおいなんかも気になってはいたんだけど、なにせモラ夫になにかの事実を告げただけで「悪口」「攻撃」ととらえる習性なので、わたしを激しく責めるだろうから言えやしません。
男だったら自分でシャンプーはちがうのを買ったりとか男性用がいいとか言ってくればいいのに、わたしのラックスとかパンテーンとかで満足してる様子。
そこにわたしが男性用シャンプーを突然買ってきてすすめたら、ありがとうと思われるどころか
「におうってか!」
「薄いってか!」
とモラモラ文句を言うに決まってるから、シャンプーはずっと家族で同じものを使っていました。
そこに、息子の頭がにおいはじめるというきっかけがおとずれたのです。
モラ夫は子どもを叱ったり悪く言ったりすることを許さないので、
「子どもが臭い」
とは決して言わず、
「頭が蒸れるとよくないからね。においの元になるから。」
と、❝部活動を始めたからユニフォームや道具などの部活準備の一環❞をよそおって、男性用のシャンプーに切り替えるという流れを演出しました。
念願の、昔からあるトニックシャンプーを買い、モラ夫と息子の男2人はこのシャンプーを使ってねというと、素直に夏中そのシャンプーで過ごしていました。
さすがトニックシャンプーです。
爽快な香りは使っているときだけではなく、頭のにおいも気にならなくなりました。
本人たちもさっぱりして気持ちいいと気に入ってるようでした。
季節は流れ、秋が過ぎ、ちょっと肌寒くなってきたころ。
トニックシャンプーはなくなりましたが、超クール!とか書いてあるので、メントールがきいたシャンプーでは寒いかなと思って、しばらく放置して他のシャンプーを使ってもらっていました。
するとある時、モラ夫がトニックシャンプーの詰め替えを買ってきたのです。
日用品の補充なんて気にしない人だし、それを購入するとか自分のお金を使うこともめったにないのでビックリしたけど、子どものために買ってきてくれたのかなと思いました。
そして、わたしはうっかり失言をしてしまいます。
トニックシャンプー切れてたから買ってきたよ
ありがとう。それって、スーッとするの?
まずいちばんに「ありがとう」はちゃんと言いました。
それなのに、モラ夫はみるみる怒りの表情に変わり、声を低くし怒りにふるわせながらこう言いました。
「オマエが最初に買ったんじゃん。
なに? それってスーッとするの?って。
そんなことオマエがよく分かってて買ったんじゃないの?」
わたしは明るく笑顔でシャンプーの使用感を聞いただけなのに、雰囲気は一転して怒りのオーラが立ちこめています。
「いや、わたしは使ったことないからどんな感じかわからないよ。
スーッとするなら、寒くなってきて使うのはイヤかなぁと思って買ってなかったのよ。」
もちろんモラ夫は「あ、そうだったんだ」とすませる人じゃありません。
「なんだ!人がせっかく気をきかせて買ってきたのに!
つべこべ文句言わずにありがとうでいいだろうが!
ほんと気分悪い。
そういう、人を不快にする物言いを治せって言ってんの!
オレはもう二度と買わない!!」
「…すみませんでした…」
こうやってまた、ただの雑談が成立せず、ここにはないと思っていた地雷を踏んだわたしは撃沈したのです。
このときは1週間ぐらい無視されたかな…。
こういうことが多すぎていちいち覚えてないけど。
息子には、こんなわけのわからん怒りスイッチで雑談すらできない人にはなってほしくないです…。
モラハラ人間は本当にこんなことでストレス発散できてるの?
ふつうに雑談できるほうがストレス解消になるんじゃないの?
渦中にいたころは辛くて泣いたり落ち込んだりしていたけど、今となっては気の毒で哀れとすら思えてきます。
ちなみに、夏以外はこのトニックシャンプーだとクールな刺激が少なくていいです。
安いしパッケージもオシャレだしめんどくさがり男子にもってこいのリンスイン!
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